今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年6月26日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 欧州市場で一時97円を割り込んだドル円は、耐久財受注や消費者信頼感
    など、発表された経済指標が好調だったことから98円03銭までドルが
    買われる。米長期金利が一段と上昇したこともドル買いをサポート。
  • ユーロドルもドル高の流れから下落。1.31台半ばまでは上昇するものの
    上値は重く、1.30台半ばまで下落後、やや反発し1.3080−85で引ける。
  • 株式市場は反発。多くの経済指標が市場予想を上回ったことを好感し、ダウは
    100ドル高。徐々に米「緩和縮小」を織り込む動きに。
  • 債券相場は7日続落。好調な経済指標が「出口戦略」に近づくとの見方から
    債券価格は下落し金利は上昇。
  • 金は続落し、原油は続伸。
  • 4月ケースシラー住宅価格指数 → +12.05%
  • 4月FHFA住宅価格指数 → +0.7%
  • 6月消費者信頼感 → 81.4
  • 5月新築住宅販売件数 → +2.1%
  • 6月リッチモンド連銀製造業指数 → 8
    ドル/円97.24 〜 98.03
    ユーロ/ドル1.3065 〜 1.3143
    ユーロ/円127.72 〜 128.20
    NYダウ+100.75 → 14,760.31ドル
    GOLD−2.00 → 1,275.10ドル
    WTI+0.14 → 95.32ドル
    米10年国債+0.068 → 2.612%


    本日の注目イベント

  • 独   独7月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 欧   メルシェ・ECB理事講演
  • 米   1−3月GDP(確報値)
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演





米国10年債がさらに下落し、長期金利は2011年以来となる2.61%台まで上昇しました。


この日発表された多くの経済指標がほぼ市場予想を上回り、「緩和縮小」がより意識されたことが背景ですが、


これまで同じ歩調を見せて来た株式市場は上昇しています。


「量的緩和縮小」が株安、債券安を引きおこしてきましたが、株式市場が徐々に「出口」を織り込み始めて来たと、


考えられるかもしれません。





それにしても米経済指標は好調です。


特にケースシラー住宅価格指数は前年同月比12.05%と、好調だった3月に比べても一段と上昇しています。


住宅市場の活況が価格上昇につながり、個人消費の拡大に貢献していると予想されます。


FRBが景気の先行きに自信を持つ理由も解るような気がします。





米経済指標の改善と長期金利の上昇がドル円を押し上げ、昨日は一時96円台後半まで下落したドル円は98円台まで


反発しました。


早朝のオセアニア市場でも98円24銭までドル高円安が進行しています。


ドル円は米長期金利の動きに素直に反応している状況です。





FRBが「量的緩和縮小」のタイミングを模索していることと、米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大していることで


ドル円が再び93円台まで下落するリスクは徐々に後退しているものと思われますが、一方で上値も


98円〜98円80銭辺りを抜け切れずに重い展開が続いています。


ドル円は先月後半から今月半ばにかけて、103円台後半から約10円も下落したわけですが、予約を取り損ねた実需筋は


今回の上昇局面では確実にドル売りを実行しているものと思われ、これがドルの上値を抑えていると


考えられます。





また個人投資家も、103円台後半から下落する局面では、ドルが大きく下げるとは予想しておらず、


買い下がった人も多くいます。


これらの「しこり玉」もドルの戻りを重くしているようです。





さらにテクニカルでも重要な値位置にいることが解ります。


「日足」の一目均衡表を見ると、「雲の下限」が98円台前半にあり、これがドルの上昇を抑えているのが見て取れます。


しかもこの動きは先週後半から続いており、「雲の厚さ」を確認すると、そこそこの厚さであることからドル上昇も限定的と


予想され、「ドルを売りたい」衝動にも駆られます。


しかもこの雲(先行スパン1と2)はこれまでのドル下落の影響を受け「ねじれ」を起こしており、まだ解消はされていません。


「遅行スパン」も依然としてローソク足の下に位置していることから、さらなる「日柄」が必要かと思われます。





ただし、「8時間足」までの比較的短い足ではすでに「遅行スパン」は好転しており、「転換線」も「基準線」を上回っています。


このことから、93円台を底値に徐々に上昇に向かっているいることが理解できますが、99円台に乗せることが出来るかどうか、


そして99円台を維持できれば100円台を再びトライする準備が完了するのではないかと予想しています。





そうは言っても、今週はそれ程重要なイベントはありません。


100円台を試すにはそれなりの材料が必要です。





そう考えると、やはり来週の「6月の雇用統計」まではレンジ相場が続くと見ておく方がいいかもしれません。


それでも神経質な相場展開は続いているため、大きな値動きが無いとは言えません。


引き続き海外市場の値動きには注意が必要です。


本日の予想レンジはやや上値を考慮しつつ、97円30銭〜98円70銭と見ています。















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
5/3 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「米金融当局は過去数年間にわたり非常に努力しているが、実質的な経済成長を改善することはできそうもない。これ以上バランスシートを拡大すれば景気刺激策を解除する際の『出口戦略』に伴うリスクを助長することになる」講演で。
5/6 ドラギ・ECB総裁 今後数週間以内に発表されるユーロ圏の全ての経済統計を注視し、必要であれば再び行動する用意がある」「定例政策員会は初めて下限政策金利である中銀預金金利をゼロ未満に引き下げる可能性についてオープンに議論することを決定した」ローマでの講演で。
5/9 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「早ければ次回FOMCで縮小着手することが望ましい」量的緩和に関して記者団に。
5/16 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「われわれは早ければ夏にも、債券購入ベースを幾分減速し、すべてが期待通りに進めば今年の遅い時期にプログラムを終了する」オレゴン州ポートランドの講演で。
5/20 エバンス・シカゴ連銀総裁 「現在のところ金融政策は適切だ」「インフレが当局の目標に近づくことを望んでいる」講演で。
5/22 バーナンキ・FRB議長 「時期尚早の金融引き締めは、金利の一時的な上昇につながる可能性があるものの、他に景気回復の減速や腰折れ、またインフレの一段の低下を招く大きなリスクも伴う」「(労働市場が)本質的かつ持続的な形で改善すれば、今後数回の会合で債券購入のペース減速を決定することもあり得る」議会証言で。
6/3 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「早ければこの夏にも、当局の購入プログラムに対する何らかの調整、恐らく下方向への幾分の調整があり得ると思う」「購入プログラムは景気の勢いを強めるという大きな成果を上げており、年後半に入っても継続されることが望ましい。しかし、事態が良くなっている場合は、年末までに終了することも想定外ではない」講演で。
6/19 バーナンキ・FRB議長 「その後のデータもわれわれの現在の経済予想と大まかに沿う状況が続けば、来年上期にかけて慎重にステップを踏みながら購入ペースの減速を続け、年半ばごろには購入を終了させる」FOMC終了後の記者会見で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。




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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和