2013年1月28日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京市場で90円台半ばを超え終始90円台で推移したドル円は
海外市場でも円売りの流れが加速。NY市場では一時91円20銭まで 上昇し、円は主要通貨に対しても大幅下落。住宅関連指標の悪化に、
ややドル売りが優勢となり90円90銭近辺で取引を終える。 - ユーロドルは大きく上昇。ECBが3年物長期リファイナンスで
供給した資金を278行が返済すると発表したことで1.33台後半を抜き、
1.3480まで上昇。約11ヵ月振りのユーロドル水準を記録。
ユーロは対円でも大幅に上昇し、2011年4月以来となる
122円78銭まで買われる。 - 株式市場は6日続伸。スターバックスやP&Gの決算が好調だった
ことに加え、ドイツの景況感が改善したことも好感されダウは70ドル高。
先週1週間で約300ドルの大幅上昇となった。 - 債券相場は昨年9月以来となる大幅安。欧州の銀行がECBに資金
返済を行うことで、欧州危機が後退するとの観測から安全資産の債券が
売られた。10年利回りも大幅に上昇し1.95%で引ける。 - 金は続落。原油価格は小動きの中反落。
- 12月新築住宅販売件数 → 36.9万件
ドル/円 90.71〜 91.20 ユーロ/ドル 1.3442 〜 1.3480 ユーロ/円 122.11 〜 122.78 NYダウ +70.65 〜 13,895.98ドル GOLD −13.30 → 1,656.60ドル WTI −0.07 → 95.88ドル 米10年国債 +0.096 → 1.950%
本日の注目イベント
- 豪 シドニー市場休場(オーストラリアデー)
- 欧 ユーロ圏12月マネーサプライM3・季調済
- 米 12月中古住宅販売成約指数
- 米 12月耐久財受注
NYダウは連日上昇しこれで1月17日以来、祝日を1日挟んで6日続伸しました。この間の上げ幅は
384ドルとなり引け値では1万3900ドル目前の水準まで株高が進みました。
株高にも関わらず、米長期金利は1.8%台で推移し低水準を維持していましたが、さすがに先週末の市場では
大幅に売られ、1.95%台まで上昇しました。
この水準は昨年9月以来ということになります。
リスク資産の株が上昇し、安全資産の債権が大幅に売られたことで「リスクオン」が一段と高まり、為替市場では
低金利の円とドルが売られました。
ドル円は90円台を固めている段階から、一気に91円台前半まで円安が進み、ユーロドルでは1.3480まで
ユーロ高ドル安が進みました。
その結果、ユーロ円は前日から2円以上も上昇し、122円後半までユーロ高が進んでいます。
これまでも欧州債務問題は「最悪期を越えた」といったコメントを配信して来ましたが、先週末ECBは域内の銀行
278行が、ECBが3年物長期リファイナンスオペ(LTRO)で供給した資金を、合計で1372億ユーロ
(約16兆7700億円)返済することを発表しました。
この発表でユーロが大幅に上昇しましたが、景気減速という課題は残るとしても、欧州の金融危機は着実に沈静化し
新たな段階に入ったと考えられます。
ユーロはこの発表で主要通貨に対して買われ、ユーロドルについては12月中旬から続いてきた1.30−1.33の
これまでのレンジを上方にブレイクした可能性が高いと思われます。
ドル円は一体どこまで上昇するのか・・?
ここまで来ると、円の最安値が一体どこになるのかを探る展開です。
先週末のコメントでも「NY市場で90円台を維持できれば、90円を固めるのでは」と書きましたが、どうやら
その可能性が高くなったと思います。
「リスクオン」が加速したことで一段と円が売られ易く、急速な円安に対する海外からの批判に対しても先週、
麻生財務大臣は「円安誘導の批判にはあたらない」と一蹴しています。
「本丸」である米国から表立った批判の声は上がっていませんが、先週行われたスイスの「ダボス会議」では
欧州からその予兆のようなものは観られました。
ただ、ブレイナード米財務次官はインタビューに応じて「私はゲームのルールが今後も引き続き守られると信じている」
と発言し、日本がルールを破っているとの懸念を表明したと受け止められています。
今週はもう一段の円安が進む可能性が高いと予想しますが、それでもその余地は限られるのではないかと思います。
さらに円安が進んでも93円台には届かないのではないかとみていますが、焦点は株価と週末の米12月の雇用統計
ということになります。
92円台をつっかける可能性はあり、雇用統計が大幅な改善を見せた場合でも93円台乗せは難しいのではないかとの
イメージは持っていますが、問題は円安へのスピードです。
今後の上昇のために90円台でもみ合い、「90円以下では買い」といったセンチメントを醸成することが必要ではないかと
思います。
週明けの本日も日経平均株価の上昇が予想されます。
先週末のNY市場の円最安値である91円20銭をどこまで上抜けできるかに注目しています。
予想レンジは90円50−91円70銭を考えています。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/8 麻生財務相 「欧州の金融安定化が円を含む通貨の安定に資する観点から、外貨準備を活用して継続的にESM債を購入する予定だ」閣議後の会見で。 ユーロ円114円半ばから114円23銭まで急騰 1/8 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「金融政策が過度に実体経済活動を刺激しようとすれば、景気刺激どころかインフレ高進のリスクを冒しかねない」サウスカロライナ州の講演で。 ------ 1/9 安倍総理 「日銀にはこのことを十分踏まえて金融政策をお願いしたい」2%の物価目標に関し経済財政諮問会議で。 NY市場では円売りが進み87円台半ばから88円に 1/10 ドラギ・ECB総裁 「金融市場の状況は大きく改善した」、ユーロ圏の景気についても「緩やかに景気回復が始まる」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドルは1.31台前半から→1.32台半ばへ。 1/14 バーナンキ・FRB議長 「現在のところ、ある程度の効果があるとみているが、まだ初期の過ぎない」追加緩和の影響について対談で。 ----- 1/18 浜田宏一・エール大学名誉教授 円相場の適切な水準について「100円くらいが良い水準ではないか。110円かそれ以上の円安は問題かもしれないが、95円、100円くらいなら心配はいらない」東京有楽町の外国特派員協会での講演で。 ドル円89円80銭レベルから → 90円21銭まで上昇。 1/22 白川・日銀総裁 「2%の目標達成には相当思い切った努力が必要」決定会合後の会見で。 ------ 1/22 ドラギ・ECB総裁 「ユーロ圏を覆っていた暗雲の雲は後退した。欧州の指導者らは、通貨同盟が金融同盟、財政同盟、真の経済同盟、そして最終的には政治同盟の進化によって補完される必要があることを認識した」フランクフルトでの講演で。 ----- 1/23 中尾・財務官 「あくまでもデフレからの早期脱却を目指したものであり、競争的切り下げという批判は当たらない。各国は自国の経済成長や価格安定を目指して金融政策を行っている」安倍政権の金融政策についてのインタビューに答えて。 ------ 1/24 西村・内閣府副大臣 「浜田先生も100円でなんの問題もないと言われているが、私自身の認識も共通している。今の90円前後のレベルで円高修正は進んだとか言われると、まだ終わっていないとう認識だ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円89円→89円台半ばへ 1/24 メルケル・独首相 「為替操作は敏感な問題になりつつあり、日本に対する懸念がでている。政治が中央銀行に圧力をかけるべきではない」ダボス会議での講演で。 -----
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What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
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