2013年5月14日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米小売売上高が市場予想を上回っていたことから、ドル円は102円台
までドル高が進んだものの102円台定着には至らず。米景気に対する楽観と
長期金利の上昇を背景にドル買いが優勢な展開が続く。 - ユーロドルは1.29台半ばまでユーロ安が進むも勢いはなく、1.30近辺まで
押し戻される。今夜から発表される欧州の経済指標を見極めたいとして、方向感は
定まらず。 - 株式市場はまちまち。小売売上高の伸びを好感したもののダウは小幅に反落し、
ナスダックは小幅に続伸。 - 債券相場は続落。小売売上高が好調だったことを受け、景気に対する楽観的な
見方が相場を押し下げる。10年債利回りは7週間ぶりに1.92%台まで上昇。 - 金、原油はともに続落。ドル高の影響もあり取り引きも盛り上がらず。
- 4月小売売上高 → +0.1%
ドル/円 101.59 〜 102.05 ユーロ/ドル 1.2941 〜 1.3000 ユーロ/円 131.90 〜 132.31 NYダウ −26.81 → 15,091.68ドル GOLD −2.30 → 1,434.30ドル WTI −0.87 → 95.17ドル 米10年国債 +0.017 → 1.917%
本日の注目イベント
- 独 独4月消費者物価指数(改定値)
- 独 独5月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏5月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏3月鉱工業生産
- 欧 EU財務相会合
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
ドル円は昨日の早朝に102円15銭までドル高が進んだものの、急ピッチの円安に警戒感も出て、その後は
101円台半ばから後半でのもみ合いが続いています。
先週木曜日のNY市場で100円台を突破し、その翌日の東京市場では101円台乗せを示現。
さらに昨日のオセアニア市場で102円台と、ドル円はキャッチボールを繰り返しながら「大台替え」を演じています。
そのため、相場の過熱感を表す「ストキャスティクス」(日足)は90近辺まで上昇しており、相場の上昇スピード
に対する警戒感も出ています。
しかしそれでも円の先安観は強く、専門家の中には「年内に110円まで上昇する」といった見方もあります。
確かに、「出口戦略」のタイミングを模索するFRBと、方や異次元緩和を決めたばかりの日銀の政策スタンスを
考えれば、基本的にはドル高円安の流れは続くと予想できます。
しかし、相場が理論通りには動かないことはままあります。
「100円の大台に乗ったから次は110円」だという見方はやや早計かなと思います。
足元の動きは100円台を固めている状況で、先ずは102−105円辺りが次のターゲットではないかと考えます。
今後夏場にかけて上記水準まで円が売られる可能性はあると考えますが、110円に届くには「米出口戦略」が
より鮮明になる経済データが必要です。
4月の失業率は改善したとはいえ、まだ7.5%です。
米景気のより確かな足どりが示されて初めて「出口」がテーブルに載ると考えられ、FOMCメンバーは、市場が
考える以上に政策変更には慎重だと見るべきでしょう。
フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は先週、米国の失業率は2013年末には7%まで低下するとの見方を
示しました。
FRBが量的緩和を縮小、あるいは解除する失業率の目安は6.5%以下です。
少なくとも米失業率が年内にそこまで急激に改善するとも思えません。
4月のISM非製造業景況指数は節目の「50」を上回っているとはいえ、「50.7」でした。
また、シカゴ購買部協会景気指数も「49」と、年初に比べると低調です。
足元の相場観としては、ドルがどこまで上昇するのかを見極める状況で、ドルがこの先本格的に上昇し「二ケタ」には
戻らない相場展開を示すのは、まだまだ先のことだと思われます。
日本では6月にもアベノミクスがいう「第3の矢」である成長戦略が示される予定です。
そして7月には参院選も控えており、まずはこの2大イベントを無事に通過させる必要があります。
「G7」では目立った円安批判はなかったものの、米国内でさえ自動車業界を中心に「円安批判の芽」が徐々に
膨らんでいるのは事実でしょう。
日本の経済成長が米国にとってもプラスであるという状況を示さない限り、「本丸」である米国内からも円安批判が
いずれ噴き出すものと思われます。
本日もドル円は102円を試す展開が予想されますが、102円台で定着できるかどうかが焦点です。
もっとも、102円を試すには101円半ばを割り込まないことが条件にはなりますが。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/3 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米金融当局は過去数年間にわたり非常に努力しているが、実質的な経済成長を改善することはできそうもない。これ以上バランスシートを拡大すれば景気刺激策を解除する際の『出口戦略』に伴うリスクを助長することになる」講演で。 | 5/6 | ドラギ・ECB総裁 | 今後数週間以内に発表されるユーロ圏の全ての経済統計を注視し、必要であれば再び行動する用意がある」「定例政策員会は初めて下限政策金利である中銀預金金利をゼロ未満に引き下げる可能性についてオープンに議論することを決定した」ローマでの講演で。 | 5/9 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「早ければ次回FOMCで縮小着手することが望ましい」量的緩和に関して記者団に。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



