今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2013年4月2日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京市場での円買いの流れを受け、ドル売りが優勢。
    ISM製造業景況指数が予想に届かなかったこともあり、一時93円17銭まで
    下落。引けはやや値を戻して93円20−30銭でクローズ。
  • 欧州市場が休場だったことでユーロドルは値幅も出ず小動き。
    ドル円でドル安が進んだこともあり、ユーロ高ドル安が進み1.28台半ばまで
    ユーロが買い戻される。
  • 株式市場は小幅ながら反落。製造業景況指数の低下で売りものが優勢となり
    ダウは5ドル安。
  • 債券相場は先週木曜日の水準とほぼ変わらず。
  • 金価格は小幅に上昇したものの、1600ドルを挟んだ攻防が続く。
    原油価格はやや下落し97ドル台前半に。
  • 3月ISM製造業景況指数 → 51.3
    ドル/円93.17 〜 93.82
    ユーロ/ドル1.2802 〜 1.2868
    ユーロ/円119.55 〜 120.22
    NYダウ−5.69 → 14,572.85ドル
    GOLD+5.20 → 1,600.90ドル
    WTI−0.16 → 97.07ドル
    米10年国債+0.005 → 1.830%



    本日の注目イベント

    • 豪   RBAキャッシュターゲット
    • 独   独3月消費者物価指数(速報値)
    • 欧   ユーロ圏3月製造景気指数(改定値)
    • 欧   ユーロ圏2月失業率
    • 欧   クーレ・ECB理事講演
    • 英   英3月製造業PMI
    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
    • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演





    日経平均株価が262円の大幅安。ドル円は節目の93円90銭レベルを明確に下抜けしたことで、


    下落に拍車がかかり、約1ヵ月振りに93円台前半まで円高が進みました。


    ポイントになるのではないかと指摘した「8時間足」の「120日線」と「雲の下限」があっさり抜け、次の


    ターゲットは92円42銭に位置する「200日線」ということになります。





    昨日の東京時間では「日銀短観」が、このところの「円安株高」を受けて改善しており、明日から始まる


    日銀決定会合では、思いっきって踏み込んだ政策は取りにくいのではないかとの観測もあり、円が買い戻され


    株が売られました。


    今朝のブルームバーグニュースでは、明日から始まる決定会合では、追加緩和には踏み切ると見られているが、


    正副総裁が就任間もないため、政策委員会をまとめられず、大胆な金融緩和は4月の2回目の会合である26日まで


    ずれ込むとの見方があることを紹介しています。





    現在予想される政策は、通常の輪番オペと資産買い入れ基金との統合や、より期間の長い長期国債を買い入れ対象にする


    などの案がありますが、「すべての議題について今会合で決まるというのではなく、いくつかは4月第2回会合に向けた


    継続案件になるのではないか」といった見方が台頭していると伝えています。


    ブルームバーグが13人のエコノミストに意見を聞いたところ、「今会合で異次元の緩和策が打ち出されるとの


    見方には懐疑的な見方も根強い」と結論付けています。





    黒田総裁、岩田副総裁には「これまでにない大胆な金融緩和に極めて積極的」との期待から円安と株高が進行したわけですが、


    もし予想より小規模な決定会合の内容になれば、「失望感」からこれまでの動きの巻き戻しが起こることは当然です。


    市場はむしろ、予想される政策内容を決めたとしても「材料出尽くし」から、巻き戻しの動きが出るのではないかと


    見ている状況ですが、昨日の為替と株式市場の動きを見る限り上記懸念も否定できません。


    しかし「2年以内に2%の物価目標を達成」するためには残された時間はそれほど多くなく、時間との勝負という


    部分もあり、まだ予断は許しません。


    現在ドル円チャートでは「8時間足」までは「転換線」が「基準線」を下回る「逆転」が起きています。


    明らかに短期的なドルの下落を示唆していますが、問題は「日足」です。


    ここでは昨年10月に「好転」を見せて以来、未だに一度も「逆転」は見られません。


    これは昨年10月の78円台からは、極めて強い上昇トレンドが発生していたことを物語っています。





    現在「基準線」は93円90銭にあり、「転換線」は94円57銭に位置しています。


    期間の短い「転換線」は足元の相場の動きをより敏感に反映するため、現在のレートがこのまま変わらないとしても


    明日には94円08銭あたりまで下がってきます。


    逆算すると、足元のレートが92円66銭まで下落すると、約5ヵ月振りの「逆転」が「日足」でも完成することに


    なります。





    本日も日経平均株価は下落が予想されます。


    93円台前半で推移しているドル円が、93円を維持できるかどうかが焦点になりそうです。


    「一目均衡表」を考案した細田吾一氏は、基本的には「日足」でこのテクニカルを見るべきだとも言っています。


    「日足」で明確に「逆転」が起こるかどうかにも注目です。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    3/4 黒田・次期日銀総裁候補 「目標実現は可能であり、日銀の使命だ」衆院で質問の答えて。 ドル円93円60銭水準からやや円安に。
    3/4 イエレン・FRB副議長 「より強い景気回復及び雇用拡大ペースの加速を支援するため、非常に緩和的な金融政策がなお求められている」全米企業エコノミスト協会で。 -----
    3/5 岩田・次期日銀副総裁候補 物価目標は「2年で達成できるのではないか」衆院での所信聴取で。 -----
    3/20 バーナンキ・FRB議長 「目標に向かって状況が進展すれば、金融緩和の規模を適切に調整するため、月ごとの購入額を変更する可能性がある」FOMC後の記者会見で。 株高とドル高円安が進行
    3/25 ダイセルブルーム・ユーロ圏財務相会合議長 「キプロスのケースはその他ユーロ諸国のひな型と見なされるべきだ」ユーロ圏財相会合後に発言。 ユーロドル1.29台から1.2830へ。ユーロ円123円から120円台前半に

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    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和