2013年2月8日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は上下に振れたものの93円台半ばを中心にもみ合う。
欧州市場で93円90銭台に上昇した後、ドラギ・ECB総裁の発言で
ユーロ円を軸に売りが加速。ドル円は93円08銭まで下落したが、
米株価の戻り歩調と、米金利の上昇を手掛かりに93円台半ばまで戻して引ける。 - ユーロドルは急落。ECBは政策金利据え置きを決めたが、その後ドラギ総裁が
ユーロ高を懸念する発言をしたことで1.35台から1.33台後半まで売られる。 - 株式市場は反落。一時前日比130ドルを超える下落を見せたが、アップル株の
上昇に、下げ幅を縮小。ダウは42ドル安で、史上最高に手が届く水準で足踏みが続く。 - 債券は続伸して始まったものの、引けは前日比横ばい。
- 金、原油は共に反落。
- 新規失業保険申請件数 → 36.6万件
- 12月消費者信用残高 → 145.9億ドル
ドル/円 93.08 〜 93.71 ユーロ/ドル 1.3371 〜 1.3566 ユーロ/円 124.49 〜 127.09 NYダウ −42.47 → 13,944.05ドル GOLD −7.50 → 1,671.30ドル WTI −0.79 → 95.83ドル 米10年国債 ±0 → 1.962%
本日の注目イベント
- 豪 豪RBA四半期金融政策報告
- 日 12月国際収支
- 日 1月景気ウォッチャー
- 中 中国1月消費者物価指数
- 中 中国1月生産者物価指数
- 中 中国1月貿易収支
- 中 中国1月人民元建て融資(1/15までに発表)
- 中 中国1月マネーサプライ(1/15までに発表)
- 独 独12月貿易収支
- 米 12月貿易収支
- 加 カナダ1月失業率
- 米 カナダ1月住宅着工件数
ECBは昨日の理事会で政策金利を据え置きましたが、その後の記者会見でドラギ総裁は、現在のユーロ相場の
水準について、「為替相場は政策の目標となるものではないが、成長と物価にとって重要だ」と発言し、間接的に
足元のユーロ高に対する懸念を表明しました。
この発言を受けてユーロが大きく下落し、対ドルでは1.33台後半に、対円でも127円から124円台に
急落しました。
この種の発言が出るのではないかとの予想はありましたが、このところのユーロ高に対する楽観論に
冷や水を浴びせられた格好で、ユーロの上値がやや重くなってきそうです。
特にユーロドルは先週1日に1.3711までユーロ高が進んだ後、上値を切り下げて来ただけに、1.37台が
目先の天井になる可能性も出てきました。
ドラギ総裁はユーロ圏の景気についても「ユーロ圏の景気には下振れリスクがる」とし、景気回復に自信をみせながらも
慎重な見方を示しました。
また、安倍政権の円安政策については「為替相場に対してG20の総意を反映しないような結果をもたらすならば、
われわれはそれについて話し合う必要がある」と語り、やんわりと円安を批判しています。
EU首脳会議も昨日から開催されており、ドイツあたりからこの種の発言がでる可能性がやや高まったと言えそうです。
ドル円は上値が重くなり93円台前半までの下落を見せましたが、昨日の欧州市場では93円90銭台に乗せるなど
ドル高円安傾向に変化はありません。
日銀の新総裁人事に対する期待や、さらに足元では堅調な株価に円が売られ易い地合いは続いてます。
何よりも「円安材料」には、すぐに飛び付き反応する市場環境は継続されていると見られます。
それは当社の昨日のセミナー参加者の相場観でも明らかです。
約30名ほどの個人投資家に5月末の相場予想を尋ねたところ、全員が「円安」という答えでした。
昨年10月の同じ質問では、7割の参加者が「円高」と答えていたのとは隔世の感があります。
相場観がやや一方的に偏ってきたとの印象でした。
昨日の国会では白川日銀総裁も出席し、「2%の物価上昇率目標」を巡って論戦が繰り広げられました。
安倍総理は「日銀の責任として、できるだけ早い時期に実現できると『約束』していただいたと理解している」
と述べ『約束』という言葉を使い、2%の物価目標が達成できなければ、それは日銀の責任であると主張しました。
これに対して白川総裁は「2%の実現は金融政策だけでは無理で、政府の努力が必要」と、これまでの持論を
繰り返していました。
先の政府日銀の共同声明にはどこにも、日銀の責任で2%の物価上昇目標達成に努力するとは明記されていません。
文書には「持続可能な物価の安定と整合的な物価上昇率が高まっていくと認識している」、と記述されており、
その上で、それらを踏まえ「物価目標を2%とする」と明記されており、少なくともこの文書に日銀の責任について
触れている部分はありません。
文書作成にあたっては、昨日の様な場面も想定されて慎重な言い回しになったのではないでしょうか。
市場関係者の多くは「2%の物価上昇は無理では・・」との認識を持っています。
足元ではアベノミクスを讃える声が日増しに大きくなっており、この「期待感」が円安、株高を醸成させています。
逆に言えば、この「期待感」が「失望感」に変わった時、つまり「2%の物価上昇」はとても無理だということが
現実的になった時には、円が買い戻されるリスクがあろうかと思います。
確かに、株高と円安で個人投資家の「含み」は増えていると思われ、その意味では世の中がやや明るさを取り戻してきた
ように見えるのは、陽気のせいばかりだけではありません。
市場の「期待感」がどこまで持続できるかが「円安の寿命」の鍵を握っています。
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北陸地方に「春が一番」が吹き荒れるなど、厳しい寒さは残りながらも
春が近づいています。
これからの気温を「三寒四温」と言うのでしょうか・・・。
この頃必ず思い起こす歌がキャンンディーズの「春一番」です。
もうすぐ、春ですね・・・。
良い週末と連休を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 2/1 ブラード・セントルイス連銀総裁 「過去3ヵ月の雇用者の伸びは米経済にとって明るい兆し。今年の経済成長が約3%に加速するとの自身の予想を支持するものだ」ワシントンでインタビューに答えて。。 ------ 2/6 ストゥルナラス・ギリシャ財務相 「私はユーロ相場が高い水準にあることを懸念している」ブルームバーグとのインタビューに答えで。 ------ 2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場は政策の目標となるものではないが、成長と物価にとって重要だ」政策金利据え置きを決め後の記者会見で。 ユーロドル1.35台半ばから→ 1.33台に。 2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場に対してG20の総意を反映しないような結果をもたらすならば、われわれはそれについて話し合う必要がある」記者会見で。 ユーロ円127円から→125円台に
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



