2013年1月31日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京株式市場の一段高を受け、ドル円は欧州市場で91円41銭まで
ドル高円安が進み、直近のドル高値を更新。NYではGDP発表直後ドルが売られ
91円台を割り込んだものの、ADP雇用者数の結果や、FOMCの声明文などが
支えとなり、91円台に乗せて引ける。 - ユーロドルは連日の戻り高値を更新。ユーロ円の上昇にもけん引され、ユーロドルは
1.3588まで上昇。ユーロ円も123円台後半まで続伸し、125円を目指す
との見方が広がる。 - 株価は反落。GDPが予想外のマイナスだったことで、売りが優勢な展開。ダウは
前日比44ドル安。 - 債券相場は変わらず。買われる場面もあったが、FOMCでの「タカ派」の意見が
確認されたことなどで上値が重い。 - 金は対ユーロでドルが売られたことで大幅に続伸。原油は小幅ながら3日続伸。
- 10−12月GDP(速報値) → −0.1%
- 1月ADP雇用者数 → 19.2万人
ドル/円 90.83〜 91.40 ユーロ/ドル 1.3533〜1.3588 ユーロ/円 123.15 〜 123.84 NYダウ −44.00 → 13,910.42ドル GOLD +20.80 → 1,681.60ドル WTI +0.37 → 97.94ドル 米10年国債 ±0 → 1.996%
本日の注目イベント
- 日 12月鉱工業生産
- 日 山口・日銀副総裁、経済懇談会で挨拶(長崎)
- 独 独1月失業率
- 独 独1月消費者物価指数
- 欧 ユーロ圏1月消費者物価指数(速報値)
- 欧 コンスタンシオ・ECB副総裁講演
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 12月個人所得
- 米 12月個人支出
- 米 PCEコア・デフレーター
- 米 1月シカゴ購買部協会景気指数
- 加 カナダ11月GDP
この先円がさらに売られ、東京株式市場の株価が上昇するとの見方から、欧州市場ではドル円が一段と上昇し、
一時91円41銭近辺まで円安が進行しました。
日経平均株価が約2年9ヵ月振りに引け値で、1万1100円台を回復したことを受け「円安、株高」の
「好循環」が継続するとの見方が広がっています。
事実、新聞によれば、出遅れていた個人投資家も「株を持たないリスク」を意識し始め、証券会社に口座を
開設する人や、昔の口座を復活させる人が急増していると報じられています。
FXでも全く同様な現象が起きています。
口座開設が急増し、FXセミナーには老若男女が押し寄せて来ている状況です。正に「アベノミクス効果」
が大きく個人投資家を動かしたといったところです。
今後個人投資家のすそ野が拡大し、金融市場としての東京が改めて見直される日がくることを期待したいと思います。
91円を挟んだ攻防が続いているドル円は、昨日株価が大幅に上昇し高値引けしたことを受け、欧州市場では
91円41銭までドル高円安が進行し、再び直近高値を更新しました。
NYでは朝方に第3四半期GDPが発表され、予想外のマイナス成長だったことで91円を割り込みましたが、
それでも「大崩しない」のがこのところのドル円の動きです。
その後も91円を挟み、一進一退の展開となり結局91円台前半でNYの取引を終えています。
ドル円の水準について「そろそろ8合目」に来ているのではないか、とのコメントを先週書きましたが、90円台を
しっかり底固めをし、さらに91円台を固めつつある足元の動きを反映して俄然一段の円安を予想する向きが増えています。
「100円まで」円安が進む、といった意見も多く聞かれ、円安が企業業績を押し上げ、それが株価の上昇につながる
構図が定着しつつあります。
株価が大崩れしないこともあり、ドル円は「一歩下がって2歩進む」展開を繰り返しています。
しかし、それでも時間軸で見ると、株価もドル円のスピード調整が必要と考えます。
昨年10月後半以来、安倍政権の大胆な政策を感じ取り、その流れにいち早く乗ったヘッジファンドなどの
投機筋は、このところそのポジションを買い増す動きには出ていないようです。
一部はすでに利益を確保する動きに出ているところもあり、先週発表されたシカゴIMMの建て玉でも確認できます。
その利益確定の売りを吸収して上昇させているのが、上記個人投資家と長期保有を目的とした機関投資家との
