今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2013年2月13日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は「G7」共同声明文の解釈を巡り乱高下。海外市場では、
    声明文が日本を意識したものとの一部報道で93円を割り込む場面も。
    その後は買い戻しも入り93円台半ばで引ける。
  • ユーロドルは1.34台でもみ合い。ユーロ円の急落に1.3410まで
    ユーロ売りが進むが、ユーロ円が買い戻されると反発。
  • 株式市場は反発。市場予想を上回る決算が手掛かりとなり、主要株価は
    値上がり。ダウは47ドル高と、2月1日の引け値を上回る1万4018ドル
    で取引を終える。
  • 債券相場は反落。3年債入札で最高落札利回りが市場予想を上回ったことと、
    株高から売り優勢の展開に。
  • 金、原油は小動きながら共に小幅に上昇。
  • 1月の月次財政収支 → +28.8億ドル

    ドル/円92.95 〜 94.32
    ユーロ/ドル1.3410 〜 1.3475
    ユーロ/円125.08 〜 126.85
    NYダウ+47.46 → 14,018.70ドル
    GOLD+0.50 → 1,649.60ドル
    WTI+0.48 → 97.51ドル
    米10年国債+0.018 → 1.977%



    本日の注目イベント

    • 日   日銀金融政策決定会合(2/14日まで)
    • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産
    • 英   英BOE、四半期物価報告
    • 米   1月小売売上高
    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演





    今週末の「G20」を控えて、そのコアメンバーである「G7」が緊急の共同声明文を発表し、この内容を巡り


    為替が乱高下しています。


    NY市場では声明文の内容が「円」を意識したものだとの一部報道で、円を買い戻す動きが加速し、一時92円台


    後半まで円高ドル安が進みました。





    ドル円はその後93円台半ばまで戻していますが、昨日の早朝には94円台半ばまで円が売られ、直近の円の「最安値」


    を更新し、その日の内に1円50銭程の反対の動きが出ると言うことは、やはり水準が95円目前だということと、


    市場には「そろそろ大きな調整があってもおかしくない」と考えている人が増えて来たということだと思われます。





    先週末の麻生財務相の「軽率な発言」にドル円は92円台前半まで、わずか1時間で1円の下落を見せました。


    そして、昨日再び円が急騰する場面があったわけですが、一本調子で下落してきた円の相場観にも強弱の見方が


    出て来たということかと思います。


    基本的には「ドル高円安」の流れは変わらないものの、わずか3ヵ月で16円もの円の下落は決して少なくはありません。


    因みに、昨年1年間のドル円の値幅は、私の手元の記録では10円77銭となっています。


    ここ3ヵ月間で、昨年1年間の6割増の値幅があったということになります。





    今回の「G7」の共同声明では特に「円」を意識していると思える内容はありませんが、「財政・金融政策は


    為替相場を目標にしない」という点では、現在のアベノミクスが抵触する可能性もあり、「G20]で麻生財務相が


    どのような持論を展開するのか注目されるところです。


    麻生財務相は昨日、「G7」が緊急共同声明を出したことに関連し、日本のデフレ不況対策が為替操作に使われて


    いないと、「各国から正式に、正しく認識された」と語っています。(ブルームバーグ)


    「強すぎるユーロ」と「弱すぎる円」を巡ってモスクワで議論される可能性があり、その意味ではドル円の下落リスクは


    以前よりは高まっていると考えられます。


    週末のポジションには十分注意が必要です。





    ドル円はやや94円台が重くなりつつありますが、下値も92円ではしっかり買いが入りそうな展開です。


    ここ連日92円台まで円買いが進むなど、「ややドル上昇にも変化」が現れてはいますが、テクニカルをみる限り


    ドル円の上昇基調に変化はありません。


    先週末の92円16銭も、昨日の92円95銭も、「1時間足」の「200日線」でしっかりとサポートされています。


    さらにその間に何度もこの重要な200日線でサポートされていることから、この線を明確に割り込まない限り


    トレンドは変わらないと見ています。


    また、「日足」では一目均衡表の「転換線」と「基準線」がパラレルに右肩上がりを維持しており、ローソク足は


    この「基準線」に沿うような格好で上昇中です。


    この二つの線が「好転」を見せたのは昨年10月11日で、それ以来「逆転」は一度も見せていないことが、今回のドル円の


    上昇を象徴していると思います。





    さて本日の動きですが、上述のように94円台が重くなっており、よほど大きな材料でもない限り94円台乗せは難しそうです。


    93円を割り込んだ場合、昨日のNY市場の下値である92円95銭が意識されますが、上記「200日線」が機能するか


    どうかです。


    現在「200日線」は93円05銭にあることから、この前後が最初のサポートになります。


    株価の方はNYが引け値で高値を取ってきているため、大きな深押しはないと思われますが、やや円高方向に振れている


    為替をみて、輸出関連株がどのような動きを見せるのか注意したいところです。


    93円ー93円80銭を予想レンジにしています。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    2/1 ブラード・セントルイス連銀総裁 「過去3ヵ月の雇用者の伸びは米経済にとって明るい兆し。今年の経済成長が約3%に加速するとの自身の予想を支持するものだ」ワシントンでインタビューに答えて。。 ------
    2/6 ストゥルナラス・ギリシャ財務相 「私はユーロ相場が高い水準にあることを懸念している」ブルームバーグとのインタビューに答えで。 ------
    2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場は政策の目標となるものではないが、成長と物価にとって重要だ」政策金利据え置きを決め後の記者会見で。 ユーロドル1.35台半ばから→ 1.33台に。
    2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場に対してG20の総意を反映しないような結果をもたらすならば、われわれはそれについて話し合う必要がある」記者会見で。 ユーロ円127円から→125円台に
    2/9 甘利・経済再生担当相 「期末までには、1万3千円を目指して頑張るぞという気概を示すことは大事だ」株価の見通しについて。 ----
    2/9 黒田・アジア開銀総裁 「日銀が年内に追加緩和を行うことは正当化できる」。 ----
    2/9 ブレイナード・米財務次官 「デフレ克服と経済成長の活発化に向けた努力を支持する」 ドル円93円台前半から → 94円台に

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和