2013年7月3日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 日経平均株価が4日続伸し、1万4000円台を回復したことで
ドル円は海外市場で100円の節目を抜ける。100円台ではストップ
ロスのドル買いも巻き込み100円73銭まで上昇。週末の雇用統計に
対する上振れ観測もあり、円は全面安の展開。 - ドル高円安の流れに、ユーロドルでもドル高が進み一時1ヵ月振りとなる
1.2964までユーロ安が進行。 - 株式市場は反落。雇用統計に慎重な見方が広がり、ダウは42ドル安。
- 債券相場は横ばい。10年債利回りも前日とほぼ変わらず2.47%台。
- 金は反落。原油価格は続伸し100ドルの大台に迫る。
ドル/円 99.81 〜 100.73 ユーロ/ドル 1.2964 〜 1.3038 ユーロ/円 130.05 〜 131.11 NYダウ −42.55 → 14,932.41ドル GOLD −12.30 → 1,243.40ドル WTI +1.61 → 99.60ドル 米10年国債 −0.006 → 2.471%
本日の注目イベント
- 豪 豪5月貿易収支
- 豪 豪5月小売売上高
- 中 中国6月非製造業PMI
- 中 HSBC6月サービス業PMI
- 欧 ユーロ圏総合PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏6月サービス業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏6月小売売上高
- 米 6月ADP雇用者数
- 米 5月貿易収支
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 6月ISM非製造業景況指数
- 米 株式・債券市場は短縮取引
昨日の東京株式市場では日経平均が246円高と、4日続伸し1万4000円台を回復。
この間の上げ幅は1200円にもなり、株高を好感したドル円は海外市場で100円の節目を大きく超えました。
個人的には一気に100円を超える可能性は少ないと予想し、仮に100円台を回復しても「定着」には時間が
かかると見ていましたが、今週末まで100円が維持できればどうやら見方を変えなければならないかもしれません。
昨日の海外市場では「株安・金利低下」にも拘らず、ドル円は上昇しました。
これは先月バーナンキ・FRB議長が金融緩和縮小に言及した時の状況と同じです。
量的緩和の縮小により株式・債券市場への資金流入が減少するとの見方から株式・債券が売られ、昨日は長期金利が
やや低下しましたが、通常は債券が売られることで金利が上昇し、ドル高円安につながります。
市場の一部には週末の雇用統計では良好な数字が発表されるとの見方があり、FRBは早期に緩和縮小に動く
といった予想が根強いようです。
これが株安にも拘わらずドル円を押し上げたと見られます。
また、FRBが緩和縮小に動く一方、日銀は緩和を継続するという、日米金融当局の「政策スタンスの差」を
理由に挙げるコメントもありましたが、やや後講釈の感は否めません。
この見方は4月の日銀による異次元緩和実施の時から変わっていません。
基本的な流れは景気回復が進む米国と、デフレからの脱却に奔走する日本との差がドル高円安をもたらすという
ものです。
景気が回復すれば長期金利が上昇するのは自然の流れです。
米長期金利が上昇すれば、日米金利が拡大しドル高要因になります。
また、昨日実施された日本の10年債国債の入札も無難に終わり、長期金利は0.8%台後半で安定してきたことも
株高円安をサポートしています。
既に今年は前半を終えたわけですが、特徴的なのは、このところのドル円は下落すればかなりの値幅を伴って下げ、
反対に上昇に転じると、こちらも一方的に上昇しています。
ドル円のボラティリティーが高止まりしており、市場がやや投機的になっていることが背景かと思われます。
5月に103円74銭まで上昇したドル円は、その後93円台後半まで急落し、そして足元では100円台後半まで
値を戻し、下落幅の7割程度戻したことになります。
ドルが急落する過程では将来のドル高を予想し、ドルを買い下がった投資家も多くいたものと思われます。
しかし、さすがに10円も値を下げると「底値」が見えなくなり、不安に駆られます。
そのためやむなく「損切り」を決断した方もいたはずです。
約1ヵ月の「時間軸」を経て、ドル円は元の鞘に戻ろうとしています。
「もう少し余裕さえあったら・・・」という声も聞こえてきそうですが、そのためにはやはり日ごろから
「低レバレッジ」で取引を行うしかありません。
そしてさらに重要なことは、余裕がありトレンドが正しいのであれば日々の動きに「一喜一憂しない」心構えも
必要だということです。
100円台後半まで上昇したことで、テクニカル的にも再び上昇傾向を見せ始めています。
「日足」の一目均衡表では「転換線」が「基準線」を下から上抜けし「好転」を見せています。
「日足」で「好転」を見せると比較的長いトレンドを形成することで知られており、昨年10月の78円台前半で
「好転」を見せたドル円は、今年5月に100円を割り込むまで「逆転」を見せていませんでした。
個人的にはまだ100円台が定着することに確信は持てませんが、本日101円30銭を明確に上抜けするようだと
「100円台を固めた」と見ることができるかもしれません。
それは「日足」の「雲」を抜けることになり、さらに「遅行スパン」もローソク足を抜けることになるからです。
ドル円が再び103円台に向けて、一段の上昇をみせるかどうかの分岐点にいます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
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※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



