2013年4月19日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は97円台では底堅い動きを見せるものの、98円台半ばを超えられない
展開が続く。ワシントンでの「G20」を控え様子見ムードとなり、値幅は
50銭程度に留まる。 - ユーロドルは前日の急落からやや反発し1.30台半ばを中心に推移。
- 株式市場は続落。決算発表が低調なことに加え、フィラデルフィア連銀製造業指数
などの経済指標も株価の上値を抑えダウは81ドル安。 - 債券相場は小幅ながら続伸し、10年債利回り1.68%台まで低下。
- 軟調な動きが続いている金相場は反発。これまでの急落からの自立反発の域を
出ないものの9ドル高で引ける。原油価格も同様に反発し87ドル台を回復。 - 新規失業保険申請件数 → 35.2万件
- 3月景気先行指標総合指数 → −0.1%
- 4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 1.3
ドル/円 97.92 〜 98.51 ユーロ/ドル 1.3026 〜 1.3096 ユーロ/円 127.75 〜 128.64 NYダウ −81.45 → 14,537.14ドル GOLD +9.80 → 1,392.50ドル WTI +1.05 → 87.73ドル 米10年国債 −0.012 → 1.686%
本日の注目イベント
- 日 安部首相会見、「成長戦略に向けて」
- 中 中3月景気先行指数
- 独 独3月生産者物価指数
- 米 IMF春季会合
- 加 3月消費者物価指数
- 米 スタイン・FRB理事講演
- 米 1−3月決算発表→GE、マクドナルド
ドル円は97円から98円台半ばのレンジでもみ合っていますが、昨日からワシントンで開催された「G20」の
結果次第である程度の方向性が決まることから、様子見気分が強いようです。
黒田日銀総裁は「G20」参加を前に、「日銀の金融政策はあくまでも物価安定が目的であって、円安誘導ではない」
と繰り返し、このことを会合でも説明して行くと語っています。
「G20」では、急激に進んだ「ドル高円安」に対する批判が出るかどうかが最大の焦点ですが、既にバーナンキFRB
議長やドラギECB総裁は日銀が決定会合で下した政策は「適切」との考えを示しています。
また、IMFのチーフエコノミストも日銀の金融政策を高く評価していることから、「G20」の主要メンバーからは
批判の声が上がる可能性は極めて低いと思われます。
問題は中国など新興国や、フランスなどの欧州諸国から円安をけん制する声が出て来るかどうかです。
市場では今回の「G20」では前回会合での声明と同様に、「競争的な自国通貨安は避けるべきだ」という部分は
踏襲され、円だけが批判の対象になることはないのではないかといった見方が優勢です。
特に批判が出なければ今回の日銀の「異次元の金融緩和」は承認されたことになり、「ドル高円安」が進むことに
なりますが、為替市場がどのように反応するかは週明けの月曜日に判明します。
「G20」に先だってIMFは16日に世界経済の見通しを発表しています。
これによると、欧州のマイナス成長は2年目に入っており、景気回復の遅れが際立っています。
欧州の景気回復の遅れは世界経済にとってもリスクであることを踏まえ、欧州の盟主国であるドイツに財政出動を促す
動きもあるようです。
IMFのラガルド専務理事は「景気刺激で追加装置を講じる余地がある中央銀行はECBだけだ」と指摘しており、
ユーロ圏では低金利が経済に浸透していないと述べています。(ブルームバーグ)
今週水曜日の海外市場で、ユーロドルが1.32台から1.30前後まで急落した直接の要因であったバイトマン独連銀総裁の
発言は、こうした内容を考慮したものと考えられます。
同総裁は「新たな情報に合わせて金利を調整する可能性がある」と発言し、ECBが今後利下げに踏み切る可能性を示唆しています。
バイトマン総裁はECBの主要メンバーの一人で、今後ユーロ圏の経済指標の結果次第では追加利下げが行われることを意識して
おくべきだと思います。
さすがに今日の東京時間では大きな値動きは予想できません。
98円台前半から半ばまでの動きではないかと思いますが、98円60銭を超えて来るようだともう少し円が売られる
可能性もありそうです。
ただ、97円台を完全に固め切ったかどうかは不明です。
大枠のレンジは96−99円程度と見ていますが、「G20」の結果を踏まえて再び円売りの勢いが再開するのかどうか
に注目しています。
ドル円のボラティリティーも上昇気味ですが、金、原油など商品市況も大揺れです。
日本の債券市場も4月5日の「異次元緩和」以来、5回も「サーキットブレイカー」が発動され乱高下しており、
債券トレーダーも適正な金利水準を見極められない状況が続いています。
株式市場も含めて、ドル円はこれら各市場の影響を受け易くなっていることも頭の片隅に入れておきたいと思います。
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ボストンマラソンでの爆弾テロは衝撃的でしたが、今度はテキサス州の飼料工場で大規模な爆発が
起きています。
ボストンのテロとは無関係のようですが、オバマ大統領や上院議員には劇薬が送りつけられたり、
「銃規制法案」は、オバマ陣営の民主党内からも造反があり否決されるなど、オバマ大統領にとって
頭痛の種は尽きません。
そのせいか、オバマ氏の頭髪がめっきり白くなっています。
4年前に「YES WE CAN」と米国民の前で演説をした頃と比較すると、その差は歴然です。
米国大統領という職種は、「世界の大統領」でもあることを実感させられます。
厳しい仕事のようです。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/2 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「資産購入を縮小する決断は先行きを予測しながら下していく必要がある。その時期は個人的な見解では年内後半か来年初めになる可能性がある」アラバマ州の講演で。 | |
| 4/2 | タルーロ・FRB理事 | 「予想値を上回る経済統計が多く見られるが、このような状況は過去にもあったことを忘れてはいけない」CNBCのインタヴューで。 | |
| 4/4 | 黒田・日銀総裁 | 「現時点で必要な政策は全て講じた」政策決定会合後の記者会見で。 | |
| 4/11 | ギラード・豪首相 | 「現在の政府の財政ポジションで(RBAが利下げの)余地が少なくなっているとは思わない」ブルームバーグとのインタヴューで。 | |
| 4/15 | ドラギ・ECB総裁 | 「通貨戦争というものは全く起こっていない」、「国内政策を考慮して決定されている」日銀の政策について。 | 4/17 | バイトマン・独連銀総裁 | 「新たな情報に合わせて金利を調整する可能性がある」WSJ紙のインタヴューで。 |
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