2013年9月9日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米雇用統計の発表を受け、ドル円は99円台後半から急落。
非農業部門雇用者数が予想に届かなかったことで、長期金利が低下し
一時98円52銭まで下落。その後99円台まで反発して引ける。 - ユーロドルでもドルを売る動きが優勢となり、1.3189まで
ユーロ高に振れる。 - 株式市場は来週のFOMCで緩和縮小開始が延びるとの観測が高まり
上昇したものの、引け際にかけてはシリア情勢を手掛かりに売られる。
ダウは14ドルの小幅安。 - 雇用統計の発表を受け債券相場は反発。10年債利回りは低下し、
2.93%台で引ける。 - 金、原油は大幅に上昇。緩和縮小が延び、資金流入が続くとの観測が
背景。原油価格は約10日振りに110ドル台に乗せる。 - 8月失業率 → 7.3%
- 8月非農業部門雇用者数 → 16.9万人
ドル/円 98.52〜 100.08 ユーロ/ドル 1.3111 〜 1.3189 ユーロ/円 129.89 〜 131.05 NYダウ −14.98 → 14,922.50ドル GOLD +13.50 → 1,386.50ドル WTI +2.16 → 110.53ドル 米10年国債 −0.066 → 2.930%
本日の注目イベント
- 日 4−6月期GDP(改定値)
- 日 7月国際収支
- 日 8月景気ウォッチャー調査
- 中 中国 8月消費者物価指数
- 中 中国 8月生産者物価指数
- 中 中国 8月マネーサプライ
先月に続き米雇用統計は市場予想を下回り、ドル円は急落しました。
失業率は0.1%改善し、7.3%と、リーマンショック後最も低い水準でしたが、非農業部門雇用者数は
16.9万人と、市場予想の中心値である18万人を下回りました。
非農業部門雇用者数については、それでも予想値の下限を上回っていましたが、7月分と6月分がともに下方修正
されたことが嫌気されました。
特に7月分は16.2万人から10.4万人に大幅に下方修正されたことで、来週のFOMCで「量的緩和縮小」
の可能性が高いと見られていたものがやや後退し、これが債券を買い戻す動きにつながり、長期金利の低下から
ドル円の下落を引き起こしました。
6月までは順調に拡大してきた米雇用でしたが、ここ2ヵ月はそのペースがやや鈍化してきました。
政策変更の際には最も重要視されるのが「雇用」です。その「雇用」に変化が現れたことでFOMCメンバーの中でも
「ハト派」のメンバーを中心に「緩和縮小」には慎重論が出てくることは十分予想されます。
市場では、高まっていた「9月縮小説」が後退したことは事実ですが、それでも来週のFOMCでは実施される
という見方は根強いようです。
それは来年1月に任期を終えるバーナンキ議長の退任とも大きく関係しているようです。
ドル円は一時98円台半ばまで円買いが進みましたが、NY市場の引けは99円10−20銭でした。
上述のように、それでも「9月縮小説」が根強いことと、日米の緩和スタンスの違いなどドルの先高観もあるようです。
注目の2020年オリンピック開催都市が東京に決まったことで、週明けのオセアニア市場ではドル円が大きく
「窓を開け」て取引されています。
一時100円に迫る水準までドル高円安が進み、結局先週末の下落分を埋めた格好になっています。
オリンピックが日本で開催されることで、株式市場が好感し、株高から「ドル高円安に振れる」という読みがあるようです。
本日の株式市場の動きからは目が離せません。
株価が上昇することは間違いないと思われますが、それでもまだ100円台を定着させ103円に向かうには不安材料が
多く残っています。
来週のFOMCで「緩和縮小」が決定されるのかどうかが最大の不安材料ですが、加えてシリア問題も未だ不透明です。
10日から米議会でシリアへの攻撃の是非が議論されることになりますが、先週の「G20」では予想通り
中国やロシアはオバマ氏の姿勢に強く反発しました。
オバマ大統領は厳しい判断を迫られることになります。
また、米連邦債務上限問題もすぐそこまで来ています。
これも昨年末見られたように、下院共和党とのせめぎ合いが続き、米財務省は「デフォルトに陥る可能性もある」
と、議会に対して警告を行っています。
この問題でもオバマ大統領は厳しい状況に立たされています。
ドル円は8月29日に98円台までドル高が進んだことで、「転換線」が「基準線」を上抜けする「好転」が
見られました。
足元では、依然としてその状況が続いており、ドル円の上昇トレンドは維持されていると考えられます。
日本の4−6月期GDP改定値とオリンピック効果による株高の行方を考慮し、99円−100円30銭程度の
レンジを予想します。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/1 | オバマ大統領 | 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。 |
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