今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2013年3月22日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • アジア市場で96円台まで上昇したドル円は徐々に下落。日本時間夕方から
    始まった黒田日銀新総裁の会見でも特に新鮮味がなかったことで95円台半ばを割り込み、
    NYでは株安や、キプロス支援への懸念が広がり、94円54銭まで円が買われる。
  • ユーロドルも下落。ECBがキプロス支援を25日まで行うとしたものの、その後の
    不透明感からユーロを売る動きが継続。ユーロドルは1.28台後半まで下落。
  • 株式市場は大幅に反落。米経済指標は概ね好調だったものの、欧州不安が重しとなり
    ダウは90ドルを超える下落。
  • 債券相場は続伸。キプロス問題の不透明感の高まりから債券に資金が流れ、
    10年債利回りは1.91%台まで低下。
  • 金は反発。原油は小幅に反落。
  • 新規失業保険申請件数 → 33.6万件
  • 1月住宅価格指数 → +0.6%
  • 2月中古住宅販売件数 → 498万件
  • 2月景気先行指標総合指数 → +0.5%
  • 3月フィラデルフィア連銀製造業指数 → 2.0
    ドル/円94.54 〜 95.44
    ユーロ/ドル1.2883 〜 1.2942
    ユーロ/円122.05 〜 123.43
    NYダウ−90.24 → 14,421.49ドル
    GOLD+6.30 → 1,613.80ドル
    WTI−0.51 → 92.45ドル
    米10年国債−0.043 1.915%



    本日の注目イベント

    • 独   独3月ifo景況感指数





    日本時間夕方6時から始まった黒田新総裁など新しい日銀執行部の会見ではこれまで通り、「強力に金融緩和を


    行う」との強い意志は感じ取れたものの、特に新鮮味はなかったため市場はドル売りで反応しました。


    「物価上昇率2%は2年を念頭に置く」とし、質・量ともに大胆な緩和政策を取るといった発言でした。





    新執行部の初会合は来月3ー4日に開かれる決定会合になりますが、市場の一部にはその前にも「臨時会合」が開かれ


    緩和策を前倒しするのではないかとの観測がありましたが、その可能性についての質問に黒田総裁は、


    「私から申し上げるべきではない」と明言を避けました。


    市場では「サプライズ」を期待していたこともあり、この会見をきっかけに円が買われる展開になり、


    NY市場では94円台半ばまで円が買い戻されています。





    既に次回の決定会合で導入される政策の内容につても市場では徐々に織り込んでいます。


    「材料出尽くし」の感もありますが、昨日の会見ではデフレからの脱却に向けた強い意志は感じられました。


    2年をめどに2%の物価上昇を達成することは容易ではありません。


    安倍政権の強いサポートが無ければ到底不可能かと思いますが、幸い今回の正副総裁は安倍総理自身に「任命責任」が


    あります。


    強力なサポートが期待されることから、「できることは何でもやる」といった黒田総裁にとっても政策実現を


    実行し易い環境かと思います。





    ドル円は上値も重く、96円50−70銭の壁が抜けません。


    特に昨日は日経平均株価が大幅に上昇し、年初来高値を更新したにも関わらず、円がジリ高に推移しました。


    94円台半ば〜96円台半ばという2円のレンジ内でもみ合っています。


    上抜けする可能性の方が高いと見ていますが、依然として懸念材料は欧州問題です。





    ECBは昨日、キプロスが25日までに「関係銀行の支払い能力を確実にする」計画を整えなければ同国銀行への


    流動性支援を25日までで打ち切ると表明しました。


    ECBはキプロスへの圧力を強めた格好になっていますが、キプロスは関係の深いロシアにも支援を要請しています。


    キプロスのサリス財務相はモスクワを訪れ追加支援を要請していますが、現時点ではロシアは要請を拒否しています。





    一方ブルームバーグによれば、キプロス国内では銀行休業が続き、現金不足が深刻になってきているようです。


    ガソリンスタンドや薬局、小売店などさまざまな業者が現金で支払いを求め、市民はATMの前で行列を作っている、


    と伝えています。


    25日以降の流動性不足が本格的になると、さらに混乱が増し「暴動」などに発展することも考えられます。


    キプロスの中央銀行は、今週末までの銀行休業を発表し、25日月曜は祝日のため、次に銀行が開くのは26日に


    なるそうです。





    米景気の回復基調と新日銀の追加緩和期待から緩やかなドル高円安観測がメインシナリオかと思いますが、


    上記キプロスへの支援問題がこじれるようだと、円への需要が高まる可能性も出てきました。


    地中海に浮かぶ小さな島国での出来事で、影響は限定的と見られていましたが、やや無視できない問題になりつつあります。


    来週26日以降の展開には注意が必要かもしれません。






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    いよいよ今度の日曜日は東京地方では「花見」のピークです。


    予想以上に早く見ごろを迎えるようで、来週では遅いかもしれません。


    良い週末を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    3/4 黒田・次期日銀総裁候補 「目標実現は可能であり、日銀の使命だ」衆院で質問の答えて。 ドル円93円60銭水準からやや円安に。
    3/4 イエレン・FRB副議長 「より強い景気回復及び雇用拡大ペースの加速を支援するため、非常に緩和的な金融政策がなお求められている」全米企業エコノミスト協会で。 -----
    3/5 岩田・次期日銀副総裁候補 物価目標は「2年で達成できるのではないか」衆院での所信聴取で。 -----
    3/20 バーナンキ・FRB議長 「目標に向かって状況が進展すれば、金融緩和の規模を適切に調整するため、月ごとの購入額を変更する可能性がある」FOMC後の記者会見で。 株高とドル高円安が進行

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和