2013年4月9日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円の下落は止まらず、ドル円はNY市場では99円38銭まで上昇。
株価が堅調に推移していることや、日本の機関投資家が外債購入を増やすとの
思惑もあり、ドル円はこの日の高値圏で引ける。 - ユーロドルは積極的に手掛けにくく、1.30を挟んで一進一退。
ユーロ円の買い意欲も強く、ユーロドルは底堅い展開。 - 株式市場は反発。今週から始まる米企業の決算発表に対する楽観的な見方が
株価を押し上げた。ダウは48ドル高。 - 債券相場は反落。株価が上昇したことから売りものが優勢だったが、欧州各国の
債券相場が上昇していることもあり、下げ幅は小幅に留まる。 - 金は反落し、原油は小幅に反発。
ドル/円 98.40 〜 99.38 ユーロ/ドル 1.2992 〜 1.3035 ユーロ/円 128.04〜 129.51 NYダウ +48.23 → 14,613.48ドル GOLD −3.40 → 1,572.50ドル WTI +0.66 → 93.36ドル 米10年国債 +0.035→ 1.745%
本日の注目イベント
- 日 日銀金融決定会合議事要旨(3/6、7日分)
- 中 中国3月消費者物価指数
- 中 中国3月生産者物価指数
- 独 独2月貿易収支
- 欧 アスムセン・ECB理事講演
- 英 英2月鉱工業生産
- 米 IMF世界経済見通し
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 加 カナダ3月住宅着工件数
- 加 カナダ2月住宅建設許可件数
日銀による「異次元の金融緩和」がマーケットに与える影響も、「想定外」の値動きを引き起こしています。
円の下落は止まらず、ついに「100円台」が視野に入る水準までドル高円安が進んで来ました。
先週のNYで97円台まで上昇したドル円は、昨日の東京市場では98円台、そして昨日の海外市場では
99円台と着実に上昇し、まるで「キャッチボール」をしながら上昇しているようです。
この先にあるのは「今日にも100円台乗せ」というストーリーですが、正直ここまで急激な円安は想定外でした。
それほど先週の日銀の金融緩和も「想定外」だったことになります。
債券相場はあまりの急騰に、その後は乱高下を繰り返していますが、株式市場の方は順調に高値を更新しています。
昨日の話題は代表的な機関投資家である生命保険会社が外債購入に動くという思惑からドル高に振れたことでした。
今回の金融緩和を受けて、日銀が国の発行する国債の7割を購入することから、市場で流通する国債の量が減り、
機関投資家が予定通り購入ができなくなるのではないかということです。
確かに機関投資家は年度初めに決めた運用計画に基づいて投資対象に資金を配分していますが、国債の量が減ることと、
利回りそのものが低下していることから「投資魅力」も後退しています。
その分利回りの高い外債を購入するはずだと予想してドルが買い進められたようですが、同時に既に購入済みの外債に
ついては、「為替ヘッジ」を外すのではないかという見方も浮上しております。足元の急激な円安のペースを考えたら
その可能性は十分あると考えられます。
実際今週に入りフランスやベルギーの国債利回りは低下しており、既に外債購入を開始している投資家もありそうです。
こうなると、「円安要因」には何でも飛びつく雰囲気があり、これが市場で円売りを加速しています。
また、99円台まで円安が進んだことから、輸出企業はかなり「余裕を持って」為替の注文を行い、反対に輸入企業は
できるだけ良いレートで為替を抑えようとし、この動きが需給にも影響しているとも言われています。
急ピッチで上昇したドル円はいよいよ「100円台」への挑戦です。
チャートでは長い「月足」しか参考になりません。
その「月足」を見ると、現在ローソク足は一目均衡表の「雲」の中を力強く上昇中です。
先ず、この雲の上限が100円25銭のところにあり、さらに100円26銭には、「120日線」という、これも
重要な抵抗線があります。
従ってこの水準は、「かなり強い抵抗帯」であると考えることができます。
もっとも、その前には2007年の「パリバショック」直前の高値である124台と、2011年10月の75円台の
「大底」の、半値戻しにあたる99円72銭あたりも意識されるレベルです。
結局この水準から上記100円台前半までが「重要な抵抗帯」と考えられ、これまでのように簡単には抜けない
可能性もあります。
反対に、この水準を上抜けしてしまえば「あとは青天井」です。
ドル円は、今後一段と上昇できるかどうかの「極めて重要な」段階に差し掛かって来たと見ることができます
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/2 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「資産購入を縮小する決断は先行きを予測しながら下していく必要がある。その時期は個人的な見解では年内後半か来年初めになる可能性がある」アラバマ州の講演で。 | |
| 4/2 | タルーロ・FRB理事 | 「予想値を上回る経済統計が多く見られるが、このような状況は過去にもあったことを忘れてはいけない」CNBCのインタヴューで。 | |
| 4/4 | 黒田・日銀総裁 | 「現時点で必要な政策は全て講じた」政策決定会合後の記者会見で。 |
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