2013年4月15日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は急落。米経済指標の悪化に加え、米財務省が議会に提出した
為替報告書で日本の円安に懸念をし始めたと受け止められ、ドル円は99円台
半ばから98円台前半まで下落。 - ユーロドルは1.30台前半からドル安の流れに押され、1.31台に乗せる。
ドル円の下落が速かったためユーロ円は128台まで円高が進む。 - 株式市場は米経済指標の悪化にも関わらず引け値は前日とほぼ変わらず。
企業決算が本格化し、JPモルガンなど金融機関の好決算が株価を支え、ダウは
8セント安。 - 債券相場は続伸。小売売上高の低迷など、米景気の先行きに対する懸念が高まり
債券市場に資金が流入。10年債利回りは大幅に低下し1.72%台に。 - 金は大幅に下落し、2011年7月以来となる1500ドル台まで急落。
テクニカル上のサポートを割り込んだことで売りが加速したとの声も。
原油も大幅に下落し91ドル台に。 - 3月小売売上高 → −0.4%
- 3月生産者物価指数 → −0.6%
- 4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 72.3
ドル/円 98.08 〜 99.43 ユーロ/ドル 1.3036 〜 1.3130 ユーロ/円 128.98〜 129.83 NYダウ −0.08 → 14,865.06ドル GOLD −63.50 → 1,501.40ドル WTI −2.22 → 91.29ドル 米10年国債 −0.071 → 1.720%
本日の注目イベント
- 日 日銀支店長会議
- 日 2月鉱工業生産
- 中 中国1−3月GDP
- 中 中国3月工業生産
- 中 中国3月小売売上高
- 欧 ユーロ圏2月貿易集収支
- 米 4月NY連銀製造業景況指数
- 米 4月NAHB住宅市場指数
- 米 1−3月決算発表→シテイーグループ
100円の大台目前まで上昇したドル円に急ブレイキがかかり、先週末のNY市場では98円台前半まで
円の買い戻しが進みました。
小売売上高やミシガン大学消費者マインドなどの経済指標が予想を下回ったこともありましたが、直接のきっかけは
米財務省の為替報告書でした。
半期に一度議会に提出される為替報告書で、「金融緩和が内需拡大につながるかどうか、日本の政策を注視する」
と報告され、日本の円安誘導を直接批判したものではなかったものの、米財務省が日本の円安に懸念を持ち始めた
との見方が拡大し、円の買い戻しが急速に進んだものです。
これまで米金融当局は日本のデフレからの脱却に伴う円安の流れには批判的なコメントはなく、むしろバーナンキ議長
など、日本の政策に対して支持する意向を示していました。
中国、韓国などからは円安批判がありましたが、それには一貫してデフレからの脱却を進める政策の結果
為替が円安に振れたわけで、円安を誘導しているわけではないと日本は主張して来ました。
これからもその政策にブレは無いと思いますが、いよいよ米国という「本丸」が動き出したことで、今後の日本の
政策当局者が慎重になる可能性もあります。
今週18日からはワシントンで「G20」が開催されます。
黒田日銀総裁はこの席で日本の政策の正当性を説明すると見らます。
黒田総裁自身が直接自分の言葉で説明することで、「G20」の会合で日本の円安批判が強まることはないと
考えていますが、日本がデフレから抜け出て経済成長を達成することが米国だけではなく、世界経済に取っても
プラスになるという点を如何に伝えていくことができるかにかかっています。
今後ドル円が「長い調整」に入るのか、あるいは再び「100円台乗せ」に向かうのかは、今回の「G20」での
会合にかかっていると言えそうです。
日銀は4月4日に市場参加者の予想を上回る「異次元の金融緩和」を決定しました。
これをきっかけに、ドル円はわずか1週間で92円台後半から99円95銭まで大きく円安に振れました。
約7円の円安は確かにスピードがかなり速かったと思いますが、今回の決定会合の中身はそれほどサプライズ
だったということと、何より「日銀の本気度」がこれまでと大きく異なったことが、海外筋を中心に円売りを
加速させたものと思います。
基本的には今後も現在の円安ドル高のトレンドは継続されると見ていますが、チャートでは「4時間足」までの短い
チャートでドル下落を示しています。
99円95銭を記録した後、高値から1円80銭以上も下落したわけですから当然ですが、「MACD」は
「8時間足」までデッドクロスを完成させています。
それでも「1時間足」以外はまだ「ゼロの軸」を上回っています。
また、「日足」では一目の「基準線」は横ばいであり、流れが変わったとは判断できません。
ドル下落への注意は必要ですが、テクニカル上は円安傾向が継続していると判断できます。
上述のように18日からワシントンで開かれる「G20」で円安批判が出るかどうかが重要なポイントになります。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/2 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「資産購入を縮小する決断は先行きを予測しながら下していく必要がある。その時期は個人的な見解では年内後半か来年初めになる可能性がある」アラバマ州の講演で。 | |
| 4/2 | タルーロ・FRB理事 | 「予想値を上回る経済統計が多く見られるが、このような状況は過去にもあったことを忘れてはいけない」CNBCのインタヴューで。 | |
| 4/4 | 黒田・日銀総裁 | 「現時点で必要な政策は全て講じた」政策決定会合後の記者会見で。 | |
| 4/11 | ギラード・豪首相 | 「現在の政府の財政ポジションで(RBAが利下げの)余地が少なくなっているとは思わない」ブルームバーグとのインタヴューで。 |
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