2013年4月16日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は一段と下落し96円台前半まで円買いが進む。
金、原油など商品価格が大幅に下落し、株価も265ドル下げたことで
「リスクオフ」が加速。さらにボストンでの爆破事件もあり安全資産の
円が急速に買い戻される。 - ユーロドルは1.30台前半から1.31台のレンジでほぼ変わらず。
円が急騰したことでユーロ円は一時124円台まで下落。 - 株式市場は急落。経済指標の悪化に加え、ボストンでの爆破事件の影響もあり
- 株式市場に対する楽観ムードは急激にしぼむ。ダウは265ドル安と、一気に
- 1万4500ドル台をまで下落。
- 「リスクオフ」の高まりから債券には資金が集まり、10年債利回りは
4カ月ぶり1.68%台まで低下。 - 金は140ドルを超える大幅な下落で1360ドル台に。下落幅は33年振りとなり
- 株価の押し下げ要因にも。原油価格も大幅に下げ88ドル台に。
- 4月NY連銀製造業景況指数 → 3.05
- 4月NAHB住宅市場指数 → 42
ドル/円 96.35 〜 98.25 ユーロ/ドル 1.3022 〜 1.3107 ユーロ/円 124.80 〜 128.57 NYダウ −265.86 → 14,599.20ドル GOLD −140.30 → 1,361.10ドル WTI −2.58 → 88.71ドル 米10年国債 −0.032 → 1.688%
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 4月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏3月消費者物価指数
- 英 英3月消費者物価指数
- 英 英3月生産者物価指数
- 米 IMF世界経済見通し
- 米 3月消費者物価指数
- 米 3月住宅着工件数
- 米 3月建設許可件数
- 米 3月鉱工業生産
- 米 3月設備稼働率
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 デューク・FRB理事講演
- 米 イエレン・FRB副議長講演
- 米 1−3月決算発表→ブラックロック、ゴールドマンサックス、インテル
昨日の中国1−3月期GDPが予想外に低調だったことをきっかけに円買いが勝り、豪ドル円、ドル円の売りが
ドルの下落に拍車をかけた結果、ドル円は96円台半ばまで下落。
その後は底固い動きを続けていましたが、NY市場ではさらに円買いが発生しました。
経済指標の悪化に加え、株価が軟調に推移、さらに金先物市場で「金が暴落」という言葉が適当なほど下げ、前日比
140ドル安で引けました。
ボストンで爆破事件もあり、金の急激な下落で先物市場では「追い証」も発生しているとの観測に、株式市場はさらに
下落し、市場は完全な「リスクオフ」ムードに一変しました。
金の下げ幅は33年振りとなり、出来高は過去最高だそうです。
「リスク許容度」の低下は円買いを促し、ドル円は96円35銭まで下落し、早朝のオセアニアでは95円80銭
前後まで「ドル安円高」が進みました。
これは先週後半から続いていた幾つかの要因が重なり、円安の流れに急激なブレイキをかけたものと思われます。
要因としては100円目前までドル高が進みながら、99円95銭という水準を記録しながらも大台には届かなかった
ことが挙げられます。
昨日の動きを見ていると、「100円に届かないなら一旦ドルを売り、利益を確定する」といったドル売り円買いも
多く見られた様です。
また先週末にはちょうど「良いタイミング」で米財務省の為替報告も出されました。
そして昨日発表された中国の1−3月期GDPが市場予想を下回る7.7%だったことで、「世界景気の減速」に
繋がり、原油価格や金などの下落に波及し、高金利通貨である豪ドルやカナダドルの売りも誘発しています。
NY市場では米景気回復に陰りがでてきたと思わせるような経済指標が相次ぎ、株価を押し下げ、極め付きはボストン
マラソンのゴール付近で2回の爆発が起こり、2人の死者が出たことです。
ホワイトハウス当局者は「この爆発は明白なテロ」との談話を発表しているようですが、このように幾つかの要因が重なり
楽観ムードが急激に後退し、安全通貨である円を買い戻す動きが強まったと考えられます。
テクニカル的には「日足」までの短いチャートは全て崩れてきました。
「日足」の「基準線」が96円25銭にあったため、かろうじてこの水準を維持できましたが、早朝には一旦下へ
抜けて、すぐに押し戻された格好になっています。
重要なサポートはやはり95円前後ということになります。
この付近には「120日線」が94円71銭にあり、その下には「雲の上限」もあります。
当面はこの95円前後が維持されるかどうかが、今後反転に向かうかどうかを見る上でも重要です。
本日の日経株価の下げ具合と、さらに今夜のNY市場での株、金などの市場が落ち着きを取り戻すかどうか、
さらにはボストンでの爆破事件の真相も重要でしょう。
そして、18日からワシントンで開催される「G20」での為替問題が焦点になります。
この問題に関連してドラギ・ECB総裁はアムステルダムでの講演で「通貨戦争というものは全く起こっていない」
と発言し、日銀の政策についても「国内政策を考慮して決定されている」と円安誘導ではないとう見解を示しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/2 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「資産購入を縮小する決断は先行きを予測しながら下していく必要がある。その時期は個人的な見解では年内後半か来年初めになる可能性がある」アラバマ州の講演で。 | |
| 4/2 | タルーロ・FRB理事 | 「予想値を上回る経済統計が多く見られるが、このような状況は過去にもあったことを忘れてはいけない」CNBCのインタヴューで。 | |
| 4/4 | 黒田・日銀総裁 | 「現時点で必要な政策は全て講じた」政策決定会合後の記者会見で。 | |
| 4/11 | ギラード・豪首相 | 「現在の政府の財政ポジションで(RBAが利下げの)余地が少なくなっているとは思わない」ブルームバーグとのインタヴューで。 | |
| 4/15 | ドラギ・ECB総裁 | 「通貨戦争というものは全く起こっていない」、「国内政策を考慮して決定されている」日銀の政策について。 |
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