2013年5月31日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は株価の動きに歩調を合わせ乱高下。日経平均株価の下落が拡大した
昨日の午後には101円を割り込み、100円台半ばまで下落。NYの朝方には
ロイターのニュースに反応し101円76銭までドルが買い戻され、その後は
米経済指標の悪化に再び下落し、100円70−80銭で引ける。 - ユーロドルは前日に続き続伸。ドル円が100円台半ばまでドル安が進んだことで
ユーロ買いドル売りが加速。ユーロドルは1.3062まで上昇。約3週間ぶりの
ユーロ高水準を示現。 - 株式市場は反発。米経済指標が悪化したことを「好感」し、出口戦略観測が後退
したことで株高に繋がる、やや変則的な動きを見せる。ダウは21ドル高、ナスダックは
23ポイント高で引ける。 - 債券相場は小動きで前日と変わらず。
- 金は大幅に反発し1412ドルまで上昇。ドルが売られたことに反応。
原油価格は小幅に上昇。 - 新規失業保険申請件数 → 35.4万件
- 1−3月期GDP(改定値) → 2.4%
- 4月中古住宅販売成約指数 → +0.3%
ドル/円 100.58 〜 101.76 ユーロ/ドル 1.2943 〜 1.3062 ユーロ/円 131.24 〜 131.94 NYダウ +21.73 → 15,324.53ドル GOLD +20.70 → 1,412.00ドル WTI +0.48 → 93.61ドル 米10年国債 ±0 → 2.119%
本日の注目イベント
- 日 4月失業率
- 日 4月消費者物価指数
- 日 4月鉱工業生産
- 欧 ユーロ圏5月消費者物価指数
- 欧 ユーロ圏4月失業率
- 米 4月個人所得
- 米 4月個人支出
- 米 4月PCEコアデフレーター
- 米 5月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 5月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)
- 米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
- 加 カナダ第1四半期GDP
ドル円が乱高下をしており、非常に難しい相場展開が続いています。
日経平均株価に踊らされるように、株が下がると円が買われる展開です。
昨日の日経平均は、節目と見られていた1万4000円を割り込むと下げ幅を拡大し、ドル円も100円台まで
円高が進みました。
しかし、その後は急速なドル買い戻しが入り101円台半ばまでドル高が進行。そこで落ち着くと思いきや、
後場からは再び円が徐々に買われ、欧州の朝方までには再び100円50銭まで円高ドル安が進みました。
ドル円はさらに再度反発し、NY市場にかけては101円76銭までドル高に振れました。
ロイター通信が、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がポートフォリオ戦略の見直しを検討しており、
株式投資の比率上昇を容認する可能性がある、と報じたことが背景でした。
株価の急落が円買いドル売りにつながっていることから、株価上昇のニュースにドル買いで反応したものですが、
それでも約1円もの上昇幅を見せたところに、足元の相場の不安定さを表しています。
市場参加者の多くが落ち着きどころを見いだせず、相場の流れに乗っていることで振幅が大きくなっていると考えられます。
ドル円は昨日一日で100円半ば割れを3度試しましたが、明確には割りこまずに押し戻されています。
100円の半ばから100円には多くのテクニカル上のサポートがあります。
「月足」では「雲の上限」が100円25銭にあり、ここから下の雲は「支持帯」」として機能しているのが確認できます。
また、「120日線」はすぐそこの下に位置しており、100円09銭にいます。
さらに「日足」を見ると、一目均衡表の「基準線」が100円37銭でサポートしているのが見えます。
このように100円から100円台半ばにかけての水準は、テクニカル的に見ても重要な位置で、割りこむには相当な
エネルギーが必要だということが理解できます。
考えて見れば、99円台に乗せて100円を何度も試しても、99円50銭から100円が「壁」となって押し戻された
状況に似ています。
相場の「原理原則」からしても、それまで抵抗線として機能していた「壁」を一旦抜けると、今度は「支持線」として
相場をサポートします。
その意味ではセオリー通りの動きであると言えないこともありません。
このように考えると、昨日の100円台半ばの攻防は理解できます。
もちろん、だからと言ってこの水準が絶対に抜けないというわけではありません。
反対に、完全に下抜けした場合にはそこからかなりの値幅を伴って下落するというのも経験則で解っています。
5月2日にNY市場で「100円の壁」を上抜けした時も、103円台まで上昇するのにそれ程時間は必要でなかったことが
思い起こされます。
本日も株価の行方を見ながらドル円は上下することになります。
シカゴの日経平均先物は昨日の大証の引け値を大きく上回っていることから、今日の株式市場は堅調にスタートするものと
思われます。
足元の円高は、これまで続いた「円安株高」の巻き戻しが主体であって、ここから積極的に円を買おうというものでは
ない、と考えております。
相場に「上がり続ける相場はない」ということです。
まだ不安定な相場展開が続くと予想されることから、ポジションと資金管理には十分注意をしてください。
本日のレンジは100円ー101円70銭と予想しています。
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今日で5月も終わります。
4月に続いて今月も為替のボリュームは急拡大しているものと思われます。
FX参加者のすそ野が広がっていると報道されていますが、これが市場の流動性を
高めている一方、値幅を大きくしている面もあります。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/3 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米金融当局は過去数年間にわたり非常に努力しているが、実質的な経済成長を改善することはできそうもない。これ以上バランスシートを拡大すれば景気刺激策を解除する際の『出口戦略』に伴うリスクを助長することになる」講演で。 | 5/6 | ドラギ・ECB総裁 | 今後数週間以内に発表されるユーロ圏の全ての経済統計を注視し、必要であれば再び行動する用意がある」「定例政策員会は初めて下限政策金利である中銀預金金利をゼロ未満に引き下げる可能性についてオープンに議論することを決定した」ローマでの講演で。 | 5/9 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「早ければ次回FOMCで縮小着手することが望ましい」量的緩和に関して記者団に。 | 5/16 | ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「われわれは早ければ夏にも、債券購入ベースを幾分減速し、すべてが期待通りに進めば今年の遅い時期にプログラムを終了する」オレゴン州ポートランドの講演で。 | 5/20 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「現在のところ金融政策は適切だ」「インフレが当局の目標に近づくことを望んでいる」講演で。 | 5/22 | バーナンキ・FRB議長 | 「時期尚早の金融引き締めは、金利の一時的な上昇につながる可能性があるものの、他に景気回復の減速や腰折れ、またインフレの一段の低下を招く大きなリスクも伴う」「(労働市場が)本質的かつ持続的な形で改善すれば、今後数回の会合で債券購入のペース減速を決定することもあり得る」議会証言で。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



