2013年4月24日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 中国のPMI悪化を契機に下落が始まったドル円は、98円台半ばを
何度も試したものの抜け切れずに下げ止まる。良好な住宅関連指標や株価の
大幅上昇を手掛かりにドルが買い戻され、99円40−50銭と、この日の高値圏で引ける。 - ユーロドルは2週間ぶりに1.30の大台を割り込む。独製造業、サービス業PMIが
ともに「50」を割りこみ、ECBによる利下げ観測が拡大し1.2977までユーロ安が進む。 - 株式市場は3日続伸。好決算や住宅販売の増加を好感しダウは前日比152ドル高と、
1万4700ドル台まで上昇。 - 債券相場はホワイトハウス近くで爆発があったとの報道が流れ上昇し、長期金利は
一時1.64%まで下落。その後虚偽情報であったことが確認されると急速に値を下げ
利回りは1.70%台まで上昇して引ける。 - 金は大幅に反落したものの1400ドル台を維持。原油は4日続伸。
- 4月リッチモンド連銀製造業指数 → −6
- 2月住宅価格指数 → +0.7%
- 3月新築住宅販売件数 → 41.7万件
ドル/円 98.58 〜 99.53 ユーロ/ドル 1.2977 〜 1.3028 ユーロ/円 128.28 〜 129.39 NYダウ +152.29 → 14,719.46ドル GOLD −12.40 → 1,408.80ドル WTI +0.42 → 89.18ドル 米10年国債 +0.012 → 1.707%
本日の注目イベント
- 豪 豪第1四半期消費者物価指数
- 豪 ロウ・RBA副総裁講演
- 独 独4月ifo景況感指数
- 欧 決算発表 → クレディスイス、バークレーズ
- 欧 メルシェ・ECB理事講演
- 欧 コンスタンシオ・ECB副総裁講演
- 米 3月耐久財受注
- 米 決算発表 → P&G、フォード、ボーイング
上値が徐々に重くなってきたドル円は昨日、HSBCが発表した中国製造業PMIの悪化をきっかけに再び
99円台を割り込み、98円台半ばまで円買いが進みました。
その後も欧州市場や、NY市場でもホワイトハウス近くでの爆発報道で98円58銭まで下落し、98円台半ば割れ
を試しましたが結局99円台半ばまで押し戻されています。
ドル円は「100円」が意識され上値が重いことも事実ですが、日本の大規模な金融緩和をべースとした
「リスクオン」による円安トレンドは変わっていないということの様です。
海外の専門家からも「円はさらに売られ100円は通過点」という声も聞かれますが、実需を含めたドル売りが
100円前後に集まってきているのも確認されています。
今後100円を抜けずに95−100円のレンジが維持されるのか、あるいは100円を超えて新しいレンジである
100−105円に入るのか、正に「100円の攻防」が展開されている状況です。
昨日99円台を割りこんだことで、ドル円の「1時間足」では一目均衡表の「基準線」も明確に割り込んできました。
しかし98円台半ば割れを3度試して押し戻されたのは、もう少し長めの足である「4時間足」が機能したためと
見られます。
ここでは「基準線」が98円58銭にあり、しっかりサポートしています。
また「4時間足」の移動平均線を見ると「52日線」がほぼ同水準に来ており、こちらもサポートしているのが確認
できます。
結局昨日の下落はこの二つのテクニカルで抑えらて反発したものと理解できます。
それでも週明け月曜日の99円90銭レベルからは1円30銭ほどの下落を見せました。これで短期的な調整が
終わったのかどうか判断はできませんが、注目されるのは26日の米GDPと来週の雇用統計です。
この二つの重要な経済指標の結果が今後の相場を左右するといっても過言ではありません。
特に、両指標とも前回は市場予想を大きく下回ったことで、それらが一時的なものなのか、あるいは夏場にかけて
景気が減速する兆候なのかを判断する重要な材料になるからです。
景気減速が続くユーロ圏では利下げ観測が高まって来ました。
昨日発表されたドイツのPMIは、製造業、サービス業ともに好不況の境目である「50」を割りこんできました。
独連銀のバイトマン総裁は先週、今後の経済指標の結果次第では追加利下げがあることも示唆しています。
また、先週のワシントンでの「G20」でも、長く景気低迷の続くユーロ圏の景気回復のため、ドイツなどに財政出動を
求める動きもありました。
ドラギECB総裁も先週、ユーロ圏の経済状況は4日の会合以来改善していないと指摘しています。
来月行われるECB理事会で、利下げが行われる可能性が徐々に高まっていると考えられます。
本日もNY株高を受け日経平均株価の上昇が見込まれます。
ドル円も上値を試す展開になると予想されますが、99円80銭辺りが抜ければ「5度目の100円テスト」
が見られるかもしれません。
ただその水準から上値では、これまでと同様に大量のドル売りが控えているものと思われ、特に大きな材料が
出てこない限り東京時間で上抜けするとも思えません。
時間をかけながら100円前後のドル売りをこなして行く展開を予想しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/2 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「資産購入を縮小する決断は先行きを予測しながら下していく必要がある。その時期は個人的な見解では年内後半か来年初めになる可能性がある」アラバマ州の講演で。 | |
| 4/2 | タルーロ・FRB理事 | 「予想値を上回る経済統計が多く見られるが、このような状況は過去にもあったことを忘れてはいけない」CNBCのインタヴューで。 | |
| 4/4 | 黒田・日銀総裁 | 「現時点で必要な政策は全て講じた」政策決定会合後の記者会見で。 | |
| 4/11 | ギラード・豪首相 | 「現在の政府の財政ポジションで(RBAが利下げの)余地が少なくなっているとは思わない」ブルームバーグとのインタヴューで。 | |
| 4/15 | ドラギ・ECB総裁 | 「通貨戦争というものは全く起こっていない」、「国内政策を考慮して決定されている」日銀の政策について。 | 4/17 | バイトマン・独連銀総裁 | 「新たな情報に合わせて金利を調整する可能性がある」WSJ紙のインタヴューで。 |
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