2013年5月6日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米4月の雇用統計が市場予想を上回り、さらに3月、2月分も
雇用者数が上方修正されたことから、ドル円は大幅に上昇し、一時99円
28銭まで買われる。前日までの米景気に対する悲観論が大きく後退。 - ユーロドルも雇用統計発表直後はドル高に押され1.30台前半まで
下落したが、緩和政策は当面継続されるとの見方から反発し1.3160
まで急伸。 - 株式市場は雇用統計の結果を好感し大幅に続伸。ダウは一時初めて
1万5000ドルの大台に乗せた後、1万4973ドルで引ける。
失業率が4年振りの低水準に下げたことが買い材料に。 - 雇用の改善と株価の大幅高から安全資産の債券は大きく売られる。
10年債利回りは約3週間ぶりに1.74%台まで上昇。 - 金は反落し、原油は続伸。
- 4月失業率 → 7.5%
- 4月非農業部門雇用者数 → 16.5万人
- 4月ISM非製造業景況感指数 → 53.1
ドル/円 97.98 〜 99.28 ユーロ/ドル 1.3033 〜 1.3160 ユーロ/円 128.43 〜 130.34 NYダウ +142.38 → 14,973.96ドル GOLD −3.40 → 1,464.20ドル WTI +1.60 → 95.61ドル 米10年国債 +0.115 → 1.740%
本日の注目イベント
- 豪 豪3月小売売上高
- 欧 ユーロ圏3月小売売上高
- 英 ロンドン市場休場(アーリー・バンクホリデー)
- 加 カナダ3月住宅建設許可件数
4月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことで、前日までやや悲観的な見方が支配的だった
米景気の先行きを見直す動きが出てきました。
先週末のこの欄でも3月分が上方修正される可能性もあると書きましたが、3月分は8.8万人の増加から、
13.8万人に大幅に修正され、さらに2月分についても26.8万人から33.2万人に上方修正され、30万人
の大台に乗せています。
これで今年に入って4ヵ月間の平均増加数は18.8万人と、FRBが目指す20万人には届きませんが、決して
悲観するような数字ではありりません。
むしろ、昨年後半から改善傾向を示してきた労働市場は依然として順調に回復しているという印象です。
先週まで市場に漂っていた「量的緩和の縮小、あるいは解除は遠のいた」といった見方がやや後退したと
見ることができそうです。
先週のFOMC声明文では「経済状況によっては量的緩和の拡大」もあり得るとの文言が挿入されましたが、
確かに、今回の雇用者増でもすぐに量的緩和の縮小には結びつかないと考えられます。
FRBは、雇用者数が数ヵ月続けて20万人を上回ることと、失業率が6.5%以下であることを「数値目標」に
掲げています。
そのため、雇用者数はかなり目標に近づいてはいますが、失業率は4年振りの改善を見せたとはいえ、まだ「1%」も
高いのは事実で、改善余地はあります。
一方で、米失業率が目標の6.5%を下回るには米国景気の拡大だけではなく、欧州の景気回復あるいは、
中国の景気拡大が不可欠です。
その意味ではFRBによる「量的緩和の縮小」はまだまだ先の話で、早くとも今年の秋以降ではないかと予想しています。
雇用統計の結果を受け、ドル円は再び99円台を回復しています。
先週までは何度も「100円突破」を試しましたが、「100円の壁」を前に押し戻され、一時96円99銭まで
円の買い戻しが進みました。
本欄では再三、一目均衡表の「基準線」がある、96円25銭を割り込まない限り「円安ドル高」の流れに変化はないと
述べて来ましたが、今週は99円台のどこまでドル高が進むのか注目されます。
再び上値を試す展開を予想しますが、すぐに100円に乗せるとも思えません。
100円を試すには雇用以外の米経済指標の改善が必要です。
今回の雇用統計は好調でしたが、3月からの米国経済指標全般を見る限り強弱まちまちです。
これらが今年の初めのように明確な改善傾向を示さない限り、100円台に乗せて、定着することは
考えにくいと思われます。
それでも、ドル円を取り巻く環境は悪くはありません。
NYダウは一時1万5000ドル台に乗せる場面があり、独DAXも過去最高値を更新しています。
シカゴの日経平均先物は1万4100円台に乗せており、明日GW明けの東京株式市場は大幅高で始まりそうです。
株高は「リスクオン」に繋がり、ドル円の下落をサポートすることになります。
米経済指標の改善に加え、世界的な株高が一段と進めば、この部分からの円安の進行もあるかもしれません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
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