今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]
2008年4月15日

私、当社で為替を含む金融市場全般の分析を担当しております「佐藤正和」と 申します。
このたび当社HP上にコメントを掲載させていただきます。
為替の世界には20年以上関わってきましたがその経験を基に少しでもお役に立てる
コメントを配信できたらと考えております。
同時に、評論家的ではなく、マーケットに即したコメントをするよう心がけておりますので
是非、ご覧頂き、叱咤激励いただければ幸いです。
                                 外為オンライン
                                 シニアアナリスト 佐藤正和
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昨日、日経平均が400円を超えて大幅に下落したことを受けて、
東京市場から のドル売りの流れは欧州市場でも変わらず、
ドル/円は100円43銭、ユーロ/円は158円台前半を示現し、ドル売り優勢な状況が続いています。

【ひと目で分かる昨晩の動き】

「NY市場」
  • 3月の小売売上高が発表され前月比0.2%増(2ヶ月ぶりのプラス)
  • 全米第4位のワコビアバンクが1−3月期の決算を発表。
    サブプライムローン関連で48億ドル(約4,800億円)の損出を計上。
  • 同時にヘッジファンドなどから70億ドル(約7,000億円)の増資を実施。
  • NY株式市場では、ワコビアの決算発表を受けて金融株を中心に売りが膨らみ
    ダウが下げ足を早めたが、小売売上高の数字で下落幅は縮小。
  • NYダウの下げ幅縮小からドルはやや値を戻し101円10銭近辺で引けました。
  • 今週は金融機関の決算発表が続くことから、それらを見極めようと様子見気分が支配的となりそうです。
  • WTI原油価格が再度騰勢を強めており、引け値で111.76ドルと3月17日に記録した
    史上最高値111.85ドルにほぼ並びました。
    個人消費が低迷する中で、原油高が更に景気に悪影響を与える可能性が懸念されます。

  • ■ NY市場 ■
    ドル/円100.30 〜 101.19
    ユーロ/円159.23 〜 160.22
    NYダウ−23.36 → 12,302.06ドル
    Gold+1.70  → 928.70ドル
    WTI+1.62  → 111.76ドル
    米10年国債+0.042 → 3.517%


    ■ 本日の注目点 ■

    本日の注目は、「米3月の卸売物価指数 」。
    ≪ポイント1≫
    市場ではG7の共同声明に失望し、株安→ドル安の流れになっており、 ドルが売られやすい地合となっています。

    ≪ポイント2≫
    昨日決算発表を行ったワコビアでサブプライムローン関連の損出に歯止めが かかっていなかったことで、
    明日発表予定のJPモルガンにも一段と注目が 集まります。

    ■ テクニカルからの視点 ■
    ドル円日足


    上図のチャートで示したように、戻り高値102円80−90レベルが抜かれるまでは『Sell on rally.』で行きたいところです。



    【 What’s going on? 】
    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    随時、更新をしていきますので参考にしてみてください。
    日時発言者内容市場への影響
    4/14ウオールストリート
    ジャーナル
    ドイツ銀行が「レバレッジドローン」など最大200億ドル(2兆円)の試算売却を検討。
    4/14付けWSJ紙が報道。
    4/14米ワコビアバンク1−3月期決算で48億ドル(4800億円)のサブプライム関連損出を計上。
    ヘッジファンドなどから70億ドル(7000億円)の資本増強発表。
    ドル高、NYダウやや上昇。
    4/11ポールソン
    米財務長官
    「最近の市場の変化を反映した。」
    (G7後、声明文の変更についての記者会見で)
    4/11ポールソン
    米財務長官
    「(G7会議では)強いドル政策を繰り返し強調した。」
    (G7後の記者会見で)
    4/10ECB 政策金利(4%)据え置き。
    「われわれの責務は物価安定に尽きる。」トリシェECB総裁
    4/10BOE 政策金利0.25%引き下げ5%へ。12月から三回目。
    「現在はインフレ懸念と金融不安の両方に対応するひつようがある。」BOE声明
    4/10ブランクファイン
    ゴールドマンCEO
    信用危機は終わりに近い。 ドル高へ。
    4/9IMF2008年の米実質経済成長率を0.5%へ下方修正。
    世界経済の成長率見通しも3.7%へ下方修正
    4/9日銀金融政策
      決定会合
    景気判断を下方修正。
    4/9榊原
    早大教授
    ドル/円は、夏までに90円くらい
    まで達する可能性は大きい。
    特に影響無し。(日経新聞の取材に対して)
    4/8IMFサブプライム問題で、金融機関の
    「一層の費本増強が重要」
    特に影響無し。
    4/8独政府高官G7では「内容も説得力もある共通
    の解決策を提示できると確信している」
    と発言。
    特に影響無し。(記者懇談で)
    4/4トリシェ
    ECB総裁
    米金融当局は強いドルに関心がある。特に影響無し。
    4/4ユンケル
    ユーロ圏
    極端な相場変動は望ましくない。特に影響無し。財務相会議議長 G7で(対策)
    を協議する。
    4/4米雇用統計3月の非農業部門雇用者数ー8万人。円102円台半ば→101.45まで下落 。
    1−3月の合計数をー23.2万人に下方修正。
    4/3新規失業保険申請件数が前週比
    38,000件→407,000件。
    ドル/円102円後半→102円30
    4/3欧州中銀ユーロ圏2月の小売売上高ー0.5%。
    予想より弱い。
    ユーロ/ドル1.5610→1.5570
    4/2IMF2008年米経済成長率見通しを
    1.5%から0.5%への下方修正の方向で見直し。
    特に影響無し。
    4/2バーナンキ
    FRB
    年前半はマイナス成長の可能性あり下振れリスクも。
    「第二のベアスタンーズ」否定。
    ドル/円102円後半→102円前半へ、 議長
    (議会証言にて)。 年後半の回復を期待。
    4/1ドイツ銀行サブプライム関連で追加損出計上を発表。1−3月期決算で25億ユーロ(4千億円)
    4/1リーマン公募増資30億ドルを40億ドルに
    上積みを発表。
    NYダウ+391.47→12,654.38。
    ブラザースNY100.46−102.16
    4/1JPモルガン
    チェース
    UBSに対して130億SF(1兆
    5千億円)の増資引き受け
    NYダウ+391.47→12,654.38
    モルガンスタンレーNY100.46−102.16
    4/1UBSサブプライム関連で追加損出計上を
    発表。1−3月期決算で190億ドル
    (1兆9千億円)
    マルセル・オスペル会長辞任

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和