見方ができます。
基本的な流れが変わらないと思われますが、これまでのような上昇パタ−ンは期待しにくいと考えます。
昨日の米経済指標はまちまちでした。
+1.1%の経済成長を見込んでいた第3四半期のGDPにはやや驚かされましたが、ADP雇用者数は市場予想を
3万人程度上回る改善を示し、明日の雇用統計にも期待感が膨らみます。
事前予想は16.5万人ですが、20万人前後の数字が出るとゼロ金利政策解除への観測が広がり、ドル高が一段と
進む可能性があります。
昨日のFOMCでは特に政策変更はありませんでしたが声明で、「家計支出と企業設備投資は増加し、住宅セクターでは
一層の改善が示された」との見解を示しています。
FOMCメンバーの多くは依然として景気の先行きには慎重で、さらに追加緩和をすべきといった意見もあるようですが、
上記コメントからも明らかなように、今後はいわゆる「タカ派」の存在が徐々に高まって行くものと思われます。
明日の雇用統計を控えドル円は底堅い動きを見せながらも、上値を大きく抜く展開ではなさそうです。
雇用統計発表前にポジション調整や、水準が水準だけに実需の売りも出易いと考えます。
90円60銭〜91円50銭のレンジを予想しますが、本日は月末であることにも注意する必要があります。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 1/8 麻生財務相 「欧州の金融安定化が円を含む通貨の安定に資する観点から、外貨準備を活用して継続的にESM債を購入する予定だ」閣議後の会見で。 ユーロ円114円半ばから114円23銭まで急騰 1/8 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「金融政策が過度に実体経済活動を刺激しようとすれば、景気刺激どころかインフレ高進のリスクを冒しかねない」サウスカロライナ州の講演で。 ------ 1/9 安倍総理 「日銀にはこのことを十分踏まえて金融政策をお願いしたい」2%の物価目標に関し経済財政諮問会議で。 NY市場では円売りが進み87円台半ばから88円に 1/10 ドラギ・ECB総裁 「金融市場の状況は大きく改善した」、ユーロ圏の景気についても「緩やかに景気回復が始まる」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドルは1.31台前半から→1.32台半ばへ。 1/14 バーナンキ・FRB議長 「現在のところ、ある程度の効果があるとみているが、まだ初期の過ぎない」追加緩和の影響について対談で。 ----- 1/18 浜田宏一・エール大学名誉教授 円相場の適切な水準について「100円くらいが良い水準ではないか。110円かそれ以上の円安は問題かもしれないが、95円、100円くらいなら心配はいらない」東京有楽町の外国特派員協会での講演で。 ドル円89円80銭レベルから → 90円21銭まで上昇。 1/22 白川・日銀総裁 「2%の目標達成には相当思い切った努力が必要」決定会合後の会見で。 ------ 1/22 ドラギ・ECB総裁 「ユーロ圏を覆っていた暗雲の雲は後退した。欧州の指導者らは、通貨同盟が金融同盟、財政同盟、真の経済同盟、そして最終的には政治同盟の進化によって補完される必要があることを認識した」フランクフルトでの講演で。 ----- 1/23 中尾・財務官 「あくまでもデフレからの早期脱却を目指したものであり、競争的切り下げという批判は当たらない。各国は自国の経済成長や価格安定を目指して金融政策を行っている」安倍政権の金融政策についてのインタビューに答えて。 ------ 1/24 西村・内閣府副大臣 「浜田先生も100円でなんの問題もないと言われているが、私自身の認識も共通している。今の90円前後のレベルで円高修正は進んだとか言われると、まだ終わっていないとう認識だ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円89円→89円台半ばへ 1/24 メルケル・独首相 「為替操作は敏感な問題になりつつあり、日本に対する懸念がでている。政治が中央銀行に圧力をかけるべきではない」ダボス会議での講演で。 -----
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