今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年9月4日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は99円台で堅調に推移。イスラエルによるミサイル試射を受け
    欧州時間では一時99円17銭まで下落する場面があったが、米長期金利の
    上昇などを受け99円86銭までドル高が進み、50−60銭で引ける。
  • ユーロドルは米経済指標の改善を手掛かりにドル買いユーロ売りに押され、
    1.3138まで下落。ドル高の流れに上値の重い展開が続く。
  • 株式市場は反発。朝方はISM製造業景況指数が予想を上回ったことを好感し
    100ドルを超える反発を見せたが、ベイナー下院議長がシリアへの軍事介入を
    支持したことを受け上げ幅を縮小。ダウは先週末比23ドル高で取引を終える。
  • 債券相場は続落。経済指標の発表を受け緩和縮小の可能性が高まり価格は下落。
    10年債利回りは約1週間振りに2.86%台まで上昇。
  • 金、原油はともに反発し、金価格は再び1400ドル台を回復。
  • 8月ISM製造業景況指数 → 55.7
    ドル/円99.24 〜 99.86
    ユーロ/ドル1.3138 〜 1.3179
    ユーロ/円130.70 〜 131.33
    NYダウ+23.65 → 14,833.96ドル
    GOLD+15.90 → 1,412.00ドル
    WTI+0.89 → 108.54ドル
    米10年国債+0.083 → 2.863%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪4−6月期GDP
  • 日   浜田内閣官房参与講演(東京)
  • 中   中国 8月HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏4−6月期GDP(改定値)
  • 欧   ユーロ圏8月総合PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏8月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏7月小売売上高
  • 英   英8月サービス業PMI
  • 米   地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 米   7月貿易収支
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演





月曜日にレンジ相場を上抜けたドル円は、連休明けのNY市場でも堅調に推移し、100円台乗せには至って


いませんが、99円86銭までドル高円安が進行しました。


昨日の東京市場では、この欄でも指摘したように、「株高と円安」の好循環からドルが小じっかりと推移し、


この流れが欧米市場でも継続された格好です。





日経平均株価が405円高を演じ、ドル円も99円を維持。やや5月まで続いたあの「円安株高」を彷彿


させるような展開でした。


昨日は一度も99円割れを見ることはなく、「押し目買いに押し目」はありませんでした。


唯一、欧州時間に地中海方面からロケットのようなものが発射されたことをロシアのミサイル追跡システムが検知し、


「シリアへの攻撃」が開始されたのではないかと、一時緊張が高まり、ドル円は99円17銭まで下落しました。





結局、イスラエルによるミサイル試射であったことが確認され落ち着きを取り戻しました。今後ドル円が100円を


試す可能性があると予想していますが、シリア問題がくすぶっていることから「緩和縮小と地政学的リスク」が


綱引きをしている状況です。


オバマ大統領は、シリアへの攻撃の是非を議会にゆだねていますが、議会が結論を出すのは今月中旬と見られて


いることから、早くとも来週中の「攻撃開始」はないと予想されます。





大統領は昨日、議会下院議長のベイナー氏と会談をし、議長は大統領が提案しているシリアへの軍事介入を支持する


ことを表明しました。


しかし下院では依然として攻撃に反対する議員が多くいるため、承認が得られるのかどうかは予断を許しません。


仮に議会が軍事介入に正式に反対した場合、オバマ大統領への信用が失墜することにもつながり、オバマ氏自身が


窮地に立たされることになります。


刀は抜いたものの、元の鞘には納められない状況が続いています。





「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を上抜けし、同時に「120日線」と「雲」も抜けており、チャートを


見る限りドル円は上値を試す状況と判断できます。


昨日発表されたISM製造業景況指数も事前予想を上回っており、17−18日のFOMCで「量的緩和縮小」に


踏み切るとの観測が高まっています。


この発表を受け、債券市場では売りが優勢となり、長期金利は1週間ぶりに2.86%台まで上昇しドル円をサポート


しました。


米長期金利はいずれ3%の大台に乗せるのではないかと見ていますが、株価の大幅安がない限り、経済環境的には


ドル買いに分がありそうです。





本日の東京タイムもドルが堅調に推移しそうです。


前日急騰した株価がどこまで続伸するのか、あるいは利益確定の売りに押されて小幅安となるのかを注視し、


8月2日に記録した99円95銭にどこまで近づけるのか注目されます。


99円70−100円にはドル売りもある程度並んでいるものと思われます。その売りをこなして上昇できるか


どうかがポイントです。





本日は米国では連銀総裁の講演が多く予定されています。


国内でも午後1時からブルームバーグの東京支社で、安倍総理のブレーンの一人と言われている浜田内閣官房参与の


講演があります。


消費税増税を巡る発言があると思われますが、小生もこの講演を直接聞きに行く予定です。


レンジは99円10銭〜100円30銭程度と予想します。















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/1 オバマ大統領 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和