今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2013年9月11日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は欧州市場で再び100円台乗せを試し、今回はシリア情勢の
    改善や中国景気の底入れ感が手掛かりとなり一段と上昇。NY市場では
    長期金利の上昇もあり、一時100円47銭までドル高円安が進行し、
    高値圏で引ける。
  • ユーロドルは前日とほぼ同水準で推移。1.32台半ばを中心にもみ合う。
    対円では5月22日以来、約4ヵ月振りの133円台前半までユーロ高が進む。
  • 株式市場は前日に続き大幅に続伸。シリアへの軍事介入の可能性が
    やや後退したことや、中国の経済指標が底堅い内容だったことを好感。ダウは
    127ドル高と、1万5200ドルに迫る水準まで続伸。
  • 債券市場は3日振りに反落。シリアへの攻撃が回避されるとの観測が
    高まったことや株高から、安全資産の債券が売られた。
  • 金、原油はともに大幅に続落。シリア情勢の改善に反応したもので、原油価格は
    2ドル下落し、107ドル台に。
    ドル/円100.17〜 100.47
    ユーロ/ドル1.3234 〜 1.3275
    ユーロ/円132.70 〜 133.30
    NYダウ+127.94 → 15,191.06ドル
    GOLD−22.70 → 1,364.00ドル
    WTI−2.13 → 107.39ドル
    米10年国債+0.054 → 2.968%



    本日の注目イベント

  • 中   ダボス会議(中国・大連、13日まで)
  • 独   独8月インフレ率(改定値)
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 英   英8月雇用統計





ドル円は欧州市場の朝方に再び100円台乗せを試し、今回は成功しています。


NY市場では100円47銭まで上昇し、この水準は7月22日に記録したドル高値圏であったため、一旦上昇は


止められましたが、結局100円台を維持して取引を終えています。





ドル円の上昇は「リスクオン」が強まった結果だと思われますが、その背景は「シリア情勢」、「中国景気」


そして「株高」に集約されます。


シリアへの軍事介入を巡っては、米英仏がシリアが保有する化学兵器を国際管理するとのロシアの提案を


国連安保理で協議することを受け入れました。


また、米メディアの調査では多くの米国民が軍事介入に反対であることも判明し、オバマ大統領もここは譲歩せざるを


得ない状況です。


シリアへの軍事介入の可能性がやや後退したことで、安全資産の債券が売られ、安全通貨である円が売られたものです。





昨日発表された中国の経済指標は前月よりも改善しており、低迷が続く中国経済も底入れした可能性があるとの観測が


高まったことも円売りを誘いました。


もっとも、この影響は豪ドルの方がさらに大きく、豪ドルは対米ドルで0.93台を回復し、対円では3ヵ月振りの


93円台です。


ドル円だけではく、クロス円でも円売りが優勢な状況が続いていることが、ドル円が100円台を維持している理由にも


挙げられます。





やはり、オリンピック効果は大きいようです。


日経平均株価は候補地が東京に決まったことを受け、ここ2日間で600円以上も上昇し、1万5000円台回復も


視野に入って来ました。


日本の株価の上昇がNYなど海外の主要株式市場へも好影響を与え、世界的に「リスクオン」を加速させています。


これもドル円が100円台を維持できた大きな理由です。


昨日のこの欄で、2020年には日経平均株価は2万5000円を超えてもおかしくはない、と述べましたが


これはあくまでも7年後の話で、このまま直線的に株価が上昇するものでもありません。


7年という歳月を考えると、いつかこの効果を忘れる時がやってきます。


従って、あわてて株価に飛びつくような事態は避けるべきでしょう。





ユーロ円が133円台前半まで一気に上昇しました。


昨日も触れたように、132円40〜50銭のレジスタンスを上抜けしたことが大きかったと思われます。


既に「週足」までのレジスタンスは全て上抜けし、現在は「月足」の雲の中を上昇中です。


このまま「雲」を抜けるには支援材料が必要と思われますが、その雲の位置は137円69銭にあります。


すぐに上抜けするとも思えませんが、この水準までは特に目立ったレジスタンスがないことも事実です。


今後135円を目指すかどうかは「ドル円次第」と考えられます。





本日も日経平均株価は続伸しそうです。


1万4500円台を回復してくると思われ、ドル円の支援材料になりそうです。


節目の100円50銭を抜けることができるかどうか、またその上の100円75〜80銭を抜けられるかが



焦点です。


円高材料であった、シリア問題と中国景気にやや明るさが見えてきたことから、近いうちに101円を試し、


緩やかなドル高で推移すると個人的には予想しています。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/1 オバマ大統領 「米国民の代表である議会に武力行使の承認を求める」シリアへの攻撃を巡って。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和