2013年7月23日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 参院選での自民党圧勝が決まったが、アジア市場では利益確定の
ドル売りが優勢の展開となり、欧米市場でもこの流れが続く。
ドル円は上記理由に加え、経済指標が予想を下回ったこともあり下落。
一時99円28銭まで円が買い戻された後、99円台半ばまで戻して引ける。 - ユーロドルは小幅に続伸。ドルが主要通貨に対して下落したことを受け、
1.31台から1.3218までユーロ高が進む。 - 株式市場は小幅に上昇。住宅関連指標がさえない結果だったことで、緩和縮小が
遅れるとの見方から株価は小幅に上昇。ダウは1ドル高、S&P500は3ポイント高。 - 債券相場は先週末とほぼ変わらず、10年債利回りは2.48%台に留まる。
- 金は大幅に買われ3日続伸し1300ドル台を回復。原油価格は4日振りに反落し
106ドル台で取引を終える。 - 6月中古住宅販売件数 → 508万件
ドル/円 99.28 〜 99.96 ユーロ/ドル 1.3160 〜 1.3218 ユーロ/円 131.15 〜 131.60 NYダウ +1.81 → 15,545.55ドル GOLD +43.10 → 1,336.00ドル WTI −1.14 → 106.91ドル 米10年国債 +0.004 → 2.484%
本日の注目イベント
- 欧 7月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
- 米 7月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 5月FHFA住宅価格指数
- 加 カナダ5月小売売上高
アジア市場も欧米市場も、今回の参院選の与党圧勝は予想通りの結果と受け止め利益確定のドル売りが優勢な展開
となり、ドルの上値は重く99円台での取引で推移しました。
NY市場では中古住宅販売件数が市場予想を下回ったこともあり、一時99円28銭までドルが売られ、国会での
「ねじれ解消」も特段材料にはならなかったようです。
先週行われたバーナンキ議長の議会証言が蒸し返され、中古住宅販売件数が振るわなかったことで、金融緩和縮小の
開始が遅れるとの観測さえ出たようです。
これは米長期金利の推移を見ても明らかで、10年債利回りは今月半ばまでは2.5%〜2.7%台で推移していた
ものが、先週あたりからは2.4%台後半まで下落(価格は上昇)しています。
早ければ9月のFOMCで金融緩和縮小が決まるのではないかといった見方が後退していることを表しています。
米長期金利の上昇はドル高要因であるため、金利が下落すればドルが売られることになります。
米景気が回復基調に向かい、主要な経済指標が堅調に推移して行くことが予想されますが、それでもその内容が市場予想を
下回る結果になるとドル売りで反応します。
市場の最大の関心は、どのタイミングで緩和縮小に踏み切るのかという点に集まっていることから、経済指標の結果には
素早く反応する展開が続きそうです。
国会では安倍政権が一段と安定性を増すことになるわけですが、今後発表される「成長戦略第2弾」の中身が問われる
ことにもなります。
TPP、企業減税、医療改革、あるいは農業問題など、今後取り組んでいくべき課題は山積しています。
それらをどのように「経済成長」につなげていくことができるのかが、今年後半のメインテーマになると言えます。
今週のドル円はやや決定的な材料に欠けることから方向感が出にくく、一進一退の展開が続くと予想されます。
それでも昨日の朝方のように、大量のドル売りが持ち込まれると相場は一気に一方方向に振れます。
市場参加者も徐々に減少し、海外市場ではバケーションのピークを迎えます。
チャートを確認すると、「日足」では5月から6月の乱高下がちょうど天井と底を形成し「三角保ち合い」
(さんかくもちあい)が形成されています。
相場の上昇を抑える抵抗線は、5月22日の103円74銭から右下に引くことができます。
一方相場の下落を支える支持線は、6月13日の93円79銭を底値に右上に引けます。
その結果、足元の相場はそれらの線に挟まれ徐々に値幅を縮小しています。
99円台を割り込めば、一段の下落があるかもしれません。反対に101円台に乗せることができればさらに上昇する
可能性もあります。
「三角保ち合い」は「抜けた方向に付く」ことが原則です。
相場が膠着状態になればなるほど、こういったテクニカルが注目される傾向があります。
本日も相場を動かす材料に乏しいことから、99−100円を予想レンジにしたいと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/2 | パウエル・FRB理事 | 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。 | |
| 7/4 | ドラギ・ECB総裁 | 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。 | |
| 7/15 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は適切だ」インタビューに答えて。 | |
| 7/17 | バーナンキ・FRB議長 | 今後の方針について「経済統計に応じて判断する」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



