今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年7月25日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は前日同様に99円台のもみ合いから100円台に乗せる。
    米長期金利が一時2.6%台まで上昇したことを受け100円43銭まで
    ドル高が進むが、これまで同様、100円50−70銭レベルには届かず。
  • ユーロ圏の製造業PMIが節目の「50」を超えたことでユーロドルは
    堅調に推移し1.32台でもみ合う。対円では5月以来となる132円台
    後半までユーロ高が進行。
  • 株式市場はもみ合い。キャタピラーが通期見通しを下方修正したことでダウは
    25ドル安。一方ナスダックは小幅に続伸。
  • 債券相場は大幅に続落。この日行われた5年債入札が振るわなかったことや、
    住宅関連指標が好調だったことで売りもの優勢の展開に。10年債利回りは一時
    約2週間振りに2.6%台まで上昇。
  • 金は続落。原油価格は大幅に反落し105ドル台に。
  • 6月新築住宅販売件数 → 49.7万件
    ドル/円100.03 〜 100.45
    ユーロ/ドル1.3177 〜 1.3256
    ユーロ/円132.15 〜 132.74
    NYダウ−25.50 → 15,542.24ドル
    GOLD−15.00 → 1,319.70ドル
    WTI−1.84 → 105.39ドル
    米10年国債+0.083 → 2.584%


    本日の注目イベント

  • 独   独ifo景況感指数
  • 英   英4−6月GDP(速報値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   6月耐久財受注





ドル円は前日、前々日と同じように欧州からNY市場にかけて上昇し、みたび100円台を回復しました。


過去2回は100円台を維持できずに99円台に押し戻される展開でしたが、昨日は100円台を維持して


戻って来ています。





ドル円が上昇するのに不可欠な「米長期金利の上昇」という援軍があったからです。


6月の新築住宅販売件数が49.7万件と、市場予想を上回ったことが債券売りにつながり、米長期金利を


押し上げたものですが、このところの住宅関連指標は市場予想を下回るものが多かっただけに、市場も素直に


「出口に向かう」との見方で反応した格好です。





またユーロ円を買い増す動きも見られました。


昨日発表された7月のユーロ圏製造業PMIが、好不況を判断する分かれ目である「50」を超えたため、


これを手掛かりにユ−ロ買いが膨らみました。


ユーロ円は一時132円74銭までユーロ高円安が進み、これは5月以来約2ヵ月振りのユーロ高水準です。


ドル円では上値が徐々に重くなり、5月に記録した103円74銭には依然として届かない展開が続いていますが、


ユーロ円ではいち早く5月の高値水準に近づいています。


欧州景気に対する不安がくすぶる中でも、ユーロは対ドルで堅調に推移しているため、ユーロドルとドル円を


乗じて導き出すユーロ円は、結局ユーロ高円安に振れてしまうことになります。





132円74銭まで上昇したユーロ円は「日足」など、長期的なトレンドを示す「足」では全て上向きです。


現在「月足」の「雲」を上昇中ですが、この「雲」を抜けるには138円辺りまで上昇する必要があるため


そう簡単に抜けるとも思えません。


ECBによる再利下げの可能性も残っていることから、ここからさらに一本調子で上昇するにはユーロへの


支援材料が不可欠です。


しばらくは130円台でもみ合う展開を予想します。





ドル円も100円台を維持していますが、このまま100円台を保つことができるかどうかが焦点です。


99−100円台半ばが当面のレンジと見ていますが、今日で今週3度目のテストということになります。


上述のように米長期金利が再び上昇傾向を見せ始めていることがドル高要因になっていますが、量的緩和縮小が


遅れるとの見方が増えれば、債券が買われ長期金利はすぐに低下してしまいます。


好調な経済指標が発表されるか、あるいはまだまだ「まだら模様」の域を抜けていないのかで米長期金利は上下し、


ひいてはドル円の水準を決めることになります。


「三度目の正直」ということになるのかどうか・・・。


米ワシントンポスト紙が来年1月に任期を終えるバーナンキ議長の後任に、サマーズ元財務長官が有力だと報じています。


これまではイエレン現FRB副議長が最有力候補と見られていましたが、ここにきてなぜサマーズ氏なのかは解りません。


ただ、サマーズ氏は緩和縮小には積極的な「ハト派」と見られていることから、仮に同氏がFRB議長に就任すれば


金融政策の変更が早まるとの見方もあり、ドル高円安につながったとのコメントもあるようです。


同氏は現在ハーバード大学の学長をしており、同大学の基金の運用に積極的であると聞いていますが、今後同氏の名前が


頻繁に取り沙汰されるかもしれません。















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 パウエル・FRB理事 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。
7/4 ドラギ・ECB総裁 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。
7/15 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は適切だ」インタビューに答えて。
7/17 バーナンキ・FRB議長 今後の方針について「経済統計に応じて判断する」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。




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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和