2013年2月21日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 93円台半ばでもみ合っていたドル円は、FOMC議事録が公開され、
政策変更の時期がやや早まるとの観測にドル高が進み94円台に。
ただ上値は重く、株価の大幅下落や、長期金利の低下から下落に転じ、
93円台半ばで引ける。 - ユーロドルは急落。FOMC議事録の内容を受けてドル買いが強まり、
ユーロドル、ユーロ円の売りが加速。ユーロドルは約40日振りに1.33台を
割り込む。 - 株式市場は3市場とも大幅下落。FOMC議事録で資産購入のペースを巡り
意見が分かれたことを嫌気。ダウは108ドル安と、1万4000ドル台を1日で
割り込む。 - 債券相場は反転。株価の大幅下落に資金が債券に流入。10年債利回りは
低下したものの、2%台は維持。 - 金、原油はともに大幅安。金は1600ドルの大台を割り込んだことや、
商品相場全般が売られたことで売りが加速し、26ドル安で取引を終える。 - 1月住宅着工件数 → 89.0万件
- 1月生産者物価指数 → +0.2%
ドル/円 93.44 〜 94.05 ユーロ/ドル 1.3271 〜 1.3396 ユーロ/円 124.17 〜 125.53 NYダウ −108.13 → 13,927.54ドル GOLD −26.20 → 1,578.00ドル WTI −2.20 → 94.46ドル 米10年国債 −0.020 → 2.010%
本日の注目イベント
- 中 中国 1月景気先行指数
- 欧 独2月製造業PMI(速報値)
- 欧 独2月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 1月消費者物価指数
- 米 2月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 1月中古住宅販売件数
- 米 1月景気先行指標総合指数
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
92−94円台のレンジをどちらにも抜けきれないドル円は、93円台で神経質な展開を見せています。
その背景は日銀総裁人事を巡る報道です。
昨日の朝方、「武藤元事務次官が日銀総裁候補から外れた」との一部報道から、円売りが強まり93円83銭まで
円安に振れました。
午後には一転して、安倍総理が国会で「外債購入の必要性は薄まっている」と発言したことを手掛かりに円を
買い戻す動きが加速し、93円台前半まで円高に振れるなど、目まぐるしく上下しました。
安倍総理は週末の訪米を終え帰国後に最終的な候補者を選び、国会に提出することになっていますが、
武藤氏の芽が消えたわけではないと思います。
個人的には現段階でも、最も総裁に近い候補者の一人と見ています。
1月のFOMC議事録が公開され、ユーロが急落しました。
議事録では、毎月850億ドルの資産購入のペースを巡って、委員の見解が分かれたことが浮き彫りになり、
今後の「出口戦略」のタイミングが早まる可能性がでてきたことから、ドルが全面高となり「ドル高ユーロ安」が
進みました。
ドル円でも「ドル高円安」が進んだものの、NYダウが100ドルを超える下落に転じたため、株価との相関度の
強いドル円では、円の下落幅は限定的となり、その結果ユーロ円は昨日の水準より「1円を超えるユーロ安」まで
下落しました。
1月のFOMCでは複数の委員が「景気見通しの変化もしくは資産購入の効果とコストに対する評価の変化に対応して、
委員会は資産購入のペースを変える準備をすべきだ」と述べ、数人は、「雇用市場が大幅に改善したと判断する前にも
資産購入の規模を縮小または停止することもあり得る」との意見も見られました。
一方で「ハト派」の委員からは、「資産購入の早すぎる縮小や停止がもたらすコストは甚大だ」といった意見や、
資産購入がもたらすリスクについても「損出が発生したとしても金融政策の効果的な運営が妨げられることはない」と
の意見も出ています。
米景気回復が鮮明になる中、FOMCではこれまでにも増して「タカ派」の意見が受け入れられ易い状況になりつつあります。
昨年のFOMCでは「現在の緩和政策は2015年半ばまで継続する」とされていますが、その後政策運営をより明確に
するため数値目標が示されています。
数値目標では、「インフレ率2.5%を超えず、失業率が6.5%以下にならない限り緩和策を継続」としていますが、
同時にその目標が達成される前でも政策変更があり得ることも示されています。
現段階での政策変更はありませんが、今後市場がさらに安定し透明感を増すようなら、「シェール革命」の進展もあり
「ゼロ金利政策解除」が早まる可能性は否定できません。
そうなると米金利は上昇に向かい、金利差から「ドル高」というシナリオが描けます。
昨日のドルストレートの動きは、正にその流れを象徴するような展開でした。
ユーロドルは1.33を割り込み、レンジの下限である1.32台に突入しています。
日足チャートを見ると、「52日線」をわずかに下回ったところですが、この線に接触するのは昨年12月10日以来です。
1.32台を明確にブレイクして来ればこれまでのレンジを「下抜け」した可能性が高いと見ることができそうですが、
この水準には「日足」「週足」とも、一目均衡表の「雲」がサポートしています。
また「日足」の「MACD」では25%程度まで低下しており、ここからの一段の下げは「売られ過ぎ」を示す可能性もあります。
昨日メルケル・独首相はユーロ相場について「1.3台は平均的だ」と語り、「強すぎる」といった発言はありますせんでした。
1.32台が維持され、上昇に向かうのかどうか注目されます。
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明日の「アナリストレポート」は取材のためお休みさせて頂きますので、予めご了承ください。
宜しくお願いいたします。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 2/1 ブラード・セントルイス連銀総裁 「過去3ヵ月の雇用者の伸びは米経済にとって明るい兆し。今年の経済成長が約3%に加速するとの自身の予想を支持するものだ」ワシントンでインタビューに答えて。。 ------ 2/6 ストゥルナラス・ギリシャ財務相 「私はユーロ相場が高い水準にあることを懸念している」ブルームバーグとのインタビューに答えで。 ------ 2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場は政策の目標となるものではないが、成長と物価にとって重要だ」政策金利据え置きを決め後の記者会見で。 ユーロドル1.35台半ばから→ 1.33台に。 2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場に対してG20の総意を反映しないような結果をもたらすならば、われわれはそれについて話し合う必要がある」記者会見で。 ユーロ円127円から→125円台に 2/9 甘利・経済再生担当相 「期末までには、1万3千円を目指して頑張るぞという気概を示すことは大事だ」株価の見通しについて。 ---- 2/9 黒田・アジア開銀総裁 「日銀が年内に追加緩和を行うことは正当化できる」。 ---- 2/9 ブレイナード・米財務次官 「デフレ克服と経済成長の活発化に向けた努力を支持する」 ドル円93円台前半から → 94円台に 2/13 ルー・米財務長官 「民主党および共和党が政権を取ったいずれの時代も、財務省は米国の成長と生産性、競争力を促す上で強いドルがもっとも国益にかなうとの姿勢を長期にわたって貫いてきた」「長官就任が承認された後も私はこの方針を変更しないつもりだ」米議会公聴会で。 ---- 2/14 岩田一政・前日銀副総裁 「1ドル90円から100円程度までは均衡への回帰である」「ファンダメンタルズに近いようなレートではないか」記者団に語る。 ドル円93円25銭レベルから → 93円64銭まで上昇 2/18 ドラギ・ECB総裁 「ユーロの実効相場と名目相場を見ると、おおむね長期的な平均に近い」議会証言で。 -----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



