今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2013 年1月29日(火)




ひと目 で分かる昨晩の動き

NY市 場

  • ドル円 は今週FOMCや雇用統計など、重要指標を控え
    91円 台がやや重くなりつつある。欧州市場ではクロス円の下落
    とも相 まって、ドル円は90円55銭近辺まで下落。NYでは
    経済指 標がまちまちだったこともあり、90円台後半で小動き。
  • 先週末 急騰したユーロドルもこの日は小動き。1.34台前半
    から 1.34台半ばでもみ合う。
  • 株式市 場は7日振りに反落したものの、下落幅は限定的。
    耐久財 受注は市場予想を上回ったが、住宅市場は悪化していたため
    株価へ の影響はなく、利益確定の売りに押されダウは14ドル安。
  • 債券相 場は続落。10年債利回りは一時昨年4月以来となる2%
    まで上 昇した後、大引けは1.97%だった。耐久財受注が市場予想を
    上回っ たことが背景。
  • 金は3 日続落で1650ドル台に。原油価格は反発し、再び96ドル台に
    乗せる
  • 12月 中古住宅販売成約指数 → −4.3%
  • 12月 耐久財受注 → +4.6%


    ドル/円90.61〜  91.09
    ユーロ/ドル1.3430  〜 1.3478
    ユーロ/円121.82  〜 122.61
    NYダ ウ−14.05  〜 13,881.93 ドル
    GOLD−3.70  → 1,652.90 ドル
    WTI+0.56  → 96.44ドル
    米10 年国債+0.020  → 1.970%



    本日の 注目イベント

    • 独    独2月GFK消費者信頼感調査
    • 欧    バローゾ・欧州委員長講演
    • 欧    プラート・ECB理事講演
    • 欧    アスムセン・ECB理事講演
    • 米    11月ケースシラー住宅価格指数
    • 米    1月消費者信頼感指数





