2013年8月6日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は99円台から緩やかに下落。ISM非製造業景況指数が 良好だったことで98円78銭近辺まで戻す場面もあったが、株価の下落に 伴い98円18銭までドル安が進む。
- ユーロドルは一足早く夏枯れ相場の様相。1.32台半ばを挟んで 一進一退。値幅も30ポイント程度と小動き。
- 株式市場はまちまち。海外の株式市場が下落したこともあり、利益確定の売り物に 押されダウは46ドル安。ナスダックは3ポイント高で引ける。
- 債券相場も軟調。米サービス業の景況が予想以上に拡大したことで、債券購入の 縮小が始まるとの見方が優勢となり価格は下落。
- 金は小幅ながら5日続落。原油も続落。
- 7月ISM非製造業景況指数 → 56.0
ドル/円 98.18 〜 98.78 ユーロ/ドル 1.3233 〜 1.3267 ユーロ/円 130.15 〜 130.88 NYダウ −46.23 → 15,612.13ドル GOLD −8.10 → 1,302.40ドル WTI −0.38 → 106.56ドル 米10年国債 +0.048 → 2.638%
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 豪 豪6月貿易収支
- 日 6月景気動向指数
- 欧 伊4−6月GDP(速報値)
- 英 英6月鉱工業生産
- 米 6月貿易収支
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
昨日はこの欄で「ドル円の上値が切り下がっていることが懸念される」と述べましたが、日米の株価の下落もあり
ドル円は上値の重い展開となっています。
ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったにも拘わらず、ドル円は98円台前半まで下落し、NY市場は
ほぼ同水準で取引を終えました。
先週重要イベントを終えたこともあり、値動きは値幅の割には緩慢でこれからの動きを象徴するような感じです。
特にユーロドルの動きが鈍く、ほとんど動いていません。そのためドル円が円高に振れた分、ユーロ円も
下落した格好になっています。
本日も大きな値動きは期待できそうもなく、いよいよ夏枯れ相場に入りそうです。
「タカ派」の代表でもあるフィッシャー・ダラス連銀総裁は講演で、米当局が850億ドルの債券購入を縮小させる
時期は近づいていると指摘しました。
総裁は米失業率が先月7.4%に低下しており、債券購入ペースを減速させる決定は「実効段階に近づきつつある」と
述べています。
フィッシャー総裁はFOMCのメンバーですが、今年は投票権を持っていません。
もともと「金融緩和」に否定的な「タカ派」であることから、この日の発言は市場への影響はありませんでした。
本日は午後1時半にオーストラリア準備銀行が政策金利の発表を行います。
市場はすでに0.25%の利下げを見込んでおり、昨日の海外市場で豪ドルは対米ドルで0.8870まで
売られています。
この水準は2010年8月以来の安値となり、本日の利下げはかなり織り込まれたと見ることができます。
チャートを見ても「日足」「週足」などで次々に下値を切り下げ、現在は「月足」に頼るしかありません。
「月足」では120日線が0.8640に位置しており、目先はこの水準で下げ止まるかどうかが焦点になります。
仮にこの水準を割り込むと、その下は0.8510となり、ここは「雲の下限」であることから強力なサポートになる
ものと思われます。
先週のRBA総裁の発言でも、一段の豪ドル安を容認したと見られる内容だったことから豪ドル売りが加速した格好に
なっていますが、オーストラりアにとって最大の貿易相手国である中国の景気に底入れ感がでてこない限り、豪ドルの
反発は見込みにくい状況です。
今週は8日(木)にもオーストラリアの雇用統計が発表されます。
ここで雇用の悪化が確認されるようだと、上記水準を目指すことになりそうです。
ブルームバーグによると、豪州の代表的株式インデックスであるASX200先物指数はシドニー時間朝7時の
時点で0.2%下落しているようです。
ドル円は動きにくい展開が予想されます。
98円台を割り込む勢いもなさそうですが、ドルの戻りが鈍いと確認されれば98円割れを試す展開もありそうです。
終日株価を睨みながらの動きになりそうです。
予想レンジは97円90銭ー98円70銭程度を見込んでいます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/2 | パウエル・FRB理事 | 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。 | |
| 7/4 | ドラギ・ECB総裁 | 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。 | |
| 7/15 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は適切だ」インタビューに答えて。 | |
| 7/17 | バーナンキ・FRB議長 | 今後の方針について「経済統計に応じて判断する」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。 | |
| 7/30 | スティーブンス・RBA総裁 | 「需要を支えるために必要なら一段の金融緩和を行う余地をインフレ見通しが与えている」講演で。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書



