2013年7月22日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は経済指標の発表もなく、さらに日本の参院選の行方を見極めたい
との雰囲気もあり小動き。100円台前半までドルが弱含む場面もあったが
その後ドルが買い戻され、100円50−60銭の高値圏で引ける。 - ユーロドルも値動きは小幅。1.31台前半から半ばで推移し、方向感が
見られない展開が続く。 - 株式相場はもみ合い後、前日とほぼ同水準で引ける。
- 債券相場は反発。株価が小幅に下落したことと、前日のバーナンキ議長の
議会証言を受けて買いもの優勢の展開に。10年債利回りは2.48%台まで低下。 - 金は続伸し1292ドルに。原油は前日とほぼ変わらず高値圏で推移。
ドル/円 100.10 〜 100.66 ユーロ/ドル 1.3102 〜 1.3155 ユーロ/円 131.39 〜 131.98 NYダウ −4.80→ 15,543.74ドル GOLD +8.70 → 1,292.90ドル WTI +0.01 → 108.05ドル 米10年国債 −0.054 → 2.480%
本日の注目イベント
- 米 6月中古住宅販売件数
モスクワでの「G20」では、新興国が米国の金融緩和縮小観に伴う影響を懸念する発言を繰り返したものの、
今後は金融政策の変更は注意深く行い、お互いに意思疎通をはかる必要があるということで合意。
また、昨日の参院選では自民党が圧勝し、参議院での「ねじれ」が解消。安倍政権がより盤石になることで
緩やかな「円安株高」が進むといった見方が優勢となっており、いずれも事前予想通りの展開で「サプライズ」は
ありませんでした。
今回の参院選では自民党が圧勝するとの予想が大半で、昨日夜の開票速報では8時過ぎには自民党候補が
続々と当選を決め、その流れは終始続きました。
今朝の為替市場は予想通りの結果に終わったことからドル円は100円台半ばで推移し、先週末のNY市場の引け値
からほとんど変化はありません。
安倍政権が信任されたことで、今後は第3の矢である「成長戦略第2弾」がどのような内容で、それが具体的な
成長につながるものなのかどうかが問われることになります。
黒田日銀総裁とともに、デフレからの脱却、そのための金融緩和策の継続、そして2%のインフレ率の達成に向けた
政策運営を積極的におこなって行くものと思われます。
従って今後も緩やかな「円安株高」傾向が続くと見られます。
バーナンキ議長の議会証言、モスクワでのG20、そして参議院選挙と、重要イベントは消化してしまいました。
ドル円は下値も限定的ですが、上値も100円台後半から101円台半ばが抜けにくい状況となっており、動きにくい展開が
続きそうです。
そんな中でやはり注意すべきは株価の動向です。
今週からはその株価に影響を及ぼす4−6月企業決算発表が始まります。
円安の影響もあり、大方の企業が好決算を発表するものと予想されますが、ある程度は織り込まれているため
「増配」や「自社株買い」など、株主配分にどれだけ配慮するかも重要なポイントになってきそうです。
株主を重視する政策をとり、好決算を発表するようなら日経平均株価も1万5000円台を回復し、場合によっては
1万6000円を伺う展開があるかもしれません。
そうなるとドル円も102ー103円を試す展開も予想されます。
今年5月に日経平均が1万5600円程度まで上方した際に、ドル円は103円74銭の今年の最高値を記録した
ことは記憶に新しいところです。
株価とドル円の相関度は依然高いと考えられます。
足元では先ず100円台を値がためできるかどうかが注目されます。
先週金曜日の朝方もドル円は株価に翻弄される展開がありました。
ドル円は前日のNY市場でダウ平均が過去最高値を更新したことを受けドル高で推移し、100円87銭まで上昇し
101円台テストの期待もあった矢先です。
前日比100円を大きく超える上昇を見せていた株価が急落し、わずか10分ほどで400円を超える下落をみせました。
株価の急落に伴いドル円も100円台前半まで一気に下落し、その後99円台後半まで円が買い戻される展開でした。
先物市場で大量の売り物が出て、現物株の急落につながったようですが、為替と株価の連動性を思い知らされた
瞬間でしたが、個人投資家にとっては何が起きたのか理解できなかったのではないかと思います。
今後も株価の動きには十分注意が必要です。
ドル円は上述のように選挙結果を織り込んでいたためドル高への影響は限定的かと思われます。
場合によっては利益確定のドル売りで下押しされる場面があるかもしれません。
ただ、冷静に考えれば政権の安定は「ドル高円安要因」であることは間違いなく、夕方からの海外市場の反応にも
注意しなければなりません。
また長い目でみれば、今回の選挙結果は安倍政権にとっても極めて「プラス」に作用することになります。
そのため、米経済指標の内容に上下しながらも、円は緩やかな下落を続けて行く可能性が高いと思われます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/2 | パウエル・FRB理事 | 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。 | |
| 7/4 | ドラギ・ECB総裁 | 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。 | |
| 7/15 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は適切だ」インタビューに答えて。 | |
| 7/17 | バーナンキ・FRB議長 | 今後の方針について「経済統計に応じて判断する」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



