2013年9月2日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は98円台前半で推移。シリアへ攻撃の可能性が残るものの、
イギリスが共同歩調を取らないことが明らかになり、やや武力行使の可能性が
後退。 - ユーロドルはドル買い意欲が強く、約1ヵ月振りに1.31台後半まで
ユーロ安が進む。 - 株式市場は反落。個人消費支出など経済指標が伸びなかったことや、シリア問題
などが重しとなり、ダウは30ドル安。 - 債券相場も軟調に推移。10年債利回りは前日比小幅に上昇し2.78%で越週。
- 金、原油はともに続落。
- 7月個人所得 → +0.1%
- 7月個人支出 → +0.1%
- 7月PCEコアデフレーター → +1.4%
ドル/円 98.06 〜 98.35 ユーロ/ドル 1.3173 〜 1.3243 ユーロ/円 129.30 〜 129.94 NYダウ −30.64 → 14,810.31ドル GOLD −16.80 → 1,396.10ドル WTI −1.15 → 107.65ドル 米10年国債 +0.018 → 2.780%
本日の注目イベント
- 豪 豪7月住宅建設許可件数
- 中 中国 8月HSBC製造業PMI(改定値)
- 英 英8月製造業PMI
- 米 NY市場休場(レーバーデー)
- 欧 ユーロ圏8月製造業景気指数(改定値)
市場の最大の関心ごとは今月のFOMCで量的緩和縮小に踏み切るかどうかであることに間違いはありませんが、
目の前のシリアへの攻撃の可能性も予断を許さない状況です。
オバマ大統領は昨日、軍事介入の承認を議会に要請すると発表しました。
シリアが化学兵器を使用したことは疑いないと断定しながらも、イギリスが共同歩調をとらないことが決まり、
フランスのオランド大統領も明確な態度を保留しており、さらに国民や議会にも攻撃に反対する意見もあることで
オバマ大統領は厳しい決断を迫られています。
場合によっては米国単独での攻撃になることも指摘される中、オバマ大統領は敢えて議会の承認を求める決断を
しました。
「世界の警察」である米国は、このままアサド政権の暴挙を放置することはできない一方、攻撃を正当化することにも
苦心しているようです。
「オバマ大統領はシリア攻撃に関して、政治・外交・軍事分野の顧問と1週間にわたり計画を練った末、土壇場で
もっとも近い側近でさえも驚く心変わりを見せた」とブルームバーグは報じています。
また「シリア攻撃に議会の承認を求める決定は大統領単独で下したもので、議会指導者4人の誰一人として求めた
ものではなく、国家安全保障分野のアドバイザーが勧めたものでもなかった」と伝えています。
オバマ大統領のこの決断を受け、週明けの為替市場ではややドルが買い戻されており、ドル円は先週末のNY市場
引け値よりも円安水準の、98円台半ばで取り引きが開始されています。
今週5日からはロシアで「G20」が開かれることから、議会の手続きなどを考えると、早くとも週内の攻撃開始はない
と見られることからドルが買い戻されている状況です。
シリア問題は今後徐々に関心が薄れて行くと思われ、やはり本命である今週末の「雇用統計」に焦点が移ってくる
ものと思われます。
FOMCが17−18日に開催されるため、直近の雇用統計はこれまでのものよりも、よりFOMCメンバーに
強い印象を与えることになります。
今回「8月の雇用統計」が市場予想を超えるようだと「量的緩和縮小」に動く可能性が非常に高まりますが、
仮に市場予想通りでも「縮小」に向けて動く可能性があると予想しています。
今回のFOMCを終えると、年内はあと2回しかありません。
10月と12月を残すのみとなりますが、10月のFOMCではバーナンキ議長の記者会見が予定されていないことから、
ここでの政策変更は考えにくいと思われます。
また、12月についても、来年1月で議長の任期が切れることと、年末であることから動きにくいと思われます。
その結果、今回9月のFOMCが「最有力候補」と予想するわけです。
現在「三角保ち合い」(さんかくもちあい)が形成され、その中で推移しているドル円は上も下も抜けきれない
状況が続いています。
今週末の「雇用統計」の結果を受け、FOMCを経て「かなり明確なトレンド」が見えて来るように思います。
多くの市場参加者が「三角保ち合いを抜けた方について行く」と、レンジブレイクを狙っているものと見られます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/1 | オバマ大統領 | 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。 |
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