2013年2月25日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は小動き。日米首脳会談でのTPP参加への結果を
見極めたいとのムードもあり、ドル円は93円台前半から93円台
半ばで推移。 - ユーロドルは上値の重い展開が続く。欧州景気への懸念から
ユーロドルは1.3145まで売られ、1月10日以来の水準を付けた
が、独ifo景気指数が好転していたことで買い戻しも入り1.31台
後半で引ける。 - 株式市場は大幅続伸。独経済指標の好転や、好調な企業決算を
受けダウは前日比119ドル高と、3営業日ぶりに1万4000ドル台を
回復。 - 債券相場は反発。価格が上昇し、1週間ぶりに2%台を割り込む。
- 金は反落、原油価格は小幅に反発。
ドル/円 93.18 〜 93.52 ユーロ/ドル 1.3145 〜 1.3196 ユーロ/円 122.56 〜 123.37 NYダウ +119.95 → 14,000.57ドル GOLD −5.80 → 1,572.80ドル WTI +0.29 → 93.19ドル 米10年国債 −0.010 → 1.960%
本日の注目イベント
- 中 中国2月HSBC製造業PMI
- 欧 イタリア総選挙(25日まで)
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
今朝の経済紙一面トップは「日銀総裁に黒田氏」と報じています。
さらに副総裁の一人も学習院大学の岩田教授で固まったようです。
いずれも金融緩和には積極的な人物で、岩田教授は「自分が総裁になれば、2年以内デフレから脱却できる」
と述べている人物です。
候補者に挙がっていた5〜6名の中では、「最も安倍総理の政策に近い候補者のペアー」とみることができそうです。
この報道を受けて、円は早朝から主要通貨に対して大幅に売られています。
ドル円は一時94円77銭まで円安に振れ、先週末のNY市場の引け値から「窓を開け」直近の円の最安値を
更新しました。
また、ユーロ円、豪ドル円なども軒並み円安に振れて、こちらも大きく窓を開けています。
金融緩和に積極的な2名の候補者が正副総裁に就くことで、今後さらに大胆な政策を打ち出すのではないかとの期待も
膨らみ円売りに拍車がかかっており、安倍内閣が掲げる「デフレからの脱却」にさらに近づいて行くのではといった
観測も高まってきました。
先週安倍総理は総理就任後初の訪米を行い、オバマ大統領とのトップ会談で「TPPへの参加」を表明しました。
国内では農業団体からの圧力もあり、「TPP交渉への参加」は難しいのではないかと見られていましたが、米国にも
「自動車産業」から例外を求める声もあり、この部分から米国との交渉の余地があり「聖域なき関税撤廃」が
前提ではないことが確認され、それでは「交渉に参加します」ということになったわけです。
自民党の中にはそれでも異を唱える議員もいるようですが、安倍政権の掲げる「第3の矢」である
成長戦略には欠かせない政策です。
その意味で、今回の「TPPへの参加」は政策実現に向けて大きな一歩を踏み出したと言えます。
さて、ドル円は94円台を3回テストして上抜けできないまま小幅な調整が続いています。
特に、94台半ばが一つの壁になっており、今朝早い時間にはこの水準を抜けましたが、これは参加者が
少ない時間帯で、94円台半ば超えには「ストップ」もあり、このため94円77銭まで「ドル高円安」が進んだ
ものと思われます。
今後ドル円が95円台に乗せるには、94円台半ば超えが定着することが必要です。
ほぼ一本調子で円安が進んできたここ3ヵ月でしたが、最初に94円台を記録してから既に3週間程度が経過しています。
明らかに上昇スピードに変化が出ており、これまでとは異なる動きになっています。
95円はその意味でも重要な水準になっていると考えられます。
日銀正副総裁人事はこの後国会の承認を経て正式に決まりますが、「TTP交渉への参加」と「日銀正副総裁人事」という
二つの大きなイベントを消化しました。
今後「円安株高」がもう一段進むには、正式にTPPへ参加しその結果、規制緩和などを大胆に行い具体的な成長戦略が
どの程度描けるかという点が重要です。
安倍政権発足以来、「人気が先行していた」面は否めません。
今後はその実行力が問われる段階に入って来ました。
同時に日銀正副総裁が決まり、安倍総理の言う「異次元の緩和」をどのように実行していくかも問われます。
街角では「景気が少し良くなったと感じる」という声も出てきました。しかしそれは株高による「資産効果」影響が
多少でて来ただけで、本当にデフレから脱却できると考えている人はまだ少数です。
今後経済成長を高めるための政策をさらに実施して行くことで、これまでの「円安株高」を維持できるものと思います。
米国では強制的な債務削減開始まで残された時間は多くありません。
一歩間違えば、大きく円高方面へ「Uターン」することも考えられます。
ここまで着実に「有言実行」を行ってきた安倍政権。
3月からは「第2ステージ」に入り、そのリーダーシップがさらに注目されます。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 2/1 ブラード・セントルイス連銀総裁 「過去3ヵ月の雇用者の伸びは米経済にとって明るい兆し。今年の経済成長が約3%に加速するとの自身の予想を支持するものだ」ワシントンでインタビューに答えて。。 ------ 2/6 ストゥルナラス・ギリシャ財務相 「私はユーロ相場が高い水準にあることを懸念している」ブルームバーグとのインタビューに答えで。 ------ 2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場は政策の目標となるものではないが、成長と物価にとって重要だ」政策金利据え置きを決め後の記者会見で。 ユーロドル1.35台半ばから→ 1.33台に。 2/7 ドラギ・ECB総裁 「為替相場に対してG20の総意を反映しないような結果をもたらすならば、われわれはそれについて話し合う必要がある」記者会見で。 ユーロ円127円から→125円台に 2/9 甘利・経済再生担当相 「期末までには、1万3千円を目指して頑張るぞという気概を示すことは大事だ」株価の見通しについて。 ---- 2/9 黒田・アジア開銀総裁 「日銀が年内に追加緩和を行うことは正当化できる」。 ---- 2/9 ブレイナード・米財務次官 「デフレ克服と経済成長の活発化に向けた努力を支持する」 ドル円93円台前半から → 94円台に 2/13 ルー・米財務長官 「民主党および共和党が政権を取ったいずれの時代も、財務省は米国の成長と生産性、競争力を促す上で強いドルがもっとも国益にかなうとの姿勢を長期にわたって貫いてきた」「長官就任が承認された後も私はこの方針を変更しないつもりだ」米議会公聴会で。 ---- 2/14 岩田一政・前日銀副総裁 「1ドル90円から100円程度までは均衡への回帰である」「ファンダメンタルズに近いようなレートではないか」記者団に語る。 ドル円93円25銭レベルから → 93円64銭まで上昇 2/18 ドラギ・ECB総裁 「ユーロの実効相場と名目相場を見ると、おおむね長期的な平均に近い」議会証言で。 -----
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