今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年7月29日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京時間で98円台半ばまで円買いが進んだ流れを受け、
    NY市場でも午前中は株安に引っ張られる格好で、一時は97円台
    後半まで円高が進む。株価が持ち直したことで98円20−30銭で
    引ける。
  • ユーロドルでも「ドル安ユーロ高」が進む。ユーロドルは上昇ペースが
    鈍かったものの1.3294まで買われたが、前日の高値と同水準で上値を
    抑えられる。
  • 株式市場は午前中に大きく値を下げたものの、引けに掛けては値を
    戻し、ダウは3ドル高で取引を終える。
  • 債券相場は続伸。株価が軟調だったことや今週のFOMCを見極めながらも
    債券には買い物が集まる。10年債利回りは2.56%台まで低下。
  • 金、原油はともに軟調となり小幅に下落。
  • 7月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 85.1
    ドル/円97.95 〜 98.70
    ユーロ/ドル1.3253 〜 1.3294
    ユーロ/円130.08 〜 130.88
    NYダウ+3.22 → 15,558.83ドル
    GOLD−7.30 → 1,321.50ドル
    WTI−0.79 → 104.70ドル
    米10年国債−0.017 → 2.560%


    本日の注目イベント

  • 日   黒田日銀総裁講演
  • 米   6月中古住宅販成約指数





ドル円はやや円を買い戻す動きが強まって来ました。


先週末の金曜日、いつものように3時の引け際に日経平均株価が急落し、前日比436円安を記録。


ドル円はこの動きに呼応するかのように98円台半ばまで円高が進行し、NYでも朝方は株価の下落に


ドル円は1ヵ月振りに98円台を割り込み、97円95銭を付けています。





米金融緩和を巡る観測が円買いを促していると思われ、17日のバーナンキ議長の議会証言をきっかけに、やや


米金融緩和は長期化するのではないかといった見方が優勢になっています。


議長はそれまでの、市場の傾きすぎた早期の緩和縮小観測を牽制する格好で「経済データ次第では継続もあり得る」と


発言し、FRBの政策スタンスをニュートラルに修正したものと思われましたが、足元では「9月にも緩和縮小」


との見方が徐々に後退しつつあります。





また、先週1週間は100円を挟む展開から、3日続けて100円台半ばの節目と見られていた100円50銭近辺


を試しましたが、上抜けできなかったことも円を買い戻す流れにつながったものと見られます。


少なくとも先週までは98−100円半ばが維持され、もみ合いが続いていましたが、足元の動きは下値のメドを


テストしている状況かと思います。





97円台を示現したことで、「日足」では「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を下抜けしています。


現在「雲」の中を下落中ですが、雲の途中には「120日線」があるため、先ずはこの値位置が最初のサポートになる


と見ていますが、水準的には97円65銭になります。


そして、「雲」(先行スパン1)を下抜けするには97円50銭を割り込む必要があります。


今週は、このサポートを維持できるかどうかが注目されます。





今週末には8月に入りますが、相場の動きは夏休み前の「最後のラり−」になる可能性があります。


明日からFOMCが開催されますが、31日には米第2四半期のGDPが発表され、さらには週末には7月の雇用統計


が発表されます。


また、1日にはECB政策委員会も開かれドラギ総裁の記者会見もあります。


これだけ重要イベントが控えていることから、相場の動きも大きくなるものと予想されます。





バーナンキ議長はこれまでも「今後の政策は経済データ次第だ」と繰り返し、特に雇用状況がその決め手になる


と発言してきました。


その意味で今週末の「7月の雇用統計」と、9月6日に発表される「8月の雇用統計」はこれまで以上に重要なものと


なります。


そうなると必然的に民間の雇用統計である「ADP雇用者数」も重要な意味を持ってきます。


仮にここで好調な数字がでると、本番の雇用統計への期待が高まり、ドル高円安に振れることも考えられます。


もちろん軟調な内容であれば、ドル円が97円割れを試すことも考えられます。





ただそれでも日米の量的緩和を巡るスタンスには大きな差があります。


金融緩和縮小を巡る動きが「9月説」であれ、「12月説」であれ、緩和縮小に向かっていることは事実で、


ようやく「異次元の緩和」を実施した日本との差は変わりません。


従って、足元ではドルが軟調な展開を見せ始めていますが、どこかでドルが弱含んだ場面では拾っておきたいと


思います。


ドル円は一旦下落すると、結構な値幅で売られることがこれまでの経験で解っています。


5月に103円74銭を記録し、その後一気に円買いに振れた際93円台後半まで下落した時も同様でした。


今回はその際記録した93円78銭を下回るドル安に向かう相場展開とは見ていません。


足元では2.56%で推移している米長期金利がドル円をサポートすると予想しています。





本日も株価の動きが重要です。


日経平均株価は節目の1万4000円を割り込みそうな気配ですが、どこまで深押しするのかがポイントです。


先週末と同様に400−500円の大幅下落を見せるようだと、97円台半ばを割り込む可能性がないとは言えません。


予想レンジは97円30−98円80銭程度と見ています。





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明日(30日)は都合により「今日のアナリストレポート」を休ませていただきます。


予めご了承下さい。

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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 パウエル・FRB理事 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。
7/4 ドラギ・ECB総裁 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。
7/15 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は適切だ」インタビューに答えて。
7/17 バーナンキ・FRB議長 今後の方針について「経済統計に応じて判断する」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。




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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和