2013年9月6日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州市場で7月以来となる100円台乗せを示現。
その後は99円台後半と100円前後でもみ合ったが、NY市場では
経済指標の改善と米長期金利の急上昇を手掛かりに100円20銭まで
ドル高円安が進み、引け値でも100円台を維持する。 - ユーロドルは1.32台前半まで上昇した後、ドラギECB総裁が
金利を低水準に据え置くと発言したことで急落し、1.31台前半まで
ユーロ安が進む。ユーロ円も132円14銭を付けた後131円割れ目前まで
下げるなど、荒っぽい展開が続く。 - 株式市場は続伸。朝方は失業保険申請件数が改善していたことで大きく上昇
したが、その後発表の非製造業景気指数の悪化で上げ幅を縮小。ダウは6ドル高に
留まる。 - 債券相場は大幅に続落。経済指標の改善に緩和縮小観測がさらに高まり、
10年債利回りは節目の3%目前まで上昇。 - 金は続落し、原油は反発。
- 新規失業保険申請件数 → 32.3万件
- 8月ADP雇用者数 → 17.6万人
- 8月ISM非製造業景況指数 → 58.6
ドル/円 99.65〜 100.20 ユーロ/ドル 1.3110 〜 1.3223 ユーロ/円 131.02 〜 132.01 NYダウ +6.61 → 14,937.48ドル GOLD −17.00 → 1,373.00ドル WTI +1.14 → 108.37ドル 米10年国債 +0.109 → 2.996%
本日の注目イベント
- 日 7月景気動向指数
- 独 独7月鉱工業生産
- 独 独7月貿易収支
- 英 英7月鉱工業生産
- 米 8月雇用統計
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
- 加 カナダ8月失業率
ドル円は7月25日以来となる「100円台乗せ」を果たし、約1ヵ月半ぶりのドル高円安水準となっています。
昨日の欧州時間に、99円台後半から100円に乗せ、100円10銭前後では一旦上昇を止められ99円70銭
辺りまで下げる場面がありましたが、NY市場に入ると経済指標の改善を手掛かりに100円20銭まで上昇し、
引け値でも100円台維持を実現しています。
この欄でも再三述べているように、テクニカル的にはトレンドラインを上抜けし、その上の「雲」も抜けたことから
「ドル上昇機運」が高まっていました。
そんな中、昨日は新規失業保険申請件数が32.3万件と改善を見せ、さらにISM非製造業景気指数が市場予想を
上回ったことで、17−18日に開催されるFOMCで「量的緩和縮小」を決める可能性がますます高まったことが
ドル買いを加速させました。
経済指標の改善を理由に、株価が上昇し、安全資産の債券が売られ、その結果長期金利が上昇するなど、「教科書通り」
の市場反応でした。
特に長期金利は節目である「3%」に迫る水準まで上昇し、債券トレーダーは「緩和縮小」をかなり織り込んで来ている
との印象があります。
ドル円はこの長期金利の上昇に素直に反応し、100円20銭までドル高が進んだということです。
よくよく考えて見ると、いつの間にか「緩和縮小」に対する株式市場の反応は通常の状況に戻っていることに気づきます。
5月の後半以降、FRBによる「量的緩和縮小」観測が急速に高まり、市場への資金流入が細るという見方から
株と債券が売られてきました。
この流れは米経済指標が改善傾向を見せる度にさらに強まり、米景気改善→株価の下落→リスクオフ→ドル売り円買い
という図式が定着し、ドル円の上値が抑えられて来ました。
「量的緩和縮小の動きはそもそも景気が回復していることの表れで、基本的には株式市場にとってはプラスになる」
と、何度かこの欄でも述べて来ました。
従って、株価が「緩和縮小観測」になじんで来ればドル円は米長期金利に反応し、ドル高に転じる可能性が高い
と予想してきました。
今週1週間を振り返れば、多くの市場参加者がFOMCで「緩和縮小」が決定されると予想する中、正にこのような
展開に変わって来たと言えます。
100円台を回復したドル円は、この上には幾つかの「マイナーレジスタンス」があります。
先ずは7月25日に記録した100円46銭です。その上は7月19日の100円87銭、そしてさらに7月8日の
101円54銭ということになります。
足元ではドル高の機運が高まり、ちょうど1ヵ月前の「7月の雇用統計発表」前と同じような雰囲気があります。
ここは同じ轍を踏まないように十分注意が必要です。
この先ドル円は緩やかに上昇すると予想はしていますが、シリア問題や、10月には連邦債務上限問題も控えています。
頭の中では「3割くらいの確率でドル下落の可能性もある」といった意識をもつことも大事です。
まだ手放しでドルを買い進める状況ではなく、少なくとも5月22日に記録した今年のドルの最高値「103円74銭」
を更新するにはまだ時間が必要です。
今夜の雇用統計にはいつも以上の注目が集まります。
市場予想は、失業率については変わらずの7.4%で、非農業部門雇用者数は18万人の増加となっています。
雇用者数については16万人から19万人と、専門家の間でもばらつきがあります。
本日のレンジは、先月の様な急落はないとは思いますが、99円40銭〜100円90銭とややワイドに予想します。
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リーマンブラザース破綻のきっかにもなった住宅ローン担保証券。その評価を不当に高く設定したとして、
格付け会社「S&P」が米司法省から訴えられています。
「S&P」はその訴えに対し、「表現の自由を脅かす」と反論にでていますが、同時に「米国債を最上級の
トリプルA(AAA)から格下げしたことへの報復だ」とも主張しています。
米司法省はそれに対して「格下げと責任追及は無関係」と反論し、やや泥仕合化しそうな雰囲気です。
それにしても制裁金が50億ドル(約5千億円)と、桁違いの金額にも驚きです。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/1 | オバマ大統領 | 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。 |
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