    ドル円 は先週末のNY市場で91円20銭までドル高円安が進み、昨日の朝方も91円26銭まで円が売られる場面が


    ありま したが、その後は91円台が徐々に重くなる展開となり、昨日の海外では90円台半ばまで下落しています。


    日経平 均株価が予想外の下落を見せたことで、ドル売りが強まったものと思われますが、水準的には実需のドル売り


    も厚め になって来ている模様です。


    これま でのように、それらのドル売りをこなして、この水準からさらに上昇して行けるかどうかが注目されます。





    米長期 金利の上昇傾向が顕著になってきました。


    これま で株価が上昇しても債券価格は崩れず、「株高、債券高」が同時に進んでいました。


    また、 強い相関関係が維持されてきたドル円相場との関係でも、昨年10月後半から急速にドル高円安が進行したにも


    関わら ず、米長期金利は1.7〜1.8%台で安定しており、為替離れが起きていました。


    これ は、FRBが安定的に長期債を購入し続けていることも背景ですが、もはや金利では説明できないドル円の動きだった


    とも言 える状況でした。





    先週金 曜日に1.9%台まで金利が上昇(価格は下落)した米10年債は、昨日ついに昨年4月以来となる2%台まで


    上昇し ています。


    しかも 株価が下落した中での金利上昇です。


    耐久財 受注が市場予想を上回ったことで、米景気回復の本格化を意識したものと思われますが、明日開かれるFOMCで


    「出口 戦略」についての議論がさらに活発化するのではとの観測が高まったことが背景です。


    前回の FOMCでも「複数のメンバーが資産購入の縮小、もしくは停止が適切になるだろうとの見方を示した」と公開され、


    FRB によるゼロ金利政策の変更が予想されているよりも早まる、との見方からドル高が進んだ経緯があります。


    住宅関 連指標を中心に景気回復傾向が強まっていることから、低位安定を続けていた米長期金利にも上昇圧力がかかってきた


    と考え られ、ドル円の動きを追うような展開になれば、再び米金利とドル円の相関関係が戻ります。





    ドル円 は90円台半ばまで下落したことで、短期的な指標である「1時間足」では支持帯である「雲」に突入しています。


    この 「雲」は比較的厚めであることから、雲抜けするには90円を割り込む必要がありますが、大幅な調整があればその可能性も


    否定で きませんが、そう簡単ではないと予想します。


    それで も既に転換線が基準線を割り込んでいることや、「MACD」では「マックD]「シグナル」が「ゼロの軸」をマイナス圏に


    突っ込 みそうな状況を見せています。


    今週は 重要な米経済指標を控えていることから、発表前に利益を確保するような動きが出て来れば、比較的大きな調整に


    つなが り上記水準を割り込む可能性も考えられます。





    一方 「日足」など長期のチャートではドル上昇基調は不変です。


    明日の FOMCでどの程度出口戦略に関して議論が高まるか、そして週末の雇用統計を経て今後の相場展開が決まりそうです。


    今回の FOMC開催後にはバーナンキ議長の会見は予定されていません。


    今朝の オセアニア市場をみると、ややドル売りが優勢のようです


    日経平 均株価は100円程度の下落を予想していますが、プラスに転じるようなら90円台後半まで戻る可能性はありそでうすが、


    300 円を超す下落をみせるようなら、90円割れを試す展開も予想されます。












    What's going on ?」と は・・・
    会話で よく使われる砕けた言い方で 「何が あったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」とい うタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場へ の影響
    1/8 麻生財 務相 「欧州 の金融安定化が円を含む通貨の安定に資する観点から、外貨準備を活用して継続的にESM債を購入する予定だ」閣議後の会見で。 ユーロ 円114円半ばから114円23銭まで急騰
    1/8 ラッ カー・リッチモンド連銀総裁 「金融 政策が過度に実体経済活動を刺激しようとすれば、景気刺激どころかインフレ高進のリスクを冒しかねない」サウスカロライナ州の講 演で。 ------
    1/9 安倍総 理 「日銀 にはこのことを十分踏まえて金融政策をお願いしたい」2%の物価目標に関し経済財政諮問会議で。 NY市 場では円売りが進み87円台半ばから88円に
    1/10 ドラ ギ・ECB総裁 「金融 市場の状況は大きく改善した」、ユーロ圏の景気についても「緩やかに景気回復が始まる」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロ ドルは1.31台前半から→1.32台半ばへ。
    1/14 バーナ ンキ・FRB議長 「現在 のところ、ある程度の効果があるとみているが、まだ初期の過ぎない」追加緩和の影響について対談で。 -----
    1/18 浜田宏 一・エール大学名誉教授 円相場 の適切な水準について「100円くらいが良い水準ではないか。110円かそれ以上の円安は問題かもしれないが、95円、100円 くらいなら心配はいらない」東京有楽町の外国特派員協会での講演で。 ドル円 89円80銭レベルから → 90円21銭まで上昇。
    1/22 白川・ 日銀総裁 「2% の目標達成には相当思い切った努力が必要」決定会合後の会見で。  ------
    1/22 ドラ ギ・ECB総裁 「ユー ロ圏を覆っていた暗雲の雲は後退した。欧州の指導者らは、通貨同盟が金融同盟、財政同盟、真の経済同盟、そして最終的には政治同 盟の進化によって補完される必要があることを認識した」フランクフルトでの講演で。 -----
    1/23 中尾・ 財務官 「あく までもデフレからの早期脱却を目指したものであり、競争的切り下げという批判は当たらない。各国は自国の経済成長や価格安定を目 指して金融政策を行っている」安倍政権の金融政策についてのインタビューに答えて。  ------
    1/24 西村・ 内閣府副大臣 「浜田 先生も100円でなんの問題もないと言われているが、私自身の認識も共通している。今の90円前後のレベルで円高修正は進んだと か言われると、まだ終わっていないとう認識だ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円 89円→89円台半ばへ
    1/24 メルケ ル・独首相 「為替 操作は敏感な問題になりつつあり、日本に対する懸念がでている。政治が中央銀行に圧力をかけるべきではない」ダボス会議での講演 で。 -----

    ※尚、 このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い 致します。 本サイ トの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バッ クナンバー 2009年(PDF)

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和