2013年5月8日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は99円を挟み一進一退。アジア市場と同じような動きを見せ、
99円台半ばを超えられないものの、98円台後半ではサポートされ、99円
前後で取引を終える。 - ユーロドルはドイツの経済指標が好転したことを受け1.31台前半まで
買われたものの上値は重く、1.30台後半に押し戻される。ECBが景気刺激策を
講じるのではとの観測が上値を抑えた。 - 株価は大幅に反発。日本株が大幅に上昇したことに加え、欧州の主要株式市場も
上昇したことを好感。ダウは87ドル高で、引け値で初めて1万5000ドル台を確保。 - 債券相場は続落。3年債入札が振るわず株価も上昇したことから、売り物優勢の展開
となり、10年債利回りは1.78%まで上昇。 - 金は続落し1448ドルまで売られる。原油価格も小幅に反落。
- 3月消費者信用残高 → 79.7億ドル
ドル/円 98.83 〜 99.32 ユーロ/ドル 1.3073 〜 1.3127 ユーロ/円 129.30 〜 130.23 NYダウ +87.31 → 15,056.20ドル GOLD −19.20 → 1,448.80ドル WTI −0.54 → 95.62ドル 米10年国債 +0.018 → 1.780%
本日の注目イベント
- 中 中国4月貿易収支
- 独 独3月鉱工業生産
- 加 カナダ4月住宅着工件数
- 米 スタイン・FRB理事講演
昨日の東京市場では日経平均株価が大幅高を演じたにも関わらず、ドル円はドル高への反応を見せませんでした。
為替と株価の相関がやや薄れてきた印象もありますが、98円台後半まで円が買い戻された後は、株価の上昇を
見ながらドルが買い戻された局面もありました。
考えてみれば、先週末のNYでは雇用統計直前まではドル円の上値も重く、雇用統計の発表を受け97円台から
99円台までドル高が進み、東京市場には1週間ぶりに99円で帰って来たわけです。
ドル売りが出るのも、ある意味当然です。
そのため、株価が上昇してもドル円は99円台半ばが抜けなかったと理解することもできます。
依然として99円50銭から100円にかけてのゾーンにはドル売りが待ちかまえている模様です。
しかし、だからといって100円台には届かないということにはなりません。
大口のドル売りもいずれはこなれて来て、大台乗せがあるものと予想していますが、それには材料も必要です。
今週は日米ともに大きな材料は見当たらないことから、大台乗せはお預けとなりそうですが、市場参加者の「相場観」
が円先安に傾けば、一斉にドルを買って円を売り、ユーロを買って円を売る行動を取る場面もあると見ています。
現在はそのような材料待ちの状況ですが、テクニカルでは98円22銭辺りが最初のサポートで、先週のコメントと同様に
96円32銭辺りを割りこむと、ドル円の上昇トレンドに変化が現れることから注意は必要です。
オーストラリア準備銀行(RBA)が昨日、政策金利を0.25%引き下げ2.75%にしました。
これは1960年の2.89%を下回り、過去最低水準ということになります。
市場の大方の予想は「据え置き」だったわけですが、3月の失業率が悪化し、3年振りの高水準でした。
また製造業を中心に雇用者数も減少したことで利下げに踏み切ったものと思います。
豪ドルは発表直後に対米ドルで1.01台半ばまで下落し、3月以来2ヵ月振りの豪ドル安水準を付けています。
それでも対米ドルで1.0(パリティー)を上回る水準が続いており、オーストラリア国内では豪ドル高による
影響から製造業が苦戦をしていると伝えられています。
利下げ後の声明文で、スティーブンス・RBA総裁は「経済の持続可能な成長を促すためにはキャッシュレートの
さらなる引き下げが適切だと判断した」と述べています。
対円では依然として100円台は維持していますが、ドル円で円安が進んでいる割には豪ドル円は上昇しません。
しばらくは上値の重い展開が続くと予想され、先週記録した99円25−30銭を割りこむと下落に弾みがつく
可能性があります。
それは「日足」の重要な「52日線」を下抜けすることになるからです。
今回の豪ドル円の上昇は昨年10月17日に「52日線」を上抜けしてから始まっています。
それ以来約7ヵ月の間、豪ドル円はこの線でサポートされており明確に下抜けしたことは一度もありません。
豪ドル円はこの「52日線」に沿って「バンドウォーク」してきたとも言えます。
明日9日には4月の雇用統計が発表されますが、利下げ直後の雇用指標であるため非常に注目度が高いと見られ、
仮に雇用者数が減少しているようだと、追加利下げの思惑も出てきそうです。
因みに雇用者数は3月の3万6100人減少に対して、4月では1万1000人の増加が見込まれています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/3 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米金融当局は過去数年間にわたり非常に努力しているが、実質的な経済成長を改善することはできそうもない。これ以上バランスシートを拡大すれば景気刺激策を解除する際の『出口戦略』に伴うリスクを助長することになる」講演で。 | 5/6 | ドラギ・ECB総裁 | 今後数週間以内に発表されるユーロ圏の全ての経済統計を注視し、必要であれば再び行動する用意がある」「定例政策員会は初めて下限政策金利である中銀預金金利をゼロ未満に引き下げる可能性についてオープンに議論することを決定した」ローマでの講演で。 |
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