2013年4月23日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は「100円の壁」を破れず再び下落。NY市場では住宅関連の指標が
予想を下回ったことからドル売りが進み、一時99円を割り込む。その後は日本の
生保が外債購入に前向きとの報道から値を戻し、99円20−30銭で引ける。 - ユーロドルは値動きが乏しい中、ドル安円高に引かれる形でユーロ高に。
1.30台前半から半ばでの狭いレンジで推移。 - 株式市場は朝方、住宅関連指標の悪化を嫌気して始まったものの、キャタピラーが
中国の販売拡大計画を発表したことを受け反発に転じる。ダウは19ドル高と小幅ながら
プラスで引ける。 - 債券相場は続伸。経済指標の悪化を材料に買いが優勢だったものの、小幅な上昇に
留まる。 - 金価格は大幅に上昇し3日続伸。原油も3日続伸し88ドル台に。
- 3月中古住宅販売件数 → 492万件
ドル/円 98.97 〜 99.76 ユーロ/ドル 1.3015 〜 1.3069 ユーロ/円 128.91 〜 130.12 NYダウ +19.66 → 14,567.17ドル GOLD +25.60 → 1,421.20ドル WTI +0.75 → 88.76ドル 米10年国債 −0.005 → 1.695%
本日の注目イベント
- 中 中国HSBC4月製造業PMI(速報値)
- 独 独4月製造業PMI(速報値)
- 独 独4月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏4月製造業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏4月サービス業PMI(速報値)
- 米 4月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 2月住宅価格指数
- 米 3月新築住宅販売件数
- 米 決算発表 → アップル
- 加 カナダ2月小売売上高
「100円台乗せ」は4度目のトライでも失敗しました。
昨日の朝方は「G20」で目立った円安批判が無かったことから99円90銭辺りまで「ドル高円安」が進み、
今度こそは100円台を試しに行くとの期待感が高まっていましたが、99円90銭より上値を試すことなく、
NY市場では98円台まで一時円が買い戻される展開でした。
100円手前には相当なドル売り注文が並んでいるようです。輸出筋のドル売りや、100円が抜けないとの相場観に
基づく利益確定のドル売り、さらにはオプション絡みのドル売りなど、正に「壁」を作っている格好です。
しかし、それでもドルが買われ円が売られる流れは継続されると思われ、いずれ「100円台突破」が実現する
と予想しています。
願わくば、米経済指標の改善という「援軍」が望まれますが、このところの指標はまだら模様でこの部分については
やや不透明です。
100円台へのテストは昨日で4度目ですが、上述のようにドル売りが集まっており、そう簡単には抜けそうもない
雰囲気もあります。
足元では95−100円のレンジは維持されていますが、100円台を明確に上抜けできれば100−105円の
新しいレンジ入りすることも考えられます。
それにはもうしばらく「時間」が必要なのかも知れません。
99円台後半を何度も試して、ある程度売りを吸収するには「時間」が不可欠で、市場参加者が99円台という相場に
慣れる必要があると考えます。
今朝の経済紙一面のトップには「年金・生保マネー、外債へ」という記事が掲載されています。
日銀の「異次元の金融緩和」で国債の価格が急騰し、その結果長期金利が異常に低下しているため、長期運用がメインの
生保各社に今後「逆鞘」が発生する可能性があります。
そのため多少リスクを取っても、利回りの高い「外もの」に資金を配分するとの内容です。
4月4日の決定会合の結果を受け、10年債利回りは一時0.315%まで低下し、それまでの最低金利の記録を大幅に
更新した経緯があります。
長期金利はその後も乱高下を繰り返し、適正金利水準さえ見失っている状況が続いています。
生命保険会社は保険契約者に対して長期の負債を抱えていることと同じです。
そのためALM(資産と負債の一元管理)ではデュレーション(期間)をある程度合わせておく手法を採用するのが
一般的です。
長期金利が急激に低下して来たため、そのまま日本国債で資産をロックした場合には「逆鞘」が発生してしまうことから
外債購入を増やすとの記事です。
新聞によると、低金利が続けばその規模は1兆円を超える可能性もあると指摘していますが、2013年度を通じての話
であるため、直ぐに相場に影響を及ぼすものではありません。
ただ、長い目で見ればドル円が下落した際の下支えにはなりそうです。
本日も米国では住宅関連の指標が発表されます。昨日のように市場予想を下回るとドルが売られる展開になりそうですが、
今週の「主役」は何と言っても26日の「米第1四半期GDP」です。
それまでに99円台で推移していれば再度100円をテストするチャンスはありますが、98円台まで落とされると
やや調整が長引く可能性もありそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/2 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「資産購入を縮小する決断は先行きを予測しながら下していく必要がある。その時期は個人的な見解では年内後半か来年初めになる可能性がある」アラバマ州の講演で。 | |
| 4/2 | タルーロ・FRB理事 | 「予想値を上回る経済統計が多く見られるが、このような状況は過去にもあったことを忘れてはいけない」CNBCのインタヴューで。 | |
| 4/4 | 黒田・日銀総裁 | 「現時点で必要な政策は全て講じた」政策決定会合後の記者会見で。 | |
| 4/11 | ギラード・豪首相 | 「現在の政府の財政ポジションで(RBAが利下げの)余地が少なくなっているとは思わない」ブルームバーグとのインタヴューで。 | |
| 4/15 | ドラギ・ECB総裁 | 「通貨戦争というものは全く起こっていない」、「国内政策を考慮して決定されている」日銀の政策について。 | 4/17 | バイトマン・独連銀総裁 | 「新たな情報に合わせて金利を調整する可能性がある」WSJ紙のインタヴューで。 |
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