2013年2月15日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 93円台前半で推移していたドル円は、ユーロ圏10−12月のGDPが
市場予想下回ったことをきっかけに円買いが加速。一時92円67銭まで
円買いドル売りが進行。引けにかけては買い戻しも入り、92円85銭近辺で
取引を終える。 - ユーロ圏の景気低迷が鮮明になったことを手掛かりにユーロ売りが優勢。
ユーロドルは1.33台半ばから前半まで下落。ユーロ円は3日振りに123円台まで
売られる。 - 株式市場はまちまち。ダウは9ドル安で引けたものの、ナスダックは小幅高。
バフェット氏率いるバークシャーが大型買収を発表したことで、S&P500は
5年振りの高値を記録。 - 債券相場は4日ぶりに反発。30年債入札が好調だったことで、10年債にも
買いが入り、利回りは2%台を割り込む。 - 金は続落。原油価格は小幅に反発。
- 新規失業保険申請件数 → 34.1万件
ドル/円 92.67 〜 93.46 ユーロ/ドル 1.3320 〜 1.3363 ユーロ/円 123.81 〜 124.67 NYダウ −9.52 → 13,973.39ドル GOLD −9.60 → 1,635.50ドル WTI +0.30 → 97.31ドル 米10年国債 −0.021 → 1.998%
本日の注目イベント
- 日 12月マネタリーサーベイ
- 日 12月鉱工業生産
- 欧 ユーロ圏12月貿易収支
- 欧 G20(モスクワ)
- 英 英1月小売売上高
- 米 2月NY連銀製造業景況指数
- 米 1月鉱工業生産
- 米 1月設備稼働率
- 米 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
- 米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
94円台が徐々に重くなってきたドル円は、93円台前半でのもみ合いから一段水準を下げる展開となり、
NY市場では92円67銭までドル安円高が進みました。
昨日の東京市場では93円台前半で推移していた中、岩田前日銀副総裁が「1ドル90円から100円程度
までは均衡への回帰である」「ファンダメンタルズに近いようなレートではないか」と、現在の為替水準を容認
する発言が伝わったことで93円64銭まで円売りが進んだものの、上値は重い展開でした。
東京株式市場の反応もこれまでとは異なり買われ過ぎの反動か、やはり上値が重い展開で、ドル円と株価との
相関は「下値リスクの方が高い」という点でも維持されていました。
欧州市場の朝方には93円70銭を超える局面もありましたが、そこを頭に徐々に円買いが優勢な展開となり、
ユーロ圏10−12月のGDPが−0.6%と発表されると、世界的な景気低迷への懸念が広がり、安全通貨
としての「円」に見直し買いが入り92円台半ばまで円高に振れています。
先週末から92円台を何度も試しに行ってはいましたが、92円台での滞空時間は短く、すぐに93台に押し戻される
展開でした。
今朝はNYの引け値も92円台であることから、東京時間に93円台まで戻し、その水準を維持できるかどうかも
焦点になりそうです。
短期的な動きを表す「1時間足」では、下値を切り下げていますが、既にNYの底値から30銭ほど値を戻して
いるため「下ヒゲ」を付け、戻り基調にはなっています。
この水準から下落した場合のメドですが、先週末に記録した92円16銭前後が最初のサポートになります。
この水準は「4時間足」でも「雲」の下限であり、ここを割り込むと「雲」を下抜けしたことになり、下落に
拍車がかかる可能性があります。
91円台まで下落すれば約10日振りの水準になることもあり、92円を割り込むかどうかは重要なポイントに
なりそうです。
同時に91円台で推移するような状況になれば、今回の円安局面で「最も大きな調整」を迎えることにもなりそうです。
本日からモスクワで行われる「G20」で、円に対する批判的な意見が出てくるのかどうかが最大の注目点ですが、
議長国であるロシアのシルアノフ財務相はブルームバーグとのインタビューで「G20各国は常に、為替政策は
市場に基づくべきだとの姿勢を貫いてきた」とした上で、「この点について、われわれはより具体的な姿勢を
取るべきだと思う」と語っています。
「G20」会合後に発表される共同声明でも、従来よりも「具体的な」文言で為替相場への介入に反対する立場
を示すべきだとも語っています。
「円安株高」基調は変わっていないと考えます。
これまでの急激な変化にようやくブレイキがかかったと見ています。
円売りの勢いも、株価上昇の勢いも鈍ってきましたが、当然の調整と受けとめています。
それでも、上述のように91円台を覗くような展開になると、思いのほか調整が長引く可能性はあります。
その結果、市場参加者の「相場観」にも変化が表れ、「戻りを売る」といった展開になり、これが上値を抑えるといった
これまでとは異なる「悪循環」に陥るパターンです。
週末の「G20」を「無事」に乗り切れば、今度は日銀総裁人事が材料となり、ここではドル円の下落リスクは限定的
だと考えております。
本日のレンジは92円50銭〜93円30銭程度と予想しています。
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米バークシャー・ハサウェイは投資会社3Gキャピタルと、「ケチャップ」会社ハインツを買収しました。
買収金額は230億ドル(約2兆1400億円)とのことです。
ウォーレンバフェットは80歳を超えてもなお、投資意欲が衰えません。
ハンバーガーとコークをこよなく愛する「オマハの賢人」はさらにM&Aを考えているそうです。
それもそのはず、バークシャーの保有キャッシュは450億ドル(約4兆1850億円)まで
積み上がっているとのこと。
良い週末を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 2/1 ブラード・セントルイス連銀総裁 「過去3ヵ月の雇用者の伸びは米経済にとって明るい兆し。今年の経済成長が約3%に加速するとの自身の予想を支持するものだ」ワシントンでインタビューに答えて。。 ------ 2/6 ストゥルナラス・ギリシャ財務相 「私はユーロ相場が高い水準にあることを懸念している」ブルームバーグとのインタビューに答えで。 ------ 2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場は政策の目標となるものではないが、成長と物価にとって重要だ」政策金利据え置きを決め後の記者会見で。 ユーロドル1.35台半ばから→ 1.33台に。 2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場に対してG20の総意を反映しないような結果をもたらすならば、われわれはそれについて話し合う必要がある」記者会見で。 ユーロ円127円から→125円台に 2/9 甘利・経済再生担当相 「期末までには、1万3千円を目指して頑張るぞという気概を示すことは大事だ」株価の見通しについて。 ---- 2/9 黒田・アジア開銀総裁 「日銀が年内に追加緩和を行うことは正当化できる」。 ---- 2/9 ブレイナード・米財務次官 「デフレ克服と経済成長の活発化に向けた努力を支持する」 ドル円93円台前半から → 94円台に 2/13 ルー・米財務長官 「民主党および共和党が政権を取ったいずれの時代も、財務省は米国の成長と生産性、競争力を促す上で強いドルがもっとも国益にかなうとの姿勢を長期にわたって貫いてきた」「長官就任が承認された後も私はこの方針を変更しないつもりだ」米議会公聴会で。 ---- 2/14 岩田一政・前日銀副総裁 「1ドル90円から100円程度までは均衡への回帰である」「ファンダメンタルズに近いようなレートではないか」記者団に語る。 ドル円93円25銭レベルから → 93円64銭まで上昇
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What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
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