今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



213年8月19日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は97円台でもみ合い。朝方は住宅着工件数が予想に届かなかった
    ことでドル売りが優勢となり97円台前半まで下落。その後は米長期金利の
    上昇にドルが買い戻され97円後半まで値を戻したが、方向感は見られず。
  • ユーロドルも1.33台で一進一退後、1.33台半ばで取り引きを終える。
  • 株式市場は3日続落。消費者マインド指数が低下したことを受けてダウは
    30ドル安の1万5081ドルまで下落。
  • 債券相場は続落。10年利回りは一時2.86%台まで上昇し、2011年
    7月以来の水準を記録。9月のFOMCで債券購入が縮小されるとの見方が重しと
    なる。
  • 金は続伸し、原油も6日続伸。エジプト問題が治まる気配を見せないことが背景。
  • 7月住宅着工件数 → 89.6万件
  • 7月建設許可件数 → 94.0万件
  • 8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 80.0
    ドル/円97.19 〜 97.78
    ユーロ/ドル1.3312 〜 1.3380
    ユーロ/円129.87 〜 130.26
    NYダウ−30.72 → 15,081.47ドル
    GOLD+10.10 → 1,371.00ドル
    WTI+0.13 → 107.46ドル
    米10年国債+0.06 → 2.825%


    本日の注目イベント

  • 日   7月貿易統計
  • 日   6月景気動向指数(改定値) <





NY市場では依然として9月のFOMCで債券購入プログラムが縮小されるとの見方が優勢のようで、株式市場と


債券市場は売り圧力が強く「調整」が続いています。


先週末も住宅関連指標が事前予想に届かなかったことや、消費者マインド指数も冴えなかったにも拘わらず


「緩和縮小」が重しとなり株価と債券は値を崩しています。





株価の方は3日続落し、ダウはこの間370ドル程下げています。この株価の下落が東京株式市場にも


影響を与え、ドル売り円高を誘発していますが、一方で債券相場も下落し、長期金利が急上昇していることが


ドルの一段の下落をサポートしている状況です。


先週末には10年債利回りが一時2.86%台まで上昇し、2011年7月以来約3年振りの高水準を記録しました。





米長期金利が急上昇していることで、日米の長期金利の差は2%を超えてきました。


今後は、この金利差に着目した「ドル債投資」が機関投資家を中心にどの程度出て来るのかがドル円相場にも影響を


与えるはずです。


低金利が続き、より有利な運用先を求めて機関投資家がドル債に資金を振り向けるようなら、ドル買い円売りの需要が


発生し、ドル円が上昇することにもつながります。


ただこれまでの報道を読む限り、機関投資家は国内債が中心で、外債投資にはまだ慎重であるようです。


今後、今年の5月まで見られたような「ドル高円安」傾向が鮮明になれば、より高金利を求めた機関投資家の「出動」も


十分あり得るのではないかと思われます。





今週はそれほど重要な経済指標の発表はありません。


それでも注目は21日(水)に公表されるFOMC議事録です。


今回の議事録は7月30ー31日に行われた内容ですが、ここでどのような議論があったのかが重要になります。


足元の市場は9月のFOMCで債券購入プログラムが縮小されるのかどうかが最大のテーマだからです。


そのため、例えば縮小額などが具体的に議論されていたとすれば「9月実施説」がより高まり、株安、債券安に


つながり易いと予想されます。





このところの米経済指標は住宅関連を中心にやや足踏み状態で、けっして好調とは言えません。


製造業景況指数も市場予想を下回って来ています。


また先週末に発表された消費者マインド指数も期待外れでした。


これらを背景に緩和縮小は先送りされるとの見方も当然あります。


それでも「9月実施説」が有力なのは雇用が安定しているからです。


8月2日に発表された7月の雇用統計では、5月分と6月分が下方修正されましたが、それでもFRBがメドとしている


「月20万人程度の増加」からは大きくかい離してはいません。





バーナンキ議長も、最も重要なのは雇用の増加であると明言しているように、債券購入プログラムを縮小するかどうかの


判断は「雇用」の増減を持ってされると思います。


そうなると、9月17−18日のFOMCに最も近い9月6日(金)の雇用統計が極めて重要であるということに


なります。


ここで20万人程度の増加ということになれば、「9月実施説」が俄然現実味を帯びてくることになります。





ドル円は「日足」で見ると上値を徐々に切り下げています。


同様に、ユーロドルは下値を切り上げていることから、市場では「ドル安」が進行していることが理解できます。


また、ドル円はきれいに「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成していることも見て取れます。


ここから、99円台半ばを上抜けすれば一段のドル上昇が見込め、反対に96円を割り込めばさらに


下落する可能性が高いと見ることができます。











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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 パウエル・FRB理事 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ることから判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。
7/4 ドラギ・ECB総裁 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据え置く」理事会後の記者会見で。
7/15 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は適切だ」インタビューに答えて。
7/17 バーナンキ・FRB議長 今後の方針について「経済統計に応じて判断する」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。
7/30 スティーブンス・RBA総裁 「需要を支えるために必要なら一段の金融緩和を行う余地をインフレ見通しが与えている」講演で。
8/6 エバンス・シカゴ連銀総裁 「労働市場で好ましい改善が見られ、それについて疑いの余地はない」、(9月に緩和縮小を開始する決定を明確には)「排除しない」1・・・講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。




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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和