2013年4月18日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京市場で98円台半ばまで反発したドル円は欧州市場や、
NY市場では緩やかに下落。ユーロ円の急落に連れ一時97円台前半まで
下落したが、ユーロドルでドル高が進んだことや、「G20」で黒田総裁が
日本の金融政策を十分説明できるとの観測が広がり98円まで値を戻して引ける。 - ユーロドルは前日の1.32台から大きく値を下げる。対円での売りがかさんだ
ことや、独連銀総裁が利下げの可能性に言及したことからユーロドルは1.30前後
まで急落。 - 株式市場は軟調に推移。BOAの決算が期待外れだったことや、アップル株の下落が
引き金となり、ダウは138ドルの大幅安。 - 株価の下落から債券相場は堅調に推移。10年債利回りは再び1.7%台を割り込む。
- 金、原油市場は依然として不安定。原油価格は在庫が積み上がっていたこともあり、
前日比2ドルを超える下落で年初来安値を記録。ドル/円 97.21 〜 98.27 ユーロ/ドル 1.3001 〜 1.3146 ユーロ/円 126.43 〜 128.94 NYダウ −138.19 → 14,618.59ドル GOLD −4.70 → 1,382.70ドル WTI −2.04 → 86.68ドル 米10年国債 −0.024 → 1.698%
本日の注目イベント
- 日 3月貿易統計
- 日 宮尾日銀審議委員講演(岐阜市内)
- 欧 イタリア大統領選、開始
- 英 英3月小売売上高
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 3月景気先行指標総合指数
- 米 4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
- 米 G20(ワシントン、19日まで)
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 ラスキン・FRB理事講演
- 米 1−3月決算発表→IBM、マイクロソフト、グーグル、モルガンスタンレー
ドル円は97円ー98円台半ばでもみ合い、トレンドを掴みにくい展開が続いています。
ここは本日から開催される「G20」での黒田総裁の手腕を見極めるという状況かと思います。
昨日のNY市場では、この会合で黒田総裁が参加国の中銀総裁などをうまく説得でき、大きな混乱には
至らないとの観測が広がり、日銀はこれまで通り「異次元の金融緩和」を進め易いということから
ドル円の上昇に繋がった部分もありました。
今回の会合で欧州勢や新興国などの批判をかわすことができれば、ドル円は再び99円台を回復する可能性が
あると見ています。
既にバーナンキFRB議長や、ドラギECB総裁は黒田日銀総裁の金融政策を支持する意向を示していますが、
昨日はルー米財務長官が、講演後の質疑応答で「日本はしばらくの間内需に問題を抱えて来た。日本が国内の
手法で内需を刺激する限りにおいて、米国はそれが(国際公約と)非常に合致すると考える」と発言しています。
(ブルームバーグ)
「ユーロ円」の乱高下が続いています。
先週までの「ユーロ円」の動きは主として、「ドル円」の動きが相場を主導していました。
つまり、「ドル円」が上昇すれば「ユーロ円」も上昇し、「ドル円」が下落すれば同じように「ユーロ円」も
下落しており、「ユーロ円」をどのように読むかは、「ドル円」をどのように読むかということとほぼ一緒でした。
市場参加者の多くが値動きの軽くなった「ドル円」を手掛けたことが背景です。
ところが、今週に入り「ユーロドル」の動きが俄然活発になって来ました。
16日の火曜日にはこれまで1.30台前半が上値の上限と見られていた「ユーロドル」は1.32台乗せまで
急騰しました。
この日は独ZEW景況感調査などの指標が悪化しており、特にユーロを買う材料は見当たらない中での上昇でした。
「ユーロ円」はこれに引っ張られる形で、前日の124円台から129円台半ばまで上昇しましたが、昨日は一転して
126円台まで下げる展開を見せています。
バイトマン・独連銀総裁が「新たな情報に合わせて金利を調整する可能性がある」と米WSJとのインタヴューで
語ったことが材料視され、「ユーロドル」が150ピップス程値を下げたことが理由で、「ドル円」と「ユーロドル」が
同一方向に動いたため、値幅の振れが大きくなっています。
「ユーロ円」は昨年7月に95円台を割り込んでから反転していますが、欧州景気はマイナス成長で、高失業率、さらには
緊縮財政に苦しんでおり、「ユーロの戻りは売り」といった見方が支配的な中で、既に130円目前の水準まで
上昇してきました。
チャートを見ても、乱高下を繰り返しながらも「週足」までのレジスタンスは上抜けし、「月足」も「雲」の中を上昇して
いる状況です。
上方には131円台前半には「120日線」があり、ここを上抜けできるかどうかが焦点です。
上述のようにユーロ圏では今後の利下げ観測がくすぶっています。
「月足の雲」の厚さを考えると、この先「ユーロ円」が一段と上昇する状況ではないと思われ、やはり「売り場を探す」
スタンスの方が、居心地いいように思います。
足元の水準で言えば、128円台前半から半ばではないかと予想しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/2 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「資産購入を縮小する決断は先行きを予測しながら下していく必要がある。その時期は個人的な見解では年内後半か来年初めになる可能性がある」アラバマ州の講演で。 | |
| 4/2 | タルーロ・FRB理事 | 「予想値を上回る経済統計が多く見られるが、このような状況は過去にもあったことを忘れてはいけない」CNBCのインタヴューで。 | |
| 4/4 | 黒田・日銀総裁 | 「現時点で必要な政策は全て講じた」政策決定会合後の記者会見で。 | |
| 4/11 | ギラード・豪首相 | 「現在の政府の財政ポジションで(RBAが利下げの)余地が少なくなっているとは思わない」ブルームバーグとのインタヴューで。 | |
| 4/15 | ドラギ・ECB総裁 | 「通貨戦争というものは全く起こっていない」、「国内政策を考慮して決定されている」日銀の政策について。 | 4/17 | バイトマン・独連銀総裁 | 「新たな情報に合わせて金利を調整する可能性がある」WSJ紙のインタヴューで。 |
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