今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年8月30日(金)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は98円台を回復。米国によるシリアへの攻撃観測が後退したことや、
    GDP改定値が市場予想を上回ったことでドル円は98円52銭まで上昇。
  • ユーロドルは続落し1.32台前半までドル高ユーロ安が進む。
    l 米GDP改定値が上方修正されたことでドル買いが強まった。
  • 株式市場は続伸。GDPの上方修正やシリアの緊張が弱まったことから
    ダウは一時90ドルほど上昇したが、引けにかけては上げ幅を縮め、前日比
    16ドル高で取引を終える。
  • 債券相場はシリアを巡る不透明感からやや買われたものの、前日と
    ほぼ同水準で引ける。
  • 金、原油は上昇が一服。利益確定の売りが優勢となり、原油価格は
    108ドル台まで下落。
  • 新規失業保険申請件数 → 33.1万件
  • 4−6月期GDP(2次速報値) → +2.5%
    ドル/円98.16 〜 98.52
    ユーロ/ドル1.3219 〜 1.3267
    ユーロ/円130.01 〜 130.51
    NYダウ+16.44 → 14,840.95ドル
    GOLD−5.90 → 1,412.90ドル
    WTI−1.30 → 108.80ドル
    米10年国債−0.003 → 2.762%



    本日の注目イベント

  • 日   7月消費者物価指数
  • 日   7月失業率
  • 日   7月鉱工業生産
  • 独   独7月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏7月失業率
  • 欧   ユーロ圏8月消費者物価指数
  • 米   7月個人所得
  • 米   7月個人支出
  • 米   7月PCEコアデフレーター
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加   4−6月期GDP





シリアへの攻撃を巡っては慎重論が台頭し、すぐに攻撃を開始する状況では無くなったことからドルが買い戻される


展開になっています。


米国は国連の調査団の報告を待ってから判断をする姿勢を見せ、ブルームバーグは、オバマ大統領も攻撃については


アサド大統領に直接の責任があるとした自らの主張を裏付ける決定的な証拠を得ようと苦心している、と報じています。





また、イギリスのキャメロン首相も「議会と国民が軍機行動を望まないことがはっきりした」と武力行使に加わらない


意向を示しています。


これでシリアへの攻撃の可能性がなくなったわけではありませんが、国連の調査団は30日も現地調査を続け、31日に


出国し、直ちに国連事務総長へ報告をすることになっているようです。


ただ、ヘーゲル米国防長官は「シリアに対する行動を取るなら、国際的な協調になる」とも述べています。





シリアを巡る緊張がやや緩和したことで、売られていたドルが買い戻され、ドル円は98円台を回復し、ユーロドルも


1.32台前半まで売られる展開になっています。


昨日はシリア問題に加えて、米4−6月期GDP改定値が市場予想の2.2%から2.5%に上方修正され、さらに


新規失業保険申請件数も、33.1万件と、改善傾向を見せました。


市場は素直にドル買いで反応し、ほぼシリアへの空爆の可能性が報じられる以前の水準に戻っています。


今週水曜日のコメントでも述べたように、「シリア問題」は短期に終わり、市場の関心は最大のテーマである


量的緩和縮小が行われるかどうかに戻りつつあります。


そのため、再び経済指標の発表に注目が集まる展開になりそうです。





ドル円は上も下も抜けきれない展開が続いていますが、98円台後半まで上昇することができれば、「再度上値を


試す」可能性が高まります。


「日足」では「120日線」が98円41銭に位置しており、昨日のNY市場はここを一旦抜けたように見えましたが、


すぐ上の98円60銭には「52日線」があることから、それ以上の上昇は抑えられた格好になっています。


「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を上抜けるには99円30銭を明確に超える必要がありますが、先ずは


上記移動平均線を突破できるかどうかが注目されます。





「日足」の一目均衡表では「転換線」が「基準線」をわずかですが上抜けし、「好転」を見せています。


これは7月2日以来のことになりドルの上昇を示唆していると見られますが、まだ「基準線」が横ばいであることから


仮にここから上昇しても「短命」に終わる可能性もあります。


また、「MACD」は依然として「マイナス圏」で推移していることから、一段の上昇も見込みにくいとも言えそうです。


結局「三角保ち合い」が継続され、まだしばらくはもみ合いが続くと考えるのが妥当のようです。


上値を切り下げてきた「抵抗線」と、下値を切り上げて来た「支持線」が交わるのは9月の下旬と見られ、ここからも


「決戦の秋」が伺えます。


9月は相当荒っぽい相場展開になると、いまから覚悟が必要です。


本日のレンジは97円50銭〜98円70銭程度を予想します。





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来週からは9月ですが、まだまだ暑い日が続きそうです。


東京地方の今日の最高気温は36度とか・・・。


それでも日が沈むと、虫の音が日増しに大きくなっていることに気づきます。


良い週末を・・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
8/25 黒田・日銀総裁 「資産購入の拡大が日本経済に対して効果を表し始めた」ジャクソンホールでの講演で。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和