今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2013年4月3日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京市場で急落したドル円は、海外市場ではドル買い戻しが優勢となり
    底固い動き。米製造業受注や堅調な株価、長期金利の上昇などを手掛かりに
    ドル円は93円台で推移。一時93円56銭まで買われ93円30−40銭で
    クローズ。
  • ユーロドルはアジア時間に1.2876まで買われ堅調な動きを見せたが、
    欧州ではユーロ圏の失業率が過去最悪だったことや、製造業PMIの低下を受け再び
    下落基調に。1.28台は維持したものの、依然上値が重い展開。
  • 株式市場は大幅に上昇。製造業受注の好転を受けダウは89ドル高と
    初の1万4600ドル台乗せ。S&P500も過去最高値を更新。
  • 株高に押され債券相場は反落。週末の雇用統計を確認したいとの雰囲気の中
    1.80%台割れでは売り意欲も強いとの観測も。
  • 金は大幅に下落し約4週間振りの安値を付ける。欧州景気の後退から需要が低下する
    との見通し。原油価格は小幅に上昇。
    ドル/円93.09 〜 93.56
    ユーロ/ドル1.2808 〜 1.2846
    ユーロ/円119.44 〜 120.13
    NYダウ+89.16 → 14,662.01ドル
    GOLD−25.00 → 1,575.90ドル
    WTI+0.12 → 97.19ドル
    米10年国債+0.032→ 1.862%



    本日の注目イベント

    • 豪   豪2月貿易収支
    • 中   中国 3月非製造業PMI
    • 中   中国 3月HSBCサービス業PMI
    • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)
    • 米   3月ADP雇用者数
    • 米   3月ISM非製造業景況指数
    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演





    節目の93円90銭近辺を割り込んだドル円は大きく値を下げ、昨日の東京市場では一時92円57銭まで


    「ドル売り円買い」が進みました。


    本日から開催される日銀決定会合で「大胆な金融緩和」は実施されるものの、これまでの期待通りには


    政策を決められないのではないかといった観測が出ており、これが円買いを誘発しています。


    ただ、それでも特に円買いを強める経済指標などもなく、昨日92円台半ばまでドル売りが進んだ真相は不明です。





    昨日の朝方は株安が急速に進んだことを嫌気して93円台割れを試しましたが、すぐに押し戻される展開でした。


    ドルの急落は昼過ぎに起き、92円台半ばへと一気にドル売りが進みましたが、92円80銭辺りの「ストップ」


    を執行する動きではなかったかと思われます。


    ドルの急落はそれほど勢いがあり、金額的にもそこそこあったのではないかと考えられます。





    欧州市場から米国市場にかけては一転してドルが買われ、「ドル高円安」、「ドル高ユーロ安」が進み、ドル円も


    一時93円台内半ばを超えています。


    昨日この欄で「注目しましょう」と書いた「日足」チャートですが、やはり「転換線」が下方に下落し「基準線」と


    交わっています。


    これは昨年10月以来約半年振りの現象で、中長期的なドルの下落を示唆している可能性があります。





    レートで確認すると、「転換線」は93円84銭に位置し、「基準線」は93円91銭にあるため、「転換線」が


    「基準線」を下回っていることになります。


    ただ、これで完全に「逆転」を起こしたかどうかはまだ判断できません。


    日々のレートが仮にこのままの水準で推移したとしても、明日には「転換線」が93円75銭あたりまで下りてきます。


    反対に日々のレートが95円台半ばを超えない限りこの線は横ばいで、上昇には向かいません。





    このように見て来ると、ドル円はやはり上値の重い展開を予想するのが順当かと思います。


    同時に他のテクニカルを確認して見ると、まだ「遅行スパン」はローソク足を下抜けしていないことから「下落基調」に


    入ったとは判断できません。


    また、「MACD」はデッドクロスを見せてはいますが、依然「プラス圏」で推移しており、ここでも「下落基調」が


    継続するかどうかは不明です。


    ポイントは再び93円台を割り込んでさらに下落し、92円50銭を割り込むかどうかです。


    この水準を割り込むと、「52日線」は完全に下抜けし、さらに「雲」に突入するからです。





    テクニカルで見るとドル円が短期的な転換期を迎える可能性は高そうですが、一方で力強い米国株の上昇は「リスクオン」を


    誘因し、低金利の円を売る方向に作用します。


    昨日のNYダウは89ドル上昇し、過去最高値を大きく更新しました。


    3月5日にそれまでの高値を抜いてから約500ドルの値上がりです。


    同時にS&P500も過去最高値を更新中です。


    FRBが当面金融緩和政策を変更しないという見方が背景にあり、これが企業業績の改善とともに株価を押し上げて


    いる状況です。


    株高はドル高に繋がり易いという点では、ドルが底堅く推移するという見方を正当化できそうです。





    テクニカル面から見た「上昇トレンド」の変化の兆しと、株式市場から眺めた「リスクオン」継続の流れのどちらが


    正しいのか、今週の日米重要イベントが判断してくれそうです。


    明日発表される日銀決定会合の内容と、週末の米雇用統計が今後の相違を占う上でも極めて重要なファクターになります。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
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    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和