今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年6月5日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はアジア市場で100円台に乗せた後は、100円台前半でもみ合う。
    米貿易収支の赤字幅が縮小していたことでドルが買われた局面もあったが、勢いはなく
    100円前後で取引を終える。
  • ユーロドルは1.30台半ばから1.31のレンジで推移。本日からの雇用関連の
    経済指標を待つ雰囲気の中、材料不足で方向感も見られない。
  • 株式市場は軟調。雇用統計を控え積極的な取引が見られない展開から、ダウは76ドル
    安、ナスダックは20ポイント下げる。
  • 債券相場も軟調に推移。金融緩和縮小観測が根強く、価格は下落。10年債利回りは
    小幅に上昇し2.15%に。
  • 金、原油はともに反落。
  • 4月貿易収支 → −403億ドル
    ドル/円99.93 〜 100.38
    ユーロ/ドル1.3043 〜 1.3102
    ユーロ/円130.64 〜 131.29
    NYダウ−76.49 → 15,177.54ドル
    GOLD−14.70 → 1,397.20ドル
    WTI−0.14 → 93.31ドル
    米10年国債+0.022 → 2.150%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪1−3月GDP
  • 中   中国HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏5月総合景気指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏1−3月GDP(改定値)
  • 欧   ユーロ圏4月小売売上高
  • 米   地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 米   5月ADP雇用者数
  • 米   5月ISM非製造業景況指数
  • 加   カナダ4月住宅許可件数





前日98円台後半まで急落したドル円はやや落ち着きを取り戻し、昨日の欧州時間には100円台半ばまで


反発しました。


ドル円は高値から5円程下落した後だけに、まだドルの上値は重く、すぐに102−103円台に戻す展開


ではありませんが、基本的な「ドル高円安」の流れは変わっていないことを確認させられたような動きでした。





今日のADP雇用者数を皮切りに、週末まで多くの重要な経済指標が発表されることから市場は依然として


ボラティリティーが高く、再び98円台に突入するリスクが消えたわけではありません。


株式市場の乱高下が続き、昨日の東京株式市場でも引け値では270円ほど上昇して引けていますが、日中の値幅


としては500円以上も動いています。


株価が上昇し、ドル円が再度100円台を固めて上値を伺うような展開になるには今しばらく時間が必要です。





ドル円は昨日の東京時間ではほぼ堅調に推移し、98円台を見ることはありませんでした。


特に株価がプラスに転じるとドル買いも活発になり、99円台後半までドル高に振れています。


今朝方も100円台前半で推移していますが、このまま100円台を維持できるかどうかは今後の米経済指標の


結果が大きく影響し、その内容次第ではどちらにも振れそうです。





特に週末の雇用統計では、内容が市場予想を上回っても下回っても、その反応がどのようになるのか見極めにくい


状況が予想されます。


現在16万7000人と予想されている非農業部門雇用者数が、仮に20万人だったとすると、FRBが金融緩和


縮小に動く時期が早まるとして株価が下落し、「リスクオフ」の流れが台頭しドル売り円買いに振れる可能性があります。





一方悪い数字が出た場合には株価は上昇するかもしれませんが、米景気にとっては悪材料ということで、ドル売り円買いと


判断されることも考えられます。


どちらにしても「円買い」ということになりますが、実際にはその時の市場の反応を見ないと解らないというのが実情です。


足元では市場がそれほど「出口」に振り回されており、神経質になっているという表れです。


週末の雇用統計では結果次第で大きくレートが動きそうですが、100円を中心に上下2円程度のレンジに収まるのでは


ないかと予想しています。


98円か、102円のどちらかを抜けるようなら、当面の方行性が確認できるのではないでしょうか。





豪ドル円の軟調な展開が続いています。


先月末には96円割れ目前まで下落し、その後は97円台半ばまで反発したため底値を確認したようにも見えましたが、


再び下落基調になっています。


昨日オーストラリア準備銀行は政策金利を据え置きましたが、インフレ見通しからすると一段の金融緩和余地が残されて


いるとの見方が広がったことが、豪ドル下落の手掛かりになっています。





スティーブンス・RBA総裁は昨日の声明で「前回の会合以降、下げてはいるものの、過去1年半の輸出価格の下落を


考慮すれば、なお高水準にある」と述べており、対米ドルでパリティーを割り込み、足元では0.96台で推移している


為替レートが、依然割高であるとの見方を示しています。


今後の追加利下げの可能性を排除できない以上、豪ドルが対米ドルで「1.0」を超えて来るには時間がかかりそうです。


対円では、ドル円が再び103円台に乗せるようであれば100円に近付く場面があるかもしれませんが、100円を


大きく超えて行くイメージはありません。


ただ、オーストラリア債券に対する日本からの需要は再び拡大しているとのデータもあり、主要国の中でも比較的金利の


高い豪ドル債に資金が集まるようだと、ある程度の上昇は見込めるかも知れません。


いずれにしても「リスク通貨」の代表である豪ドルは、市場が安定して「リスク許容度」が高まることが上昇には


不可欠です。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
5/3 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「米金融当局は過去数年間にわたり非常に努力しているが、実質的な経済成長を改善することはできそうもない。これ以上バランスシートを拡大すれば景気刺激策を解除する際の『出口戦略』に伴うリスクを助長することになる」講演で。
5/6 ドラギ・ECB総裁 今後数週間以内に発表されるユーロ圏の全ての経済統計を注視し、必要であれば再び行動する用意がある」「定例政策員会は初めて下限政策金利である中銀預金金利をゼロ未満に引き下げる可能性についてオープンに議論することを決定した」ローマでの講演で。
5/9 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「早ければ次回FOMCで縮小着手することが望ましい」量的緩和に関して記者団に。
5/16 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「われわれは早ければ夏にも、債券購入ベースを幾分減速し、すべてが期待通りに進めば今年の遅い時期にプログラムを終了する」オレゴン州ポートランドの講演で。
5/20 エバンス・シカゴ連銀総裁 「現在のところ金融政策は適切だ」「インフレが当局の目標に近づくことを望んでいる」講演で。
5/22 バーナンキ・FRB議長 「時期尚早の金融引き締めは、金利の一時的な上昇につながる可能性があるものの、他に景気回復の減速や腰折れ、またインフレの一段の低下を招く大きなリスクも伴う」「(労働市場が)本質的かつ持続的な形で改善すれば、今後数回の会合で債券購入のペース減速を決定することもあり得る」議会証言で。
6/3 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「早ければこの夏にも、当局の購入プログラムに対する何らかの調整、恐らく下方向への幾分の調整があり得ると思う」「購入プログラムは景気の勢いを強めるという大きな成果を上げており、年後半に入っても継続されることが望ましい。しかし、事態が良くなっている場合は、年末までに終了することも想定外ではない」講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。




※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和