今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年8月27日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は98円台で小動の中、ケリー国務長官がシリア政府を非難する
    発言を受け98円27銭まで下落。米長期金利の低下もドル売りにつながったが
    来週の重要イベントを控え反応は限定的で、98円50銭近辺で引ける。
  • 米経済指標の悪化を受け、ユーロドルでもドル安が進み1.34台手前まで
    上昇したが、明確な方向感もなくもみ合う。
  • 株価は午後に下げ足を速め、ダウは先週末比64ドル安と、再び1万5000ドルの
    大台を割り込む。ケリー国務長官のシリア非難発言が不安心理を高めた。
  • 株安とシリア情勢から安全資産の債券は買われる。10年債利回りは約10日
    振りに2.78%台まで低下。
  • 金、原油は3日振りに反落。
  • 7月耐久財受注 → −7.3%
    ドル/円98.27 〜 98.75
    ユーロ/ドル1.3356 〜 1.3394
    ユーロ/円131.54 〜 131.95
    NYダウ−64.05 → 14,946.46ドル
    GOLD−2.70 → 1,393.10ドル
    WTI−0.50 → 105.92ドル
    米10年国債−0.023 → 2.787%



    本日の注目イベント

  • 独   独8月ifo景況指数
  • 米   6月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   8月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   7月消費者信頼感指数





週明けの昨日の東京市場では99円台乗せは一度もなく、98円台後半さえ重く感じる展開が続きました。


日経平均株価も、結局見せ場はなく小幅安で引け、売買高も低調でした。


海外市場でもその流れは続き、ケリー国務長官がシリアのアサド政権が化学兵器を使用した可能性について


「どのような基準でも許され難いことだ」と非難したことでドルの下値を試しましたが、ドルの下落も


限定的でした。





ドル円は上値を徐々に切り下げる展開が続いている中、99円台も重く感じる状況になっており、今週このまま


97円台半ばを割り込むようだと、再び上値の重さが意識され96−99円台のレンジに戻ることも考えられます。


先週からは米株式市場もやや反転の兆しを見せ、長期金利も上昇したことからドルの上値を試す展開となり、


先週末のNY市場では99円台前半までドルが買われましたが、ここにきて息切れしています。





レジスタンスラインの上限である99円台半ばを明確に上抜けすれば、もう一段の上昇も予想されますが、


やはりこの水準を抜くにはそれなりの「材料」が必要なようです。


そうなると「本命」は来週末の雇用統計ということになりますが、今夜も比較的注目されている「消費者マインド指数」


や「ケースシラー」が発表されます。





9月のFOMCで緩和縮小に踏み切るという見方は依然として優勢ですが、先週末の新築住宅販売件数の急激な


落ち込みや、昨日の耐久財受注の悪化など、ここにきて経済指標の下振れが目立つようになっています。


FOMCの政策判断のカギは「雇用」であるとしても、今後もこのような状況が続けば、緩和縮小の議論にも影響を


与える可能性があるかもしれません。


8月2日の雇用統計では、それまでに発表された経済指標がことごとく市場予想を上回り、雇用統計にも上振れ期待が


高まった結果、発表直前には99円95銭までドル高が進み、発表直後からドルが急落しました。


今回は、その正反対になるのではないかとの予感もあります。


今夜の経済指標にもその意味で注目したいと思います。





ユーロ円が堅調に推移しています。


先週末の132円台半ばから約1円ほど下落しているため、短期的なチャートでは下落を示唆する格好にはなっていますが、


「週足」までの比較的長めのチャートでは上昇トレンドが形成されていることが見て取れます。


ようやく「月足」で「雲」の中を上昇しており、120日線で頭を抑えられているのが確認できます。


この120日線は現在、131円97銭に位置しており、先週末は一旦は「上抜け」していましたが、そこから1円ほど


下落したため、足元では120日線と交わっている状況です。


「月足」のため、来週132円台で取引が開始されれば「上抜け」した可能性が高く、「雲」を抜け切れるかどうかが


次の焦点になります。





ユーロ円は「一歩後退・二歩前進」を繰り返して132円台まで来ています。


域内の景気も最悪期を脱し、徐々に回復しつつあります。


テクニカル的には128円台を割り込まない限り、上昇トレンドが継続されていると判断できます。





本日もドル円は下値を試す展開が予想されます。


先ずはNY市場の98円27銭前後がサポートされるかどうか?


そして、98円台が維持できるかどうかがポイントになりそうです。


レンジは97円90銭−98円90銭程度を予想しています。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
8/25 黒田・日銀総裁 「資産購入の拡大が日本経済に対して効果を表し始めた」ジャクソンホールでの講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和