今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年8月8日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はアジア市場で97円台を割り込んだ流れが続き、NY市場でも 円を買い戻す動きが優勢。株価の下落と、長期金利の低下を手掛かりに一時 96円32銭まで円高ドル安が進行。
  • ユーロドルは1.32台後半からドル安の流れに連れ上昇し、 1.3347まで買われる。ドイツの鉱工業生産が予想を上回ったことが 背景。
  • 株式市場は3日続落。債券購入プログラムを9月にも縮小するとの見方が 依然として重しとなり、ダウは48ドル安。
  • 債券相場は3日振りに反発。好調な10年債入札を受け買い意欲が高まる。 10年債利回りは小幅に低下し2.6%前後に。
  • 金は反発。原油は3日続落し104ドル台に。
  • 6月消費者信用残高 → +138.1億ドル
    ドル/円96.32 〜 97.26
    ユーロ/ドル1.3291 〜 1.3347
    ユーロ/円128.45 〜 129.40
    NYダウ−48.07 → 15,470.67ドル
    GOLD+2.80 → 1,285.30ドル
    WTI−0.93 → 104.37ドル
    米10年国債−0.043 → 2.599%


    本日の注目イベント

  • 豪   豪7月雇用統計
  • 日   6月国際収支
  • 日   7月景気ウォッチャー調査
  • 日   黒田日銀総裁記者会見
  • 中   中国7月貿易収支
  • 欧   ECB月報
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   オバマ大統領、サマラス・ギリシャ首相と会談





昨日のドル円は、やはり97円50銭という水準がカギでした。


朝方にこの水準を割り込むと、ストップロスのドル売りを巻き込み一気に97円台前半まで下落。


その後値ごろ感からドル買いが入ったものの、反発も97円50銭前後までで、東京時間3時前には


日経平均株価が576円安の安値引けしたことから97円を割り込みました。





欧州市場ではもみ合いが続き96円台では底堅い動きを見せたものの、NY市場では再び円買いの流れが加速し


96円台前半までドル安が進みました。


米国では依然として金融緩和縮小観測が根強く、これがNY株式市場の売り圧力となり、さらにNYの株安が


日経平均株価へ影響を与える展開になっています。





一方日本サイドの問題は株価が薄商いの中急落する荒っぽい展開が続いていることと、消費税引き上げ問題が


不透明感を増幅させていることがあります。


また昨日から始まった日銀金融決定会合では「追加の金融緩和はない」との見通しが円買いにつながっているとの


指摘もあります。


そもそも今回の会合では政策変更はなく「無風」と予想が市場の一致した見方でしたが、それ自体が足元では


「円買い材料」と捉えられているところに、今の市場のセンチメントが象徴されているようにも思えます。





クリーブランド連銀のピアナルト総裁は昨日の講演で「労働市場の回復ペースは加速してきた」とし、


「労働市場が昨年秋からの力強い道筋を維持した場合は、私は毎月の資産購入の規模縮小に備えるだろう」と


述べました。


今週に入り、地区連銀総裁の講演が多く行われていますが、これまでの内容は全ての総裁が緩和縮小に前向きな


発言を行っています。


これが株価の下落につながっている訳ですが、緩和縮小は本来ドルの買い材料と考えられますが、株価の下落で


「リスクオフ」が進み、こちらに反応して円が買われる状況が続いています。


また、緩和縮小は債券相場にもマイナスに働き、債券が売られれば金利が上昇し、金利上昇がドル円をサポートする


ことになりますが、債券が株式に比べ売りこまれず粘り腰を見せていることが影響していると見られます。





97円を割り込み、96円台半ばも割り込んだドル円は、ここから下値にはそれ程目立ったサポートはありません。


節目という意味では96円ちょうどが意識されますが、それが抜ければいよいよ95円ということになります。


今日も株価の動きに要注意ですが、新聞によると株式市場の方も夏休みのため市場参加者が減っているということもあり、


値幅が出易い状況です。


昨日のように予想以上の下落幅を見せる様だと、96円台割れがあるかもしれません。


ただ、先週末の雇用統計直後からは3円60銭程下げてきたため、短期的には戻しがあるかもしれません。


今朝の7時前から8時過ぎまでの動きを見ていると、ドル円がやや買い戻されています。


「早起き鳥」たちは、今朝は、ドルの買い戻しからスタートしているようにも思えます。


カナダ中銀総裁からBOE総裁に就任したカーニー氏は、初の記者会見で金融政策に関する数値基準を示しました。


失業率が7%を超える水準に留まる限り、金政政策を引き締める公算はないと表明しました。


日本、ユーロ圏、そして英国と、主要国では金融緩和が今後も相当期間継続することが確実です。


そんな中で米国だけが既に出口に向かって「独走」している状況ですが、この差が今後の為替相場に影響してくる


ことは十分考えられます。


本日のレンジは95円60銭ー96円90銭程度を予想しています。














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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 パウエル・FRB理事 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。
7/4 ドラギ・ECB総裁 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。
7/15 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は適切だ」インタビューに答えて。
7/17 バーナンキ・FRB議長 今後の方針について「経済統計に応じて判断する」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。
7/30 スティーブンス・RBA総裁 「需要を支えるために必要なら一段の金融緩和を行う余地をインフレ見通しが与えている」講演で。
8/6 エバンス・シカゴ連銀総裁 「労働市場で好ましい改善が見られ、それについて疑いの余地はない」、(9月に緩和縮小を開始する決定を明確には)「排除しない」1・・・講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。




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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和