今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場
  • 米経済指標の好不調に合わせ、ドル円は乱高下。朝方発表の失業保険
    申請件数は約6年振りの低水準だったことからドル円は上値を試し、
    98円66銭まで上昇。しかし、その後のNY連銀製造業景況指数などが
    悪化していたことや、株価が大幅に下落したことを受け97円07銭まで
    ドル安が進む。
  • ユーロドルも乱高下。1.32台前半から1.33台半ばまで上昇。
  • 株式市場は前日に続き大幅安。シスコシステムズなどが発表した業績予想が
    失望売りを誘い、さらに長期金利が急騰したことでダウは225ドル安。
  • 債券相場は大幅下落。金融緩和が縮小されるとの見方を背景に債券は
    売りもの優勢な展開に。10年債利回りは一時2.82%まで上昇する場面も。
  • ドル安が進んだことから金価格は大幅に上昇し1360ドル台に。
    原油価格も6日続伸し再び107ドル台に。
  • 新規失業保険申請件数 → 32.0万件
  • 8月NY連銀製造業景況指数 → 8.24
  • 7月消費者物価指数 → +0.2%
  • 7月鉱工業生産 → 0.0%
  • 7月設備稼働率 → 77.6%
  • 8月NAHB住宅市場指数 → 59
  • 8月フィラデルフィア連銀景況指数 → 9.3
ドル/円97.07 〜 98.66
ユーロ/ドル1.3206 〜 1.3363
ユーロ/円129.42 〜 130.72
NYダウ−225.47 → 15,112.19ドル
GOLD+27.50 → 1,360.90ドル
WTI+0.48 → 107.33ドル
米10年国債+0.05 → 2.765%


本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏7月消費者物価指数(改定値)
  • 米   7月住宅着工件数
  • 米   7月建設許可件数
  • 米   8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)




市場参加者が少なくなり流動性が低下している中、米経済指標が多く発表され、強弱まちまちだったことから予想外に値動きが荒くなったようです。ドル円もユーロドルもそれぞれ150ポイント以上の値幅を伴い乱高下しました。

NY市場の朝方には失業保険申請件数が発表され、市場予想を下回る32万件だったことからドル円は98円台半ばまで上昇しました。この水準は前日のドルの高値であった98円43銭を上抜けしたこともあり、一段のドル高を見込む雰囲気もあったようです。
また、米長期金利の上昇もドル買いにつながった様ですが、その後に発表されたNY連銀製造業景況指数などが不調だったことで一転してドル売りに傾いています。

他の経済指標では、鉱工業生産が横ばいで、フィラデルフィア連銀景況指数が予想を下回ったことでドル売りが進み、さらにNYダウが200ドルを超す下げを見せたことで「リスクオフ」の流れが加速し、ドル円は97円台割れ目前まで下落しました。
この日のNY市場は朝方と午後ではセンチメントが一変しており、市場参加者が少なかったことも相場の振幅を大きくしたようです。

セントルイス連銀のブラード総裁は講演で、「インフレ率が目標を下回り、その水準にとどまると予想される環境下でFOMCが金融緩和をやめることは通常ない」と述べ、現在のような緩慢な物価上昇率であれば、金融当局が刺激策の縮小に動くことはないとの見解を示しました。
ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によれば、65%が「9月のFOMCで債券購入の縮小が決定される」と予想しています。 これは8月9−13日に43人のエコノミストを対象に実施されたもので、9月に縮小と見ているエコノミストの縮小幅の中央値は「100億ドル」で、月750億ドルに減額されると予想しています。

現在、金融市場の最大のテーマはFRBがいつ金融緩和縮小に動くかということですが、その反応を巡っては必ずしも定まっているわけではなく、それが相場の先行きを読みにくくしています。
昨日も株式市場の大幅下落に着目すると「リスク回避」ということで、円買いドル売りにつながりますが、同時に債券も売られたことで米長期金利は上昇しており、ここではドル買い円売り要因と見ることもできます。また、これまでは好調な米経済指標が出ると「緩和縮小が早まる」として株安で反応して来ましたが、昨日のように多くの経済指標が事前予想を下回ったにも拘わらず、株価の下落につながっています。

今週は月曜日からドル高円安トレンドを形成して来ており、その前の週とは一変しています。明確なトレンドが見えないことで、「1週間単位」で小さなトレンドができつつあるように思えます。
週末の本日で再び円高傾向に戻りそうな気配もあります。来週は96円台を覗くことになるかもしれません。


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今年の夏は集中豪雨に最高気温と、大変な夏です。


特に高知県四万十市では最高気温41度を記録しました。


日本の最高気温「ワースト5」を見ると、そのうち4つが2000年以降に記録したものです。


その中でも山形市の40.8度は1933年に記録したもので、この記録は60年ほど破られませんでした。


1990年代なかごろから記録が更新され、気温が急上昇して来たことが解ります。


熱中症には十分気をつけ、良い週末を・・・。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 パウエル・FRB理事 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。 -----
7/4 ドラギ・ECB総裁 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.29台半ばから→1.2883まで下落。
7/15 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は適切だ」インタビューに答えて。 NY株式市場が下落。
7/17 バーナンキ・FRB議長 今後の方針について「経済統計に応じて判断する」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。  ------
7/30 スティーブンス・RBA総裁 「需要を支えるために必要なら一段の金融緩和を行う余地をインフレ見通しが与えている」講演で。 豪ドル円90円台から→88円台に
8/6 エバンス・シカゴ連銀総裁 「労働市場で好ましい改善が見られ、それについて疑いの余地はない」、(9月に緩和縮小を開始する決定を明確には)「排除しない」1・・・講演で。 NYダウが93ドル下落
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

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What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和