2013年1月21日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 90円台を記録したドル円はやや上値の重さもあり反落
したものの、本日から始まる日銀決定会合での緩和観測が強く、
再び90円台に乗せて引ける。 - ユーロ円の上昇とともに強含みで推移したユーロドルは1.34の
壁を抜けず、1.33前後まで反落。 - 株式市場は続伸しダウは53ドル高と、約5年振りに高値を更新。
GMの決算が市場予想を上回ったことが市場全体のセンチメントを押し上げた。 - 債券相場は反発。依然として債務上限問題が懸念材料となり、債券市場への
資金流入観測が根強い。10年債利回りは1.74%台まで低下。 - 金は反落。原油は3日続伸となりジリ高が続く。
- 1月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 71.3
ドル/円 89.77〜 90.12 ユーロ/ドル 1.3280 〜 1.3335 ユーロ/円 119.34 〜 120.04 NYダウ +53.68 〜 13,649.70ドル GOLD −3.80 → 1,687.00ドル WTI +0.07 → 95.56ドル 米10年国債 −0.033 → 1.840%
本日の注目イベント
- 独 独12月生産者物価指数
- 欧 ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
- 米 NY市場休場(キング牧師生誕記念日)
- 米 オバマ大統領就任式
先週木曜日に90円の大台に乗せたドル円は、さすがに上値の重さを見せ一旦89円台に押し戻されましたが、
本日から開催される日銀金融政策決定会合における緩和観測が根強く、90円台を定着させるような動きを
見せています。
ドル円は今朝7時の時点でもしっかり90円台に乗せ、先週金曜日に記録した90円21銭の「直近高値」を
わずかながら更新しています。
90円台を底固めし、定着するのかどうかが今週の焦点になりそうです。
90円台が定着するのかどうかのカギは本日から始まる日銀決定会合であることは言うまでもありません。
政府・日銀が共同文書を作成することはほぼ決まったようですが、その文書の中に「2%の物価上昇率目標」を
書きこむのかどうか。
また、仮に書きこまれた場合にはその達成時期を明記するのかどうかが注目されます。
そしてこれまでの報道によれば、日銀には定期的に物価目標に対する進捗(しんちょく)状況を経済財政諮問会議に
報告させ、説明責任を明確にする模様です。
さらに緩和姿勢を示すために10兆円規模の「追加緩和」も実施する模様で、決定されれば2回連続となり、
国内外にデフレからの脱却に向けた強い姿勢を示すことができます。
昨年9月と10月にも「2ヵ月連続」で「追加緩和」に踏み切りましたが、この時は最初の「追加緩和」実施と
2回目実施の間に決定会合が1回開催され、「追加緩和」が見送られています。
従って今回「追加緩和」に踏み切れば「2ヵ月連続」ではなく、「2回連続」となり、緩和姿勢がより強いことを
アピールできる狙いもあると思われます。
ただここまでの内容は既に市場に織り込まれており、想定内のようです。
今後の相場に影響を与えそうなのは、明日の午後の白川日銀総裁の会見内容です。
引き続き物価上昇目標達成に向かって強い緩和姿勢を示し、政府と一体となって政策を推進して行く意志を
示す必要があります。
場合によっては目標達成まで「無制限」の追加緩和を行う、といった表現をすればドル円が91円台へジャンプ
することも考えられます。
「無制限の国債購入を行う」と言い放って、スペイン国債の利回り上昇(価格の下落)をくい止めた、ECBドラギ総裁
の言葉は今も記憶に新しいところです。
安倍総理は日銀に対して、「次元の違う金融政策」を要求していることもあり、このような発言が無いとも限りません。
本日は、いつものように株価の推移を見ながらドル円も上下するものと思います。
NYダウが5年ぶりに高値を更新したこともあり日経平均株価も上昇が見込まれます。
先ずは90円台半ばの攻防かと思いますが、本日はNY市場が休場ということを考えると、欧州市場の参入時点で
90円30銭を超えていると90円台半ばを抜く可能性があると予想しますが、「高値警戒感」があることも事実です。
これまでもドルの深押しがほとんどなかったことから、良い水準でのドルロングに入れていない市場参加者も多いと
思われます。
市場では「高所恐怖症」という言葉も聞かれます。
さすがに水準が高く買えないという意味ですが、個人的にもそろそろ「8合目」あたりには到達していると
感じています。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/8 麻生財務相 「欧州の金融安定化が円を含む通貨の安定に資する観点から、外貨準備を活用して継続的にESM債を購入する予定だ」閣議後の会見で。 ユーロ円114円半ばから114円23銭まで急騰 1/8 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「金融政策が過度に実体経済活動を刺激しようとすれば、景気刺激どころかインフレ高進のリスクを冒しかねない」サウスカロライナ州の講演で。 ------ 1/9 安倍総理 「日銀にはこのことを十分踏まえて金融政策をお願いしたい」2%の物価目標に関し経済財政諮問会議で。 NY市場では円売りが進み87円台半ばから88円に 1/10 ドラギ・ECB総裁 「金融市場の状況は大きく改善した」、ユーロ圏の景気についても「緩やかに景気回復が始まる」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドルは1.31台前半から→1.32台半ばへ。 1/14 バーナンキ・FRB議長 「現在のところ、ある程度の効果があるとみているが、まだ初期の過ぎない」追加緩和の影響について対談で。 ----- 1/18 浜田宏一・エール大学名誉教授 円相場の適切な水準について「100円くらいが良い水準ではないか。110円かそれ以上の円安は問題かもしれないが、95円、100円くらいなら心配はいらない」東京有楽町の外国特派員協会での講演で。 ドル円89円80銭レベルから → 90円21銭まで上昇。
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



