今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2013年4月12日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 100円の大台が意識され上値が重いドル円は、NY市場では99円12銭まで
    売られたものの、新規失業保険申請件数が予想を上回ったことからドル買いが加速。
    一時99円95銭までドル高が進んだが100円台には届かず。
  • 方向感のないユーロドルは1.30台後半から1.31台前半でもみ合う。
    円が対ドルで売られたことを受け、ユ−ロ円は再び高値を切り上げ131円台まで上昇。
  • 株式市場は3日続伸し、この間の上げ幅は230ドルを超える。日銀の金融緩和の
    影響もあり、ダウは62ドル高の1万4865ドルで引ける。
  • 債券相場は小反発。金融当局が量的緩和を続けるとの見通しが相場を押し上げ、
    10年債利回りは1.8%台を割り込む。
  • 金は反発し、原油価格は4日振りに反落。
  • 新規失業保険申請件数 → 34.6万件
    ドル/円99.12 〜 99.95
    ユーロ/ドル1.3085 〜 1.3138
    ユーロ/円129.74〜 131.10
    NYダウ+62.90 → 14,865.14ドル
    GOLD+6.10 → 1,564.90ドル
    WTI−1.13 → 93.51ドル
    米10年国債−0.014 → 1.791%



    本日の注目イベント

  • 欧   EU財務相会合
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 欧   ユーロ圏2月鉱工業生産
  • 米   3月小売売上高
  • 米   3月生産者物価指数
  • 加   4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   1−3月決算発表→JPモルガンチェース、ウェルズ・ファーゴ





NY市場では前日に99円88銭を記録し、昨日は99円95銭までドルが買われました。


いずれも99円台前半までドル売りが進んだ後の反発です。


昨日も触れたように、海外市場の方が円の先安観が強く、東京時間でドルの上値が抑えられても、結局


押し戻される展開が続いています。





昨日は新規失業保険申請件数が市場予想の36万件に対して、34.6万件だったことをはやしてドルが反発しましたが


100円まであと5銭という水準で抑えられ再び値を下げています。


ほぼ100円を達成したとみることができますが、まだ「ミケタ」には届いていません。


東京時間ではさすがに実需を含めたドル売が優勢な展開であることから、株価が上昇しても「大台達成」には


至っていません。


大台替えには「海外頼み」という雰囲気にはなっていますが、ここまでは想定内です。





99円70−100円30銭の「抵抗帯」は心理的節目であるばかりか、テクニカルでも需要な水準だからです。


この水準を明確に上抜けできれば相場が大きくジャンプする可能性もあります。


もちろん、結局ここを抜けずに98円あたりまで押し戻されることも考えられなくはありませんが、円を


取り巻く環境を考えたら、大台達成の可能性の方が高いと予想しています。


今後ドル円がもう一段の上昇を見せるには「超えなければならない高いハードル」だと思ってます。





ドル円はこれで2日連続で100円を試しに行き失敗しています。


2回失敗したことで市場の見方も分かれており、「やはり100円台乗せは難しい」という意見もあります。


テクニカルを中心に見ると、それでも上昇する可能性が高いと判断されます。


「週足」「月足」では一目均衡表の「転換線」が「基準線」を下から上に抜けており好転を完成させています。


さらにこの二つの線の向きも重要で、ともに急激に上に向かっています。





一目山人は「転換線が基準線を上抜けすると相場は上昇するが、その際に基準線が横ばいか下向きでは相場の上昇は


短命に終わる」と説明してます。


その意味では、一段の上昇を見込み易い形をしていると言えます。


また「月足」では「MACD」もゴールデンクロスをとうに終え、「ゼロの軸」を上回って来ています。


ひとつ懸念材料を挙げるとすれば、「月足」の「ストキャスティクス」が90を大きく超え、上昇に過熱感があることを


示唆していることです。


ただ、それもオシュレーター系特有の「ダマシ」である可能性もあります。





今夜はNY時間には多く経済指標が発表されます。


それが市場予想を超えるようなら再度100円台をテストすることになりますが、注目はバーナンキ議長の講演です。


今週考えられない配信ミスをしたFOMC議事録では、複数のメンバーが年内に量的緩和の縮小や停止を主張していることも


解ってきました。


一方先週の「3月の雇用統計」では非農業部門雇用者数が市場予想の半分にも満たない結果に驚かされました。br>

このあたりの状況を踏まえて議長がどのような景気見通しを口にするのかが注目されます。


バーナンキ議長はもともと「ハト派」の象徴的な人です。


景気に対する慎重な見方を崩すとは思えませんが、上記「タカ派」のメンバーの意見をどのように斟酌して


自身の考えを伝えるかが注目されます。


議長の講演は夜中の1時30分から予定されています。






=========================================


最近銀座や丸の内を歩いていて目に付くのが外人旅行客の姿です。


尖閣問題などの影響か、中国人の姿はめっきり減りましたが、欧米人とアジア系の人たちが


急激に増えているように見受けられます。


インドネシア、マレーシア、タイなどからの観光客かと思われます。


それも若い女性5−6人だけのグループが結構います。


かつて(今も?)日本の若い女性が「るるぶ」などの旅行誌を持って


NYやパリを闊歩した姿とダブります。


これも急激な「円安」とアジア諸国の経済成長の影響でしょうか・・・。


良い週末を・・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
4/2 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「資産購入を縮小する決断は先行きを予測しながら下していく必要がある。その時期は個人的な見解では年内後半か来年初めになる可能性がある」アラバマ州の講演で。
4/2 タルーロ・FRB理事 「予想値を上回る経済統計が多く見られるが、このような状況は過去にもあったことを忘れてはいけない」CNBCのインタヴューで。
4/4 黒田・日銀総裁 「現時点で必要な政策は全て講じた」政策決定会合後の記者会見で。
4/11 ギラード・豪首相 「現在の政府の財政ポジションで(RBAが利下げの)余地が少なくなっているとは思わない」ブルームバーグとのインタヴューで。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和