今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年8月21日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は97円台前半で取引を終えた東京市場の流れを受け、欧州市場では一時 97円を割り込む。 NYでは株価をにらむ展開が続き、96円台後半から半ばで推移。 株価が深押ししなかったことで97円20−30銭 で引ける。
  • ユーロドルは続伸。欧州時間には1.34台まで続伸し、その後は利益確定の売りに 押されたものの、 NY時間には欧州景気の回復観測から1.3453まで上昇。
  • 株式市場はまちまち。長期金利が反落したことから株価も下げ止まったが、ダウは 小幅ながら5日続 落。ナスダック、S&P500は反発。
  • 債券相場は4日ぶりに反発。10年債利回りは大幅 に上昇してきたため自立反発との 声も。長期金利は2.81%台に低下。
  • 金は反発。原油価格は2ドルを超す大幅な続落で104ドル台に。
    ドル/円96.91 〜 97.44
    ユーロ/ドル1.3381 〜 1.3453
    ユーロ/円129.90 〜 130.79
    NYダウ−7.75 → 15,002.99ドル
    GOLD+6.90 → 1,372.60ドル
    WTI−2.14 → 104.96ドル
    米10年国債−0.064 → 2.818%


    本日の注目イベント

  • 中   中国7月景気先行指数
  • 英   英7月財政収支
  • 米   FOMC議事録(7/30-31日分)
  • 米   7月中古住宅販売件数





ドル円はこれといった材料がない中、株価に連動する形での値動きが続いていま す。


昨日の東京では、株価がその日の最安値で引けたことでドル円も97円台前半まで下落し、
その流れを受けて海外市場では96円台後半まで円買いが進んでいます。





9 月のFOMCで量的緩和縮小が決められるとの観測から、株式市場と債券市場が大幅な「調整」を迫られており


ドル円もその影響から上値が重い展開が続いています。


緩和が縮小されれば、新興国から資金が流出するとの見方から、昨日はインドルピーが大きく売られ


最安値を更新しました。





現在行われてる債券購入プログラムでは、FRBは毎月850億ドルの債権を購入していますが、


その購入額を減額するというもので、ドル円では米金利の上昇につながることから「ドル高円安」要因


と見られていました。


しかし、いつの間にか「金利」は忘れられ、米株価の下落が注目され、株価の下落は「リスクオフでドル売 り」


との構図が定着しています。


長い目で見れば、米金利が上昇する限り、ドル高円安につながり易いという見方は有効だと思います。


足元では「緩和縮小」という材料だけにスポットがあたり、金融市場が翻弄されている状況で す。





もう一つの材料が日本の「消費税増税問題」です。


政府は昨日増税を議論する有識者59人を選びました。


「増税先送り」という選択肢はないと思われますが、10月に安倍総理が最終決断を行う際の判断材料にす るようです。


増税を行えば、ここまで順調に進んできた「アベノミクス」に影響がでま す。


一時的にせよ景気への悪影響は避けられません。


黒田日銀総裁はインタビューで、景気失速なら「金融政策は調整される。ちゅうちょはしない」と発言しています。


追加緩和の実施や、あるいは現行の異次元の緩和策の前倒しなどに踏み切ることは十分考えられると思っています。





本日は今週最も重要な材料だと思われる「FOMC議事録」が公開されま す。


上述のように、今もっとも重要なテーマである「緩和縮小」に関してどのような具体的な議論があったのか が


焦点になります。


仮に縮小の規模やタイミングなどが議論されていたとすれば「株安、債券安」からドル円も下値を試すこと に


なろうかと思いますが、これまでの一連の動きの中でかなり織り込まれてきた可能性もありま す。


発表された文章通りに反応するかどうか。はわかりませんので注意が必要で す


株価が下落し、ドル円が下値を試した場合、96円台半ばが目先のポイントになります。














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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」 というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」 というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
7/2 パウエル・FRB理事 「失業が長期的な通常の水準を大きく上回ること から判断して、かなり長期間緩和的な金融政策が維持される」講演で。
7/4 ドラギ・ECB総裁 政策金利は「現行水準か、それより低い水準に据 え置く」理事会後の記者会見で。
7/15 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米景気の回復は正しい軌道上にあり、緩縮小は 適切だ」インタビューに答えて。
7/17 バーナンキ・FRB議長 今後の方針について「経済統計に応じて判断す る」、「データが予想より強ければ(資産購入縮小に)より迅速に動く」下院での議会証言で。
7/30 スティーブンス・RBA総裁 「需要を支えるために必要なら一段の金融緩和を 行う余地をインフレ見通しが与えている」講演で。
8/6 エバンス・シカゴ連銀総裁 「労働市場で好ましい改善が見られ、それについ て疑いの余地はない」、(9月に緩和縮小を開始する決定を明確には)「排除しない」1・・・講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、 投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害 については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。




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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和