今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2013年1月22日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • オセアニア市場で90円25銭まで上昇したドル円は、日銀決定会合を
    控え、ひとまず利益確定の円買いドル売りに押され上値が重い展開に。
    欧州市場では一時89円34銭まで円買いが進んだ後はNY市場が休場のため
    模様眺めとなり、89円台半ばで取引きを終える。
  • ユーロドルは狭いレンジの中小動き。相場を動かす材料が無かった上、NYが
    休みの影響もあり取引きは閑散。1.33台前半での動きに終始。
  • ロンドンFT、ドイツDAXはともに堅調で株式市場の活況が継続。


    ドル/円89.34〜 89.88
    ユーロ/ドル1.3301 〜 1.3329
    ユーロ/円118.88 〜 119.67
    NYダウ------ 〜 13,649.70ドル
    GOLD------ → 1,687.00ドル
    WTI------ → 95.56ドル
    米10年国債------ → 1.840%



    本日の注目イベント

    • 日   日銀金融際策決定会合(1/22日まで)
    • 日   11月景気動向指数(改定値)
    • 日   白川日銀総裁記者会見
    • 独   独1月ZEW景況感指数
    • 欧   EU財務相会合(ブリュッセル)
    • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
    • 欧   ノボトニー・オーストリー中銀総裁講演
    • 欧   スペイン短期債入札
    • 英   キング・BOE総裁講演
    • 米   12月中古住宅販売件数
    • 米   企業決算 → ジョンソン・アンド・ジョンソン、IBM、グーグル
    • 米   1月リッチモンド連銀製造業指数





    ドル円は本日の日銀決定会合の結果発表を前に、利益を確定しようとする円買いドル売りに押されて反落。


    週明けの早朝にオセアニア市場では90円25銭までドルが買われ、先週記録した90円21銭の直近高値を


    わずかですが更新しています。


    先週末のNY株式市場で、ダウ平均がリーマンショック後の戻り高値を更新したことを受けて、東京株式市場でも


    「株高に伴うドル買い円売りが強まる」と読んだ投機筋の買いに、90円25銭までドルが上昇したものと思われます。





    日経平均株価の上昇は寄りつき直後だけに留まり、平均株価が先週末比マイナスに転じるとドル円も急速に下落し、


    89円75銭近辺まで円が買い戻され、その後もドルの上値が重い展開が続きました。


    90円という水準が重要な節目であったことに加え、本日の日銀決定会合でまとめられる「共同声明」の内容も


    ほぼ市場が読み切ったことが背景となり、利益を確定する動きが出たものと思われます。





    「共同声明」では2%の物価上昇率目標の導入が盛り込まれる予定で、さらにデフレからの脱却を目指すため


    2回連続となる10兆円規模の「追加緩和」も実施される見込みです。


    ここまでは既に市場に織り込まれていることから、それ以外の「プラスα」が、共同声明の文書、あるいは白川総裁の


    記者会見で出て来るかどうかが焦点になります。


    「材料出尽くし」で円が買い戻されるのか、あるいは「プラスα」によって一段の円安方向に振れるのか、


    今回の会合はこれまでになかったほど注目度の高い会合です。


    そのため、午後の結果発表後は大きく値が動く可能性が高いと考えられます。





    本日の決定会合の内容次第で、今後さらに円安が進むのか、それとも一本調子で上昇してきたドルの調整局面を迎えるのか


    方向性が決まってきそうですが、今後の相場の見通しについては専門家の間でも大きく分かれています。


    ブルームバーグによると、今年3月末時点の相場予測で、ドル円とユーロ円の通貨ペアが同社がモニターする16の


    通貨ペアの中で最も開きが大きいと伝えています。





    モルガン・スタンレーや豪州のコモンウェルス銀行などは「円安の次の波」が来るとの予測の下、ドル円は95円に


    なると予想し、ユーロ円についてはシティーグループが127円と予想しています。


    一方再び円が強含むと予想している代表はカナダのRBCで、ドル円は77円、ユーロ円は102円としています。


    このように専門家の間でも予想が極端に異なっています。


    安倍政権をはやし立て期待感先行で、円売り、ドル買いが進んだという側面は否定できません。


    さすがに期待感だけでは、今後さらに円安が進み95円を目指すには無理があります。


    安倍総理の言う「二の矢、三の矢」が、実現性をもってどのように放れるかどうかが今後の相場の方向性を決定づける


    と思われます。


    本日発表される政府・日銀による共同声明が「一の矢」だとすれば、その反応が注目されます。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    1/8 麻生財務相 「欧州の金融安定化が円を含む通貨の安定に資する観点から、外貨準備を活用して継続的にESM債を購入する予定だ」閣議後の会見で。 ユーロ円114円半ばから114円23銭まで急騰
    1/8 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「金融政策が過度に実体経済活動を刺激しようとすれば、景気刺激どころかインフレ高進のリスクを冒しかねない」サウスカロライナ州の講演で。 ------
    1/9 安倍総理 「日銀にはこのことを十分踏まえて金融政策をお願いしたい」2%の物価目標に関し経済財政諮問会議で。 NY市場では円売りが進み87円台半ばから88円に
    1/10 ドラギ・ECB総裁 「金融市場の状況は大きく改善した」、ユーロ圏の景気についても「緩やかに景気回復が始まる」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドルは1.31台前半から→1.32台半ばへ。
    1/14 バーナンキ・FRB議長 「現在のところ、ある程度の効果があるとみているが、まだ初期の過ぎない」追加緩和の影響について対談で。 -----
    1/18 浜田宏一・エール大学名誉教授 円相場の適切な水準について「100円くらいが良い水準ではないか。110円かそれ以上の円安は問題かもしれないが、95円、100円くらいなら心配はいらない」東京有楽町の外国特派員協会での講演で。 ドル円89円80銭レベルから → 90円21銭まで上昇。

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和