今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年5月7日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京、ロンドン両市場が休場のため小動き。
    99円台前半から半ばで推移し、連休明けの東京市場の動きが注目される。
  • ユーロドルは1.31台が徐々に重くなる展開。ドラギECB総裁は講演で
    追加利下げと中銀預金金利のマイナスの可能性も示唆したことで、ユーロドルは
    1.30台半ばまで下落。
  • 株式市場はもみ合い。ダウは小幅に下落したものの、S&P500は再び
    過去最高値を更新。
  • 債券相場は続落。10年債利回りは1.76%と、3週間ぶりの水準に。
  • 金は反発し、原油価格は3日続伸。
    ドル/円99.19 〜 99.45
    ユーロ/ドル1.3053 〜 1.3116
    ユーロ/円129.61 〜 130.22
    NYダウ−5.07 → 14,968.89ドル
    GOLD+3.80 → 1,468.00ドル
    WTI +0.55 → 96.16ドル
    米10年国債+0.022 → 1.762%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪3月貿易収支
  • 豪   豪第1四半期住宅価格指数
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 米   3月消費者信用残高
  • 米   米韓首脳会議(ワシントン)





東京市場とロンドン市場が休場のため大きな値動きはなかったものの、ドル円は欧州の朝方とNY市場で99円45銭


までドル高円安が進み、先週末の雇用統計後にNY市場で記録した99円28銭を抜き、99円30−40銭で


推移しています。





米雇用統計では雇用者数が2月まで遡って上方修正されたことで、米景気の先行きに対する悲観論が後退し、


ドルが対円、対ユーロなど主要通貨で上昇しています。


その後ドル円は終始99円台で推移していますが、焦点は再び「100円の壁」に挑むのかどうかです。


今週は日米ともに重要な経済指標の発表やイベントは見当たりません。


そのため、この水準から積極的にドルを買い円を売る材料には乏しい状況かと思います。


99円台半ば〜100円にかけては前回と同様に「厚いドル売り」が控えているものと予想されます。





仮に今回再び上記水準を試し上抜けできず、ドル売りに押されて97円台まで押し戻される展開になると、


やはり上値の重さだけが残り、95−100円のレンジが長引くことになりそうです。


個人的にはいずれ100円を上抜けすると見ていますが、100円という水準が意識されているだけに、一筋縄では


行かない状況が続いています。


ドル円が一段と上昇するには米景気の拡大が続き、本格的に金融緩和政策の変更が議論されることが必要ですが、


米経済指標の中にその兆候が表れさえすれば、市場はすぐさま反応を見せることになり、100円はそれほど重要な


水準でもなくなると予想します。





ただ、そうは言っても米経済指標の内容はまだら模様です。


日米欧の中では明らかに突出した経済成長力を見せてはいますが、世界経済をけん引するほどではありません。


また、「異次元の金融緩和」を実施した日銀に対しても期待感がややしぼみ、むしろその副作用についての議論も


活発になってきました。


米国からドルを買う材料、あるいは日本から円を売る材料が出てくるには時間がかかりそうです。


100円を試す場面もあるかもしれませんが、しばらくは100円台を上限にもみ合いが続く可能性が高いと思われます。





そんな中でも、やや期待がもてるのが世界的な株価の上昇です。


昨日のNYダウは小幅に反落しましたが、先週末には一時的に1万5000ドルの大台まで上昇する場面がありました。


S&P500は小幅に上昇し、過去最高値を更新しています。


また、ドイツDAXはECBの政策金利引き下げを好感して過去最高値を更新しています。


本日の日経平均株価も1万4000円の大台乗せが見られる可能性が高いと思われ、世界的な株高が「リスクオン」に


繋がり、投資家はよりリスクの高い商品、金利の高い通貨に対する投資を増やそうとします。


その結果、低金利の円が売られることになり、円安が進み易い状況になるのではないかと予想します。


株価の行方にも注視する必要があります、





ユーロドルが明確な方向感を見せない中、上値が徐々に重くなってきた印象があります。


ECBのドラギ総裁は昨日も講演で「再利下げの可能性」と「中銀預金のマイナス金利」について触れていました。


これまで最大の懸案事項であった「債務危機問題」はイタリアやスペインの長期金利を見る限り「収束に向かっている」


と思われます。


今後はマイナス成長が続く景気をどのように浮揚させるかが最大の懸案事項で、そのために先週0.25%の利下げに


踏み切った訳です。


「1時間足」を見ると、5月2日に付けた1.3218を頂点とする下落トレンドと、5月3日を底値とする上昇トレンドに


挟まれ「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成してのが見て取れます。


「1時間足」のMACDも「ゼロの軸」を下回っていることから、「三角保ち合い」の下限である1.3050辺りを


割り込んだら、下落する可能性が高いのではないかと思われます。


もっとも、1.30台割れの水準は何度も押し戻されているため、本格的な下落は1.30を明確に割り込む必要が


あります。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
5/6 ドラギ・ECB総裁 今後数週間以内に発表されるユーロ圏の全ての経済統計を注視し、必要であれば再び行動する用意がある」「定例政策員会は初めて下限政策金利である中銀預金金利をゼロ未満に引き下げる可能性についてオープンに議論することを決定した」ローマでの講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和