今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年9月5日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は99円台半ばを中心にもみ合い。この日発表された
    ベージュブックでも米景気の拡大が確認され、ドル円は99円81銭まで
    上昇し、高値圏で引ける。
  • ユーロドルは反発。週末の雇用統計に向けてのポジション調整の買い戻し
    で1.32台前半まで反発。豪ドルなどリスク通貨が買い戻されたことの影響も。
  • 株式市場は続伸。自動車の販売台数が伸びたことでGMなど自動車株が相場をけん引。
    ベージュブックで景気の拡大が確認されたこともあり、ダウは96ドル高。
  • 株高やリスク通貨の上昇から債券は続落。10年債利回りは約5週間ぶりに2.93%
    台まで上昇し、2.89%台で引ける。
  • 金、原油は反落。金価格は22ドル下げ1400ドルを割り込む。
  • 7月貿易収支 → 391億ドルの赤字
    ドル/円99.32 〜 99.81
    ユーロ/ドル1.3164 〜 1.3218
    ユーロ/円130.80 〜 131.81
    NYダウ+96.91 → 14,930.87ドル
    GOLD−22.00 → 1,390.00ドル
    WTI−1.31 → 107.23ドル
    米10年国債+0.034 → 2.897%



    本日の注目イベント

  • 豪   豪7月貿易収支
  • 日   日銀政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 欧   G20(6日まで、ロシア)
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   8月ADP雇用者数
  • 米   8月ISM非製造業景況指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演





ドル円は100円には届かないものの、下値も99円30銭前後で底堅い動きになっています。


先月の雇用統計発表直前に、99円95銭までドル高が進みその後急落したことがあったため、ここからの


ドル買いには慎重になっているものと思われます。





ドルの上値は99円80−85銭辺りで抑えられた格好になっていますが、チャートをメインに取引している


市場関係者にはドルが急落するイメージは描きにくいと思われます。


どうやら、明日の雇用統計の結果が出るまでは現在の水準を維持しそうな気配ですが、もしかしたら2ヵ月連続で


99円台後半で雇用統計を迎えることになるかもしれません。





昨日は円がドルに対してやや売られましたが、そのドルもユーロや豪ドルに対しては売られています。


オーストラリアのGDPが予想を上回ったことや、中国のサービス業PMIが50を超えていたことなどで豪ドルに


買い戻しが入り、ユーロなども連れ高した側面もあります。


その結果、豪ドル円は約6週間ぶりに91円台半ばまで上昇し、ユーロ円も131円台後半まで円安が進んでいます。


クロス円の買い戻しは、ドル円での「ドル買い円売り」にもつながることから、こちらの動きにも注意が必要です。





ベージュブックでは、米経済の動きは「緩慢ないしまずまず」のペースで拡大していると報告されました。


雇用については「横ばいもしくは緩慢なペースで増加した」とされ、個人消費は「自動車および住宅関連商品への


力強い需要を反映し、大半の地区で増加した」とされ、FOMCでの認識と同様、米景気の緩やかな回復が確認されています。





今週に入り、株高、債券安、そしてドル高円安が進み、市場ではにわかに「リスクオン」の状況に変わっています。


米国がシリアへの攻撃を開始する可能性が報道されたのが先週月曜日でした。


それが今週初めにはイギリスが離脱し、オバマ大統領が攻撃の是非を議会に要請したことで緊迫が一時的に後退しました。


日経平均株価も1万4000円台を回復したことでドル円も99円台まで上昇し、99円台は月曜日の欧州市場で突入して以来


4日間継続されています。


少なくともこの状況は8月以来最長となっており、ドル円が100円台に乗せるのではないかという見方の根拠にもなっています。





ただそうは言ってもまだこのままドル円が一段の上昇に向かうかどうかは不透明です。


シリア問題にしても、共和党のベイナー議長やナンバー2までもが攻撃を支持すると表明しましたが、下院で多数を占める


共和党が賛成にまわるかどうかはまだ予断を許しません。


また、国民の多くは攻撃に反対しているとも伝えられています。


国連のパン・ギムン事務総長も、軍事介入は国連安保理の決議を経て行うべきだとの声明を出しています。





本日からロシアで「G20」が開催され、オバマ大統領がここでロシアや中国を説得できるのかどうかも焦点になります。


化学兵器を使用し、「超えてはならない一線を超えた」ことを大義名分としてシリアに制裁を加えようとするオバマ大統領は、


昨日も述べたように、振り上げた刀を下ろすタイミングを失うのでないかとの懸念もあります。


攻撃が開始されれば、一時的にせよドル円が下落することは避けられません。





明日の雇用統計が期待外れに終わる可能性にも注意が必要です。


今夜ADP雇用数が発表されますが、先月はこの内容が良かっただけに、雇用統計が下方修正された時の反動が大きかった


訳です。


仮に100円台に乗せれば100円40−50銭が最初のレジスタンスと見ていますが、ここを超えれば上昇に弾みが


つきそうです。


本日は99円30銭〜100円30銭程度を予想して見たいと思います。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/1 オバマ大統領 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和