今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年7月10日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は101円台前半でやや膠着。株高から下値は支えられているものの、
    101円台半ばが徐々に重くなる展開。本日のFOMC議事録やバーナンキ議長の
    講演が値動きのきっかけになるとの見方も。
  • ユーロドルはECBによる金融緩和政策が長期化するとの見通しや、
    格付け会社S&Pがイタリア国債を格下げしたことで売りが加速。
    一時は1.2755までユーロ売りが進み、約3ヵ月振りの安値を記録。
  • 株式市場は4日続伸。企業決算が予想を上回るとの期待や、金融緩和縮小
    にも耐えられるほど経済成長は力強いとの楽観的な見方が株価を押し上げる。
    ダウは75ドル高で1万5300ドル台を回復。
  • 債券相場は小動き。3年債入札では落札利回りは上昇したものの、
    長期金利は前日とほぼ変わらず。
  • 金は続伸。原油価格も小幅に反発。
    ドル/円100.82 〜 101.27
    ユーロ/ドル1.2755 〜 1.2865
    ユーロ/円128.70 〜 130.16
    NYダウ+75.65 → 15,300.34ドル
    GOLD+11.00 → 1,245.90ドル
    WTI+0.39 → 103.53ドル
    米10年国債+0.002 → 2.640%


    本日の注目イベント

  • 中   中国6月貿易収支
  • 中   中国6月人民元建て融資(6/10-15日に発表)
  • 中   中国6月マネーサプライ(6/10-15日に発表)
  • 日   日銀金融政策決定会合(11日まで)
  • 独   独6月消費者物価指数(改定値)
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 米   FOMC議事録(6/18 19日分)
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演





100円台に入ると押し戻されるものの、101円台半ばが徐々に重くなりつつあるドル円は、やや膠着状態です。


重要な経済指標がないとはいえ、株高が下値をサポートする一方、上値は急速なドル高に対する警戒感もあり


動きにくい展開になっています。


本日のFOMC議事録と、その後のバーナンキ議長の講演内容を見極めたうえで新たな動きも出て来るのでは


との期待もあります。





昨日はクロス円にやや異なった動きがありました。


東京の夕方、欧州市場が開くとユーロ円や豪ドル円が急上昇し、ユーロ円は130円台半ばを超え、豪ドル円は


93円近辺まで円安が進みました。


豪ドル円はその後93円台に乗せる場面がありましたが、ユーロが急落したことで徐々に円買いが優勢となっています。





アスムセンECB理事が、ECBによる金融緩和は長期化すると発言したことでユーロ売りが加速し、


さらに格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がイタリア国債の格付けを1ノッチ引き下げたことで


ユーロドルは1.28台を割り込み、1.27台半ばまで下落しました。


この流れにユーロ円も128円台後半まで下落していますが、豪ドル円の下落は限定的でした。





まだ明確なトレンドとは言えませんが豪ドル円が底入れしてきた可能性があります。


急落した豪ドル円はここ1ヵ月の間、89−92円台でもみ合ってきました。


その中でも後半は、90−92円で推移して来ましが、昨日からこのレンジを上抜けし上昇する気配を見せています。


「日足」チャートを見ると、長い間調整を続けてきたことから重要な「200日線」からかい離し、上昇してもこの線が


抵抗線として機能してきました。


昨日もこの抵抗線の突破を試していますが、今のところ抜け切れてはいません。





一方で「MACD」では6月の後半から既に「ゴールデンクロス」を示現しており、一足早く上昇を示唆した動きに


なっています。


また、重要な「転換線」と「基準線」の動きを見ても2日に好転を起こしています。


「4時間足」でも200日線と交わっていることから、92円80線ー93円10銭辺りを抜けきれば上昇に弾みが


付く可能性があります。





先のRBAの声明文では「豪ドルは下落したものの、依然として割高だ」との文言がありました。


そのため政策金利の再利下げ観測も拭いきれていません。


ただ、それでもチャートだけを純粋に見ると上昇する可能性を否定できません。


特に昨日はユーロ円と歩調を合わせ上昇し、その後ユーロ円が急落したにも拘わらず「粘り腰」を見せています。


その結果、ユーロオージー(EUR/AUD)は1.39から1.39台半ばまで豪ドル高が進んでいます。





まだ上値が重く、一気に上昇する展開ではないと思われますが、105円台からの下落が始まってから既に約3ヵ月の


「日柄調整」を経てきました。


この間持ち高調整もかなり進んだものと思われます。


長期投資を基本とし、金利差を狙った取引を志向している個人投資家にとっては、そろそろ豪ドルへの再投資を


考えるチャンスが巡ってきたかもしれません。


93円台半ばを超えれば「遅行スパン」も好転すると見られますが、その上の日足の雲は比較的厚く、


96円台を超えなければ本格的な上昇とは言えないかもしれませんが、今後は注意深く見て行きたいと思います。





本日のバーナンキ議長の講演は、日本時間明日の朝5時10分に予定されています。またFOMC議事録の公表も


日本時間夜中の3時で、いずれもライブというわけにはいきませんが値動きには注意が必要です。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 パウエル・FRB理事 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。
7/4 ドラギ・ECB総裁 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。




※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和