2013年7月2日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は値動きが少ない展開の中じり高に推移。日米の株価が堅調
だったことや、米経済指標が好調だったことで99円87銭までドル高が
進む。 - ユ−ロドルも小動きながらユーロ円の上昇に合わせるようにユーロ高が
進み、1.30台前半から1.3067まで上昇。豪ドルなどクロス円も堅調
に推移し、円の弱さが目立った。 - 株式市場は反発。好調な経済指標に支えられダウは65ドル高と、
1万5000ドル台に迫る水準まで上昇。 - 債券相場は小動き、10年債利回りも先週末とほぼ変わらず
- 金は大幅に反発。先週末比32ドル高で1255ドル台に、原油も大幅高。
- 6月ISM製造業景況指数 → 50.9
ドル/円 99.55 〜 99.87 ユーロ/ドル 1.3014 〜 1.3067 ユーロ/円 129.79 〜 130.24 NYダウ +65.36 → 14,974.96ドル GOLD +32.00 → 1,255.70ドル WTI +1.43 → 97.99ドル 米10年国債 −0.003 → 2.477%
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 日 6月マネタリーベース
- 欧 ユーロ圏5月生産者物価
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 パウエル・FRB理事講演
ドル円は久しぶりに値幅が出ず、小動きの展開でしたが、終始99円台を維持しており、対ユーロ、豪ドルなどに
対しても弱含む展開でした。
日米の株価が安定し、懸念された上海株式市場もやや落ち着きを見せたことで「リスクオン」の流れから
円売りが優勢な展開でした。
昨日の日経平均株価は午後には、マイナスからプラスに転じ175円高と、この日の高値で引けたことで
ドル円のサポートとなり、海外市場でも緩やかな円売りが続く流れとなりました。
ドル円は100円台には届かなかったものの、99円台後半まで円売りが進み、ユーロ円も130円台まで
円安が進んでいます。
豪ドル円も約20日振りに92円台に乗せ、長く続いた豪ドル安も調整期間を終えた可能性も出てきました。
89円台〜91円程度でもみ合って来た豪ドル円は、国内の輸出企業の業績悪化や、オーストラリア準備銀行の
「豪ドルは依然として高すぎる」との見方に、「再利下げ」の可能性が常に上値を抑えてきました。
本日RBAの政策委員会が開催され政策金利が発表されますが、市場の大方の見方は「据え置き」のようです。
このあたりの観測も豪ドル買いにつながったものと見られますが、豪ドル円については上値に「しこり玉」も多く、
このまま上昇に転じるかどうかは不透明です。
豪ドルは資源価格との相関性が強いことは良く知られていますが、それ以外にも「NY株式市場」との相関度も結構
あります。
NYダウが上昇すれば「リスクオン」が進み、高金利の豪ドルが買われるケースが多いようです。
「米金融緩和縮小」観測が高まりNY株式市場が急落しましたが、ここにきてやや落ち着きを取り戻していることも
豪ドルの上昇につながっていると見られます。
99円台後半まで戻ってきたドル円はさすがに100円を意識してか、ここからの上昇にはブレイキがかかっています。
今週末には米雇用統計を控えていることもあり、ここから積極的にドル買いを進めるのもリスクがありそうです。
市場はひとまず「雇用統計を見極める」という雰囲気が支配的で、先ず雇用統計の前哨戦となる、明日の「ADP雇用者」
に注目が集まります。
今月は「米雇用統計」以外にも、21日には日本の「参院選」を控えています。
ここで先月の「都議選」のように自民圧勝ということになると、再び株高が進み、ドル高円安の流れが加速することも
考えられます。
1万2600円程度まで売られた日経平均株価が昨日は既に1万3850円まで反発していることも、先を読んでの
動きかもしれません。
投資家の皆さんも、ここは「米雇用統計」だけではなく、その後の「参院選」の結果を睨んだ中でポジションメイクを
する必要があろうかと思います。
「アベノミクス」に期待が先行し103円74銭まで進んだドル高円安が、米金融緩和縮小観測の高まりや、
その後の「アベノミクス」の成長戦略への失望感から約10円も円高が進みました。
今後もこの2つが材料になることは間違いありませんが、加えて中国の株式・金融市場も波乱含みです。
引き続き株価の動きにも注意が必要です。
今日の日経平均はNY株高もあり、やや上昇して始まりそうです。
株価の上昇にドル円がどこまで円安に振れるか注目ですが、まだ100円台を試す展開でもなさそうです。
仮に100円台を試す展開があったとしても、まだ定着する程までに「リスクオン」の流れが高まってはいないと
考えています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
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※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



