2013年1月30日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 上値の重くなったドル円は、消費者信頼感指数が予想外に悪化していた
ことからドル売りが進み90円44銭まで下落。もみ合い後は株価の上昇と
米長期金利の上昇を手掛かりに90円75銭近辺まで反発。 - ユーロドルは続伸。独GFK信頼感指数が上振れしたことを好感し、
1.3498までユーロ高ドル安が進む。 - 株式市場は反発。好調な決算発表が相場の地合いを好転させ、本日の
FOMCでも金融緩和姿勢維持との観測が株価を押し上げた。ダウは72ドル
高で、1万3954ドル。 - 債券相は続落。株価の上昇や世界景気の好転をはやし、売り物優勢。
10年債利回りは1.996%まで上昇。 - 金、原油はともに上昇。原油価格は97ドル台に乗せ、昨年9月以来の
高値を記録。 - 11月ケースシラー住宅価格指数 → +5.52
- 1月消費者信頼感指数 → 58.6
ドル/円 90.44〜 90.82 ユーロ/ドル 1.3426 〜 1.3498 ユーロ/円 121.21 〜 122.55 NYダウ +72.46 〜 13,954.42ドル GOLD +7.90 → 1,660.80ドル WTI +1.13 → 97.57ドル 米10年国債 +0.026 → 1.996%
本日の注目イベント
- 欧 スペイン10−12月GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏1月景況感指数(速報値)
- 欧 モンティ・イタリア首相講演
- 欧 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
- 欧 ワイトマン・独連銀総裁講演
- 英 英12月マネーサプライM4
- 米 FOMC
- 米 10−12月GDP(速報値)
- 米 1月ADP雇用者数
91円台が徐々に重くなりつつあるドル円は、海外市場にかけて値を下げ、NY市場では90円40−45銭水準
まで下げたが、そこから反発し90円台後半で引けています。
これまでと同様小幅な調整に終わり、短時間の下落に収まっています。
昨日この欄でも書きましたが、米長期金利の上昇傾向が続いています。
米国や中国などの景気底入れ観測が広がり、欧州危機に関してもドラギ・ECB総裁が回復に自信を見せるなど、
「リスクオン」が進み易い環境が整ってきたためです。
さらに日米欧などがこぞって大規模な金融緩和を行ったため、次の投資先を求める「待機資金」が膨大に
膨れ上がっている状況です。
それらの一部は既に原油市場などに流れ込んでおり、WTI原油価格は昨日も続伸し4ヵ月振りの高値となる
97ドル台まで上昇しています。
株式市場への資金の流入が続き、安全資産の債券が売られたことで、米長期金利の上昇につながり、これが昨日のように
ドル円を下支えしている側面もあります。
債券から株へ資金が流れたことで、米株式市場は今年初めから上昇に向かい、前日、7日振りに反落したNYダウは
切り返し、リーマンショック後の最高値を更新しました。
2007年10月に記録した歴史的高値である1万4164ドルも視野に入ってきたと見られます。
ユーロドルが続伸し、1.35に迫るレベルまで上昇しました。
1.33台の上値のメドを抜けたことで強含むと見ていましたが、1.35台乗せも時間の問題のような気配です。
「週足」では1.3527に重要な「200日線」があるため、抵抗することが予想されます。
ここから上値ではもみ合うか、小幅な反落がみられるかもしれませんが、既に「雲」と「120日銭」は上抜けを
完了しているため、上昇モメンタムは強いと考えられます。
さらに長いチャートである「月足」のトレンドラインを抜けるには1.43程度まで上昇する必要がありますが、ひとまず
「週足」の「200日線」を抜けることができるかどうかがポイントです。
株価との相関度が強いドル円ですが、NYダウが直近高値を更新したことで、本日の日経平均株価も上値を追う動きが
予想されます。
1万1000円の大台に乗せるかどうかが注目されますが、ここからの上値は、ドル円の91円台と同様にかなりの
もみ合いが予想されます。
基本的な「ドル高円安」基調は変わりませんが、91円台は3回トライしましたが定着には至っていません。
「そろそろ円を買い戻す水準か?」と考えている市場参加者が増えていることも事実です。
そういった相場観を持った市場参加者が増えていることが、ドル円のボラティリテーを増幅させているということです。
本日も株価を睨みながらドル円が91円台を試すかどうか。
同時に、小幅な調整を繰り返しながらも上昇し続けてるドル円がもう一段の上値を試すには、本日から順次発表される
米国の重要イベントからの「ドル買い材料」も不可欠です。
特に本日は、FOMC、GDP、さらにはADP雇用者数など重要なイベントが目白押しです。
結果次第ではさらにボラティリティーの拡大につながるため注意が必要です。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/8 麻生財務相 「欧州の金融安定化が円を含む通貨の安定に資する観点から、外貨準備を活用して継続的にESM債を購入する予定だ」閣議後の会見で。 ユーロ円114円半ばから114円23銭まで急騰 1/8 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「金融政策が過度に実体経済活動を刺激しようとすれば、景気刺激どころかインフレ高進のリスクを冒しかねない」サウスカロライナ州の講演で。 ------ 1/9 安倍総理 「日銀にはこのことを十分踏まえて金融政策をお願いしたい」2%の物価目標に関し経済財政諮問会議で。 NY市場では円売りが進み87円台半ばから88円に 1/10 ドラギ・ECB総裁 「金融市場の状況は大きく改善した」、ユーロ圏の景気についても「緩やかに景気回復が始まる」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドルは1.31台前半から→1.32台半ばへ。 1/14 バーナンキ・FRB議長 「現在のところ、ある程度の効果があるとみているが、まだ初期の過ぎない」追加緩和の影響について対談で。 ----- 1/18 浜田宏一・エール大学名誉教授 円相場の適切な水準について「100円くらいが良い水準ではないか。110円かそれ以上の円安は問題かもしれないが、95円、100円くらいなら心配はいらない」東京有楽町の外国特派員協会での講演で。 ドル円89円80銭レベルから → 90円21銭まで上昇。 1/22 白川・日銀総裁 「2%の目標達成には相当思い切った努力が必要」決定会合後の会見で。 ------ 1/22 ドラギ・ECB総裁 「ユーロ圏を覆っていた暗雲の雲は後退した。欧州の指導者らは、通貨同盟が金融同盟、財政同盟、真の経済同盟、そして最終的には政治同盟の進化によって補完される必要があることを認識した」フランクフルトでの講演で。 ----- 1/23 中尾・財務官 「あくまでもデフレからの早期脱却を目指したものであり、競争的切り下げという批判は当たらない。各国は自国の経済成長や価格安定を目指して金融政策を行っている」安倍政権の金融政策についてのインタビューに答えて。 ------ 1/24 西村・内閣府副大臣 「浜田先生も100円でなんの問題もないと言われているが、私自身の認識も共通している。今の90円前後のレベルで円高修正は進んだとか言われると、まだ終わっていないとう認識だ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円89円→89円台半ばへ 1/24 メルケル・独首相 「為替操作は敏感な問題になりつつあり、日本に対する懸念がでている。政治が中央銀行に圧力をかけるべきではない」ダボス会議での講演で。 -----